ビルメン業界のプラットフォームnano+
 

フロアメンテナンスシステムnano+に量子技術をプラスし
【世界初】量子フロアメンテナンスシステム(QFS)へ進化しました
水の技術の応用した姉妹品Bath+もご好評頂いております

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開発者コラム

床材やワックスの弾力性②

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前回は床材の柔軟性の話でした。
今回はその上に塗るワックスやコーティングの柔軟性の話です。


ワックス側の柔軟性の問題もあります。
ワックスもだんだんと酸化し弾力性がなくなって割れやすくなっていきます。
10年以上経過した黒ずんだワックスなんかは顕著です。
そのワックスに弾力性を持たせるには、ワックスを塗布して可塑剤を補給していくか、多機能還元水のような被膜を還元できるもので柔軟性を戻していくかです。
還元洗剤だったりアルカリ電解水なども還元ですが、ワックスに柔軟性を持たせるほどの力はありません。
一般的なビルメン洗剤は酸化洗剤も多いですからなかなか注意が必要です。
酸やアルカリについては当たり前でも酸化や還元については無頓着なメーカーもありますから。
酸性だから酸化、アルカリ性だから還元ということではありません。


ワックスやコーティングでもベース剤に特化したものは、硬くならないよう追従性を維持できるように設計されます。
その代わりにトップコートに必要なスペックを諦めるので、トップコートを塗らずに放置すると極端に汚れたり、傷が入りやすかったりします。
finish+はUAコーティングに比べても硬くなりにくく密着率が下がりにくい傾向にあるので、さらに長期的なメンテナンスに向いています。


耐久性というと、「硬さはえんぴつ硬度でどのくらいですか?」なんて聞かれたりしますが、硬さは耐久性を構成する一部ではありますが、それがすべてではありません。
確かに硬いと初期光沢の落ちにくさという面ではアドバンテージがあります。
ただそれは初期であり、長期で見ると必ずしもそうではありませんし、傷の補修ができません。
傷というのはHPの光沢復元洗浄の部分をみていただくとわかりますが、上にワックスを塗ろうがコーティングを塗ろうが傷は消せません。
傷を消すのは減膜が必要で、これは車のボディのコーティングなどでも同じなのです。
また硬いということは追従性に欠けるということで割れやすいといえます。
どんなに硬いものでも床材や被膜同士の密着率が低ければ耐久性は出ません。
つまりは硬いよりもっと大切なポイントがあるということで、finish+はそういった別のポイントを意識しているのです。


UAコーティングを専門学校の教室に10年前に塗布した現場がありますが、一度も上に何も塗っていなくてもまだ綺麗です。
日常清掃は除外で、光沢復元洗浄も1年半〜2年に1回しか行っていません。
椅子の傷も入る専門学校の教室でガラスコーティングがUVコーティングではここまで長期的な維持は不可能です。
年末の作業でも綺麗で上に塗る必要はまったくありませんでしたが、さらにメンテナンス周期を伸ばすのと、次回の洗浄作業を楽にするためにfinish+を上に塗りました。
簡単に剥がせるということは傷が消し込みやすく、洗いやすいということになり、洗浄時間の短縮に繋がります。


床材と上に塗るワックスやコーティングの柔軟性、またそれを洗浄する洗浄液の組み合わせによって適切な管理をすることが10年単位でも長期的な維持管理ができるポイントになってきます。
メンテナンスという言葉の中には被膜の適切な柔軟性管理というのも含まれているのです。
2025年02月13日 00:00

床材やワックスの弾力性①

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先日インスタにも投稿させていただいた写真です。
10年以上前にUV照射するコーティングを塗りました。
当時は無知でしたので、期待に胸を膨らませて作業したものです。
現場はOAフロアの上にピールアップボンド(通常はカーペットを何度も貼って剥がすことのできるボンド)でPタイルが貼ってある特殊な現場です。


