頑張ってワックスを塗らない 1
先日「トレールワックスモップの真ん中が破れる」というお話をいただきました。CxSのポリカーボネートのホルダーですが、真ん中でビス止めになっていますからそこから擦れてモップ生地が摩耗しているようです。
薄く塗るためにしっかりと力を入れてワックスを塗ると確かにそうなるかもしれません。
ただそんなに頑張って薄く塗ると乾燥が早すぎてレベリングしない問題が出てきます。
そして何より疲れます。
そこまでして薄く塗らなくても床面の状態に合った塗布量で塗ることをお勧めします。
ワックスの塗布量、特に最低塗布量(多い方はいくらでも塗れます)は洗浄後の下地のワックスの表面積によって決まります。
傷が多ければかすれてしまいますが、傷が多いということは表面積が多いということになりますね。
新品のSPPパッドで洗浄したり、茶パッドや青パッドで洗浄すると傷が大きいですからそうなりがちです。
洗浄して回収する際に使い古しのSPPパッドやパープルダイヤモンドパッドを使って洗いながら洗浄機で回収したり、回収する前にパッドを変えて2度洗いすることで表面を整えることができます。
洗浄機をお持ちでない方は、1回目の定期清掃で新品のSPPパッドを使われた場合には2回目からはパッドを変更して傷を消していく作業を行った方が良いでしょう。
車の板金塗装やコーティングと同じで、ワックスを塗っても傷は消えません。
平滑に洗って表面を平滑にすることで傷が減っていきます。
塗るのではなくどう洗うのかが大切なのです。
表面が平滑になったら頑張って薄く塗る必要もなくなり、軽く塗れるようになります。
新しい生地のトレールワックスモップはさらに薄く軽く塗れます。
さらに繊維が細かいのでよりモップの線が出にくくレベリングが良くなり写像性や光沢もこれまでより一段上になります。
レベリングが早いですからfinish+のように乾燥が早いものでもレベリング前に乾燥するのを防げます。
とはいえ洗浄後の表面が平滑でなければそう軽くもないでしょう。
次回に続きます。
2025年07月10日 00:00