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カーペットやソファのメンテナンス 2/3

今回はカーペットのパッドや機械の歴史についてです。


当社でも昔トレールパッドというマイクロファイバーパッドを作っていた時代がありました。
セラミックタイル専用マイクロファイバーパッドという当時前例のなかったパッドですが、もちろんカーペットでも使えていました。
しかしカーペットフロアでのマイクロファイバーパッドは汚れ落ちは良いものの、汚れが目詰まりすると落ちなくなって汚れを広げるだけになり、大量のパッドが必要だったり、洗うにしても洗いにくい、そして絞りにくいので洗濯機がないと使えない、などの問題があり現在はトータルのバランスとコストを考慮して白パッドを標準としています。


白パッドの良いところは
・安い
・洗いやすい
・すぐに水を落とせる
・1mmくらいは汚れを吸い上げる
・両面が使える
といったメリットがありました。
狭い現場なら5枚くらい持っていれば、ひとりがポリッシャーを回してもうひとりは白パッドを洗いにいくこともできますね。


テナントカンパニーにR3という機械があります。
その昔、R3は日本では導入されていませんでしたが、わたしがテナントカンパニーに要請して持って来させたマシンです。
導入時に2ステップ洗浄として、ブラシで先に洗浄しておきあとで回収しながら洗浄というものを作ったりしました。
R3は白パッドで洗うのと同等の仕組みとなっている機械で、カーペットを洗うというよりはカーペットを洗っているローラー(白パッドに相当するもの)を洗っている機械でした。
そしてそのローラーを加工してトレールモップと同じ生地をつけたバージョンも作成しこれはかなり人気でした。
パッドを洗いにいく必要がないですから面積が稼げます。
そしてポリッシャーのように使うのに技術が要らず、誰でも前後に押すだけで使える機械でした。


ただこの機械も良いところばかりではなく、どうしても改善できないところもありました。
・事務所のデスクの中に入らなかった
・前後にしか動けない(ポリッシャーのように自由自在には動けない)
・中途半端に重かった…(40kg超)
・シリンダータイプのマシンなので接地面が線であること
と結局使うのが億劫になり、デスクの下だけポリッシャーで回すのなら全部ポリッシャーで良いではないかということになり、現在の形に落ち着いたのです。


4つめのシリンダータイプについてですが、これはカーペットフロアに限らずハードフロアでも同様のことが言えます。
アップライトもそうですが、1㎠でみればすっと通すとそこはあまり擦れていないのです。
シリンダータイプの方が荷重が集中するという意見もごもっともなのですが、いくら荷重があっても擦れているのがわずかなら汚れは落ちません。
これは洗浄の方程式にもある通りです。
なのでゆっくり通す必要がありました。
ですからアップライトも汚れのひどいところは本当にゆっくり引いてかけます。


白パッドで洗う場合には、面で接地しており、パッドが通る間に何回かその場所は擦られています。
しかも外周や内周など様々な速度で擦られています。
R3の単純な作業面積ではポリッシャーよりはるかに面積を稼げるのですが、同じ仕上がりレベルを求めるとポリッシャーの方が作業スピードは速くなります。
R3はポリッシャーと違って扱えるというメリットはありますね。
その両方をカバーしているのがバルチャーやオーボットのような後ろにキャスターのついたマシンです。
つまりは後ろにキャスターがついていれば誰でも扱えるわけで、いわゆる銀ポリで後ろにキャスターがあるものであれば、カーペット洗浄を行う際は白パッドを取り付けキャスターを下ろして前後に使えば日常清掃の方でも使うことは可能です。
うちの現場でも昔は12インチのポリッシャーで日常のスタッフに洗ってもらっていました。
12インチだと広い面積は無理でも、ちょっとしたシミ取りやエレベーターホールを洗うだけなら十分なのです。


長くなってしまうので次回に続きます。
2024年03月11日 00:00