通常、土間打ちしレベリングされた上にPタイルが貼られますが、人が歩いたり、椅子に座ったりすることで床材というのはへこんだり元に戻ったりを繰り返します。
ワックスやコーティングはその床材に追従するのですが、ワックスやコーティングの特性にもよるのですが、追従できないと割れてしまいます。
また膜厚が厚くなると追従しにくくなり割れてしまうので、やたらと塗るのはおすすめできませんし、剥離しなければならないほどの膜厚になれば割れやすいわけです。
OAフロアの上にPタイルというのは条件的にはとても厳しく、写真で見てもわかるようにOAフロアの形がPタイルに浮かんでくるレベルでPタイルが凹凸になっていて、極端に割れやすいといえます。
目に見えてひび割れるというのは末期症状で、椅子の下が黒くなっているのは被膜が割れてしまっているからですね。


床材によっても大きな違いがあります。
一般的にPタイルなどは弾性床と言われ弾性があります。
コンポジタイルや長尺シートは弾力性がありますが、近年増えてきたノンワックスタイルはそういったものに比べてかなり硬めです。
その分弾力もないので歩行や椅子で床材がへこむ量も少なくワックスやコーティングが割れるリスクは減り、被膜の耐久性も高くなりますから長期間維持のできるメンテナンスがしやすくなります。


ただノンワックスタイルの場合はワックスは密着しませんから、ノンワックスタイルに密着するものを塗る必要があります。
床材に傷を入れれば密着するなんて話もありますが、タイルの表面積が増えても化学的密着率は変わりませんから根本的な解決になりません。
finish+やUAコーティングであれば、ノンワックスタイルもUVコーティングもガラスコーティング(いずれも全ての種類は試しておりませんので当社のテストの範囲内になります)にも密着しますから、UAコーティングは昔からガラスコーティングの表面保護剤や部分的な補修としても使われてきました。
表面にfinish+なりUAコーティングなり、剥離のできないコーティングの上に塗ってしまえば下地のコーティングへ入る傷を防止でき、傷が入っても表面だけ除去することで綺麗な下地のコーティングが出てくるという仕組みでした。


今回は床材の話でした。
次回は床材の上に塗るワックスやコーティングの柔軟性の話です。
2025年02月10日 00:00

新製品リリースのお知らせ

ナノバブル まないのきよみず リリース
HPを読まれている方の中には既に変更箇所を見られた方もいらっしゃるかもしれませんが、この度新しい製品を2つリリースいたします。
トップページの多機能還元水の説明の次あたりの今回の製品を追加させていただきました。
これはいずれも中級者〜上級者向けで、とりわけ日常清掃や定期清掃ではfinish+の管理、カーペット洗浄向けのものになります。
最初からあれこれ選択肢を増やしても良い結果は出ませんし、複雑なものを拡げてもトラブルの元が増えるだけですから、とりあえずナノプラスをはじめて慣れるまでは、多機能還元水とfinish+という最もシンプルなところからスタートされてみてください。


洗浄液の洗浄力というのは

洗剤 × 水

で決まります。
いずれも水に関係するもので水の性能を高めて洗浄液の力を上げる目的です。
しかし洗剤の方ばかり注力して水の方に力を入れる会社は少ないものです。
日本全国いろんなところへ行かせていただいている水オタクから見ると、その地域差というものはすごいもので、同じ希釈の洗浄液で同じ結果が出るかというと実は細かい部分ではそうではありません。
取水する場所によって大きく変わりますから、多機能還元水のようにある程度水の質を担保するものが必要なわけです。
多機能還元水とて完全に同じにはならないので、システム全体としてある程度のレベルが担保できるバランスどりをしており、それがわたしのいちばんの仕事だと思っています。


そもそも多機能還元水とfinish+になってからは洗剤という概念がなくなってしまっていますから、水と水と水のみで構成されるもので洗浄を行うという概念に仕上がりました。
新しいナノバブル水はそれだけでも日常の洗浄機とトレールパッドで洗浄が完了するレベル。
また定期清掃でもこの3つを組み合わせることで多機能還元水の希釈は半分の希釈でお使いいただけ、より安全により環境によく、素材の変質などのリスクを減らしたり、洗浄力を上げて減膜量を増やしたりと多機能還元水だけでできる幅がさらに広がります。
特にウールのカーペットのような繊細な素材についてはこれまで多機能還元水1000倍希釈を推奨してきましたが、併用することで500倍希釈レベルの洗浄力が出せますし、エクストラクターにも入れておけば回収率が上がります。



ただしく使えればコストも下がりますし、作業性も良くなりますから使える方にはメリットしかないと思います。
製品のデリバリーは3月1日よりを予定していますが、ご注文によってはすこし先に伸びる可能性もあります。
まずはHPのトップページよりご確認ください。


よろしくお願いいたします。



 
2025年02月08日 00:00

トレールパッド発送時期について

いつも当社製品をお使いいただきありがとうございます。
先日復刻したトレールパッドですが、生地加工でいましばらく時間がかかり、BASEに在庫ありと掲載されているもの以外につきましてはもうすこしお待たせしてしまうことになりそうです。
つきましては本日予定発送日を2月28日に変更させていただきました。

お待たせして大変申し訳ありません。
どうしてもお急ぎの方は17インチであれば貸出用のものも若干数ありますのでご依頼ください。

トレールパッドシリーズはこちらから

よろしくお願いいたします。
2025年02月07日 18:25

定期便の変更について

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現在定期便は
・多機能還元水
・UAフィニッシュL
・finish+
がありますが、いずれも12ヶ月契約で毎月(多機能還元水のみ2ヶ月に1回もあり)となっています。


その分通常の価格も安くなっていますが、通常品を購入されている他のユーザーさんと公平性を期すために途中解約の場合は通常価格との差額分を精算いただいく旨を説明欄に記載しております。
差額分を精算いただけない場合には他のご注文が来た際にも出荷停止の措置を取らせていただくこともあります。
解約については12ヶ月経過後から可能になります。


ただし例外として
・多機能還元水2ヶ月に1回から1ヶ月に1回への変更
・UAフィニッシュL定期便からfinish+定期便への変更
については差額分負担なしで変更いただけます。


ナノプラスの方向性としては、
多機能還元水とfinish+こそが効率的なメンテナンスであり、次の時代のスタンーダードだとさせていただいており、より多くの皆様に、多機能還元水とnano+クリーナーとUAフィニッシュLからのメンテナンスからの切り替えを推奨しているというのがこの数ヶ月です。
また多機能還元水についてもさらにその能力を引き出す水の研究も実用段階にきており、さらに多機能還元水の希釈を薄く使えるようになる水も近いうちにリリースを予定しています。


先日のコラムでも全体効率という記事を書きましたが、ナノプラスは全体効率を重視して設計しています。
もっと深掘りできる部分も全体的なバランスからあえてやっていないこともあったりします。
部分的ない最適化より全体のバランスの方が大切なことは前回までのコラムで述べたとおり。


多機能還元水とfinish+の組み合わせはその全体効率をさらに引き上げるものです。
UAフィニッシュLに比べてfinish+のケミカル単価は確かに安くありません。 しかしダスターのみや光沢復元洗浄で終われる回数が増えたり、傷や汚れが少ないので洗浄スピードが上がったり、より薄く塗れたり、荷物が減ったり、そんな価格差がどうでも良くなるくらい全体が効率化されますから当社の現場でもすべて塗り替えていて、現場在庫にはUAフィニッシュLもUAコーティングも1本もないのです。
今のところ、UAフィニッシュLもUAコーティングも廃番にする予定はありませんが、当社の現場をすべてfinish+に変えるというのはそれだけ意味があるのです。


この現場には合うけど、この現場には合わないなんていう声も聞きます。
そしてこの現場はナノプラスだから洗浄液を塗り洗い、別の現場では別のワックスだからポリッシャーから洗浄液をタンク出しなんていうおかしなことを言われる方もいらっしゃいます。
フロアメンテナンスの本質から大きなズレていますね。
作業方法なんていうのは基礎であってナノプラスだからではありません。
ナノプラスだから楽ができることはあるかもしれせんが…


合う現場、合わない現場というのも存在せず、作業方法や管理方法を自分め合わせて最適化していくのがフロアメンテナンスです。
当社の現場でもスーパーから学校、工場や病院までありますが、何も変わりません。
変わるのはお客さんの予算によって松竹梅があるくらいのものです。


この現場は安いからfinish+は合わないなんて話もありますが、finish+を導入して塗る面積を減らした方がはるかに作業原価は下がるのです。
この話が出るということはこれまでのナノプラスも正しく理解できていないと言えます。
ナノプラスでは徹底した作業原価・管理原価を下げていますから、どんな現場であれ、利益は1番出しやすいのです。
2025年02月06日 00:00

finish+とワックスやコーティングの比較

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finish+についてのご質問をいただきましたので、今回は↑の図を元に解説していきたいと思います。

いわゆる剥離できないコーティングの部類としては、
・ガラスコーティング
・UV照射のコーティング
・水性ウレタン
などそれぞれ1液、2液、3液など色々と存在します。
現在のナノプラスの技術では、UVコーティングと水性ウレタンについては多機能還元水とnano+クリーナーで減膜が可能で、光沢復元洗浄を行うこともできるようになっていますが、剥離が必要なビルドアップしたレベルのものを一度で剥離できるようなものではありません。


UAコーティングはそういった剥離できないコーティングとは違って減膜はできますし、剥離剤での剥離も可能なワックスとコーティングの中間のものとして設計いたしました。
リリース初期に施工した専門学校の教室は10年経った今でも光沢復元洗浄のみで維持ができており非常によい状態で管理しています。
ノンワックスタイルやラミネート加工やUV処理されたタイルにも密着するので、そういったタイルにワックスを塗らないとメンテナンスが大変なことになるという問題を解決してきました。


UAフィニッシュLはUAフィニッシュLに比べ減膜性がよく、さらに防汚性やヒールマークのつきにくさを追求したワックスです。
減膜性が良いので傷が入っても洗浄で傷を消し込みやすく、洗浄スピードを上げても洗えるので作業時間の短縮を可能としました。
油汚れに反応しないので黒ずむことありませんので管理も簡単です。
UAコーティングに比べ乾燥も硬化も早く扱いやすいワックスです。


finish+はUAコーティングの耐久性とUAコーティングのメンテナンス性を両立させた次世代フロアコーティングです。
ノンワックスタイルに密着し、耐久性もUAフィニッシュLの3倍程度あり、UAフィニッシュLよりさらに汚れにくく減膜性も良い設計となっています。
finish+は多機能還元水を塗っても弾かず洗えて減膜が可能ですから、誰でも簡単に界面活性剤ゼロのメンテナンスができ、シックハウス対策、アルコール対策、亜鉛フリーなど環境対策もできています。
これまでのUAフィニッシュL+多機能還元水+nano+クリーナーに比べるとはじめて使われる方でも使いやすく、細かい知識がなくても割と結果の出やすい設計で、finish+と多機能還元水だけですべてメンテナンスができてしまいますから、シンプルで分かりやすいと言えます。
アルカリ電解水でハードに洗っても表面がつやボケしないという耐アルカリ性の高さで凍結防止剤の多い地域でもこれまでのメンテナンスが改善され、UAフィニッシュLの問題だった部分を解消しました。
低温、高湿度でも従来のワックスに比べ乾燥してくれますから雪の多い地域には最適かもしれません。


当社の現場はほぼfinish+に塗り替えが終わっていて、多機能還元水だけのメンテナンスとなっています。
現場管理も日常清掃もとても楽になっており、痛みも少ないのでメンテナンス周期を伸ばしていて、UAフィニッシュLやUAコーティングの必要性を感じていないといったところです。
現場管理や現場の利益率改善もそうですが、環境面においては本音では今すぐUAフィニッシュLとUAコーティングは廃番にして、finish+に統合という思いはあります。
しかしまだUAフィニッシュLやUAコーティングを使いたい方も一定数いらっしゃるようですから当面は併売を続け、出荷量を見ながら廃番時期を検討させていただきます。


今後ナノプラスはfinish+と多機能還元水のメンテナンスへ時間をかけて移行していく予定です。
まずは毎月の定期現場でfinish+をお使いいただき経過観察ください。
よろしくお願いいたします。
2025年02月03日 00:00

トレールパッド出荷について

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2月3日より発送開始予定だったトレールパッドの発送は前倒しの発送が行え、1月末までにすべての予約いただいた注文分の出荷が無事完了となりました。


現在在庫切れになっているサイズにつきましては、2月中旬以降の出荷になる見込みです。
BASEではSold outになっていますが。予約注文も対応していますので、ご注文いただくことは可能です。


お待たせして申し訳ありませんが、どうぞ、よろしくお願いいたします。
2025年02月01日 17:15

finish+の洗浄汚水データについて

排水データ基準値入り
この度、finish+を多機能還元水250倍で洗浄した汚水を検査いたしましたので、データをHPにも公開させていただきました。
また検査の結果について解説させていただきます。


最初に以前も排水について解説はしましたが、前提条件として1日の排水量が50㎥以上あるかないかで排水の基準が違います。
例えばコンビニレベルの店舗ですと50㎥ありません。
以前コンビニの現場でも話をしていたことがありますが、我々の排出する汚水より普段コンビニの揚げ物などを洗っている汚水の方がはるかにひどい数値だと…
ただ法律がそれで良しとしていても、建物の排水量によって使う資材を使い分けるのは先日まで記事に書いた部分効率としては良いのですが全体効率では良くないのです。
だからこそ厳しい規制にそろえておくことで間違えて現場の人が使ってしまって事故になったというヒューマンエラーを防止する。
これが全体効率の考え方です。


・ph(水素イオン濃度)
多機能還元水しか使っていませんし、finish+のph7.1で反応して下がりますし、ポリッシャーや洗浄機から水を出しながら洗浄して洗浄液は薄まっていきますので、汚水は中性域となります。
多機能還元水は一般的なアルカリ洗剤に比べphは下がりやすいです。


・SS(浮遊物)
汚れやfinish+のポリマー分などになります。
この数値を下げるのにクエン酸水を汚水タンクにおいてポリマー分を凝集しネットで腰取ることで数値を下げることができます。
その際クエン酸によってphが酸性に傾きますから多機能還元水で調整します。


・COD(化学的酸素要求量)
有機物の分解や無機化学物質の酸化に必要な酸素量
多機能還元水の還元効果が高く酸化しにくいと言えます。
環境的に他の物質と違い、多機能還元水は分解の必要もありませんし、排水に酸化物を添加することで数値を下げることが可能です。


・BOD(生物化学的酸素要求量)
酸素の多い環境でバクテリアが有機物を分解に消費する酸素量
ナノバブル水を使って多機能還元水を希釈していますから、溶存酸素量が多く、BODは低くなっていることからナノバブル水の効果が大きいことがわかります。


・亜鉛
一般的にワックスは亜鉛架橋されているので洗浄でも亜鉛はでます。
また元々土壌に亜鉛は含まれているので、土砂が建物に入る限り微量検出されますが、今回は規制値内の数値になっています。
finish+は亜鉛以外のもので架橋していますから検出されず、また亜鉛でないから耐久性が高いともいえます。
一般的なワックスだと、被膜溶解型洗剤や剥離剤などによってワックスを剥がした量がSSと亜鉛の数値に反映されますから頑張れば頑張るほど基準がクリアできなくなっていくのです。



下水道に排水しますから生活環境項目に係る排水基準ではなく、下水道法に基づく数値となります。
すこし薄めるだけで概ね基準はクリアできますから下手に処理をせず薄めながら流すというのが正解です。
また多機能還元水とfinish+なら永久に剥離がありませんから、剥離汚水は発生せず、剥離汚水の処理費用も必要ありません。
なお、洗浄汚水は下水道法関係ですが、剥離汚水については産業廃棄物法になりますので、排水量50㎥/日未満の建物でも希釈して数値が合えば流して良いということにはなりません。
(どのみち亜鉛の数値クリアができないです)
PRTR該当物質も含まない上、排水基準も簡単にクリアできますから、工場でも安心してお使いいただけます。


1社が1現場で排水するものについては大した量ではないかもしれません。
しかし全国のすべての建物でビルメン業界が使用している水の量はすごい量で、ショッピングモールレベルでは日常清掃で使用する洗浄機の水の量は1000L/日を軽々超えるところもあります。
その奥は下水処理場で処理されますが、これまでは環境に悪い水を流していました。
しかし環境により汚水を流せるようになるとどうでしょう。
新たな製品として、水の質を変える水(1000倍希釈で添加)、ナノバブルアダプターの新しいバージョン(既存のものからバージョンアップできるようにする予定です)によって水の分子構造を変えて多機能還元水の希釈を薄く使うという技術もすでに確立して実験を進めています。
ここまで来ると塩素の入った危険な水道水よりはるかに安全な飲める水で床を洗う時代になってきました。
洗浄液が良いということは汚水もこれまでより良くなるということを指します。
全国でこういった技術や製品が広まることで地球環境を改善していけることはこの仕事をしていてこの上ない幸せです。
2025年01月30日 00:00

2月ナノプラスセミナーのご案内

2月のセミナー日程のご案内です。


◯セミナー内容:参加される方の課題に合わせたセミナーになります。
導入前のご相談、フロアメンテナンスの基礎の確認、最近では新製品finish+のセミナーも人気です。


◯定員:4名様まで(課題に合わせたセミナーにするため)
多人数でのセミナーをご希望の場合は伺ってのセミナーも対応いたします。


◯セミナー費用:無料


◯場所:当社東京事務所(日本橋)


◯日時
・2月19日1100〜1300
・2月19日1300〜1500
先着順とさせていただきます。


 
◯注意事項
・ご参加の方は必ずHPを一読の上、お申し込みください。
・セミナー内容は参加される方の課題により決定しますので、セミナー参加への目的を明確にお願いいたします。


上記以外の日程やエリア、オンラインでのセミナーにつきましては、ご依頼を頂いてから別途日程を調整させて頂きます。
いずれもご希望の方はこちらまたはインスタのDM、LINEから申し込みください。
皆様のご参加をお待ちしております。
2025年01月29日 00:00

全体効率を求めたfinish+でコストを下げる

長期的に美観を維持しようとするとコーティングとか水性ウレタンなどの選択肢もありますが、そもそもワックスを剥離ゼロで管理できる技術がない人がそんなものを使ったら、剥離が基本的にはできないものを塗るのですから失敗しか見えていません。
ケミカルで剥離できるものもありますが、ケミカルコストもとてつもなく高いですし、作業もかなり大変です。
つまりは個別効率にはなっていても全体効率になっていないのです。
今回は広い視点から誰でも簡単にできるfinish+と多機能還元水とダイヤモンドパープルパッドを例として挙げ説明をしていきます。


finish+は普通のワックスから比べると安くはありません。
そもそも普通のワックスとは構造が違いますから性能も比較になりません。
UAフィニッシュLより伸びが良いので㎡あたりの単価で比べると若干高いといったところです。
しかし耐久性が高く多機能還元水だけでメンテナンスができ、多機能還元水の希釈も薄くて済みますし、光沢復元洗浄で終われる回数が増えます。
そして乾燥が早いので、その分人件費が抑えられます。
ケミカルコストを削減するより人件費の削減の方が大きいというのは従前から解説してきたとおりです。
安い現場だからfinish+なんて使えないという声もいただきますが、まったくの逆で、finish+を使わないから単価の安い現場でしんどいわけで、finish+が高いという感覚はナノプラスでこれまでやってきたことを正しく理解できていないということです。
最初から原価構成比率の90%ある人件費をどうやって削減していくかというのはテーマのひとつでしたからね。


ダイヤモンドパープルパッドですが、17インチ1枚が15000円前後するパッドでパッドとしては安くはありません。
これまでは量子フロアメンテナンスだけで使ってきましたが、finish+の登場により誰でも界面活性剤ゼロで洗えるようになり、洗浄の際のすべりがなくなったことで使えるようになりました。
界面活性剤がある状況で使うと洗い残しが出て、ワックスの密着率が落ちるのでこれまでは摩擦抵抗値の高いSPPパッドでした。
これまで光沢復元洗浄は黄パッドや白パッドでしたが、それらのパッドと比べると洗浄力が高くfinish+の汚れにくさと相まって洗浄スピードが