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現場の組み立て 寒い時期の1階の床 3/3

これまで2回の続きの最終回です。


今回は4月までメンテナンスに入るのを延ばせないという事情もあったのでこのような形を取っています。
とはいえ、実際に乾燥と硬化が悪かったので、厚めに2層なんて入れていたら、乾燥も硬化も悪く、最後に塗る頃には24時を周り、もはや硬化できないレベルになっていたことが容易に想像できます。
お金がもらえないのに作業するのかなんて思う方も多いでしょうけど、UAコーティングを1層入れておくことで床材が痛まないだけでなく、次回の作業時にそのUAコーティングの表面を平滑に洗って上にUAコーティングを塗れますからより平滑に仕上がり汚れにくくなります。
この場合は次のメンテナンスまでの期間が短く、汚れもさほどないのでしっかり減膜する洗浄が不要になり、増膜させやすいです。


日常清掃で洗浄機がある現場だと、通常期にUAコーティングなりUAフィニッシュLなり2層塗った場合、翌日に洗浄機で1パス洗浄してから上に塗り足せます。
洗浄時間が大幅に短縮できるのと、洗ってからの乾燥時間も早いので、剥離をした場合や新規現場の立ち上げの際には非常に有効なやり方です。
実際には昔GMSをドライ管理していた時代は、定期で洗って3層塗って、翌日洗浄機で1パス洗浄しさらに3層塗っていました。
3ヶ月にわけて2層ずつ塗るより、洗浄のコストが大幅に短縮できるので利益が出るようになります。
現代の技術レベルだと20分以内に乾燥する塗布量で多めに1層塗布が圧倒的に耐久性が出ますから、厚めに2日で2層といったイメージになりますね。
ワックスは立体物ですから、結局1㎡あたり何cc塗ったかで厚みが決まります。
そして塗布量が多い方がしっかりレベリングしますから見た目も耐久性も雲泥の差です。
厚く1層より薄く2層の方が持つというのは、作業レベルが低いうちの間で、作業レベルが上がると厚く1層の方が圧倒的に持ちます。
昔のUAコーティングの耐久性は今の技術レベルならUAフィニッシュL厚めに1層で出せてしまいます。


まあそんな感じでカットサロンの立ち上げを行ったわけです。
初回4月の作業で見た場合、1月に行った作業も含め明らかな赤字です。
それでもそのあとは1時間程度で作業が終わる高い利益率になりますから先行してそこに資本投下するというのは大切なことなんです。
単価の安い物件を頑張ってやらなくても、組み立て方によっては条件の良い物件に化けるのですから。
現代ではいわゆる美味しい物件などありません。
他社が利益の出せない物件を美味しい物件に変えるのが技術なのです。
一回きりの作業ではなく、ずっと続く定期作業ですからね。
そして単純な労働ではなく、いわゆる資産形成の仕事と言えます。
そのためにかけるところにはしっかり資本投下するというのが大切です。
これは消耗品ではなく、資産にお金を使っているというのがポイントです。


次回はおまけでこの初期投資についての考察をしていきます。
2024年02月29日 00:00