リセット(剥離)の方法の話②
・・・前回からの続きです・・・
被膜表面で起きていること
この作業を行うことでワックス表面には大きな深い傷が入ります。
そうするとワックスの表面積が増えます。
ワックスを塗布する場合には、ワックスの表面積を減らすことが非常に重要ですが、洗浄したり剥離する場合はワックスの表面積が大きい方が洗浄液との設置面が増えるので効率よく洗浄できます。
粉砂糖と角砂糖のどちらが早く水に溶けるでしょう?
表面積が大きい粉砂糖の方がはるかに早いですね。
ワックスの表面積が少ないということは角砂糖で、これを粉砂糖に変える作業なんですね。
応用編ですが、通常の洗浄作業で減膜量を増やしたい場合は、新品のUS SPPパッドで一旦ワックスを洗ってから洗剤をまくと、減膜量を増やすことができます。面倒なので洗剤を塗布してから2回洗ったりもしますが。
ハイプロパッドと違って浅くて細かい傷を入れますので、あまり被膜を荒らさず表面積を増やすこともできます。
洗浄液の飽和
洗浄や剥離の際に、ワックスがドロドロになっていたりパッドにワックスが詰まっている写真をたまに見ます。
これは反応したワックスが洗浄液に溶け込んでいない状態を示しており、角砂糖を無理矢理物理的に削り取っているんですね。
これを解消するには、最初から洗浄液の量を増やすか、洗浄前に水を打つ、もしくはポリッシャータンクからたっぷり水を出すことで反応して除去したワックスが洗浄液に溶けていき効率よく洗えるようになります。
ワックスがドロドロになっているということは、その下にまだワックスが残っていますしね。
アイスコーヒーにつける粉砂糖の量は、水温とコーヒーの量によって決まっています。
ホットコーヒーだとたくさん溶けますが、現場作業はアイスコーヒーぐらいの水温で洗っています。
洗浄液がドロドロという状態は、たくさん粉砂糖を溶かしたので、もう溶けないという状況です。
そうなると水を足していかないと水に汚れもワックスも溶けないんですね。
だからこそダスターは重要です。
土砂や埃が先に溶けるとワックスも汚れも溶けるスペースがなくなりますからね。
油汚れが多い場所は、汚れがたくさん洗浄液に溶け込むのでワックスが溶け込めません。
ワックスが溶け込めないと密着不良や黒ずみの原因になります。
なので、ひどい油汚れの部分やワックスに土砂が大量に押し込まれている箇所は2回洗ってしまいましょう。
減るワックス>塗るワックスを剥離なしで成立させる
普段からこれを成立させていればバフで逃げなくてもワックスを塗ればいいのです。
ワックスを塗る=悪ではありません。
10年間ワックスを塗っていません!と昔言っていたことがあります。
その分洗浄にもバフにも時間をかけていました→人件費がかかっていますね。
塗らないことが素晴らしいのではなく、価格相応に綺麗であることが素晴らしいのです。
結論として、同じ光沢を出すには、洗浄やバフで戻すよりワックスを塗った方が時間は早いのです。
ワックス代が・・・と言われる方もいらっしゃいました。
間違いなく作業人件費の方が高いです。(一部例外の物件もありますが)
ワックスを塗ることで、下地被膜に柔軟性も出て耐久性も伸びますしね。
減るワックス>塗るワックスを成立させるのは10数年前に成立させておりました。
しかし、それには知識も技術も必要で、誰にでもできるものではありませんでした。
nano+はそれを誰にでもできるようにしたものです。
昔は毎月のように講習を行って朝から晩までしゃべっていました。
受講される方も詰め込む量が多いので大変だったと思います。
確認テストをやっても100点満点で10点という方も。。。
もうそう言ったものは必要ありません。
nano+はHPを読んで頂ければいきなり100点は出ませんが、
・これまでより美観が向上
・これまでより耐久性が向上
・これまでより利益率が向上
がすぐにできてしまいます。
毎月の現場なら3ヶ月目あたりに劇的に変わっていきます。
100点を求められる方は、個別にセミナーを開催致しますので、お問い合わせフォームよりご連絡頂ければと存じます。
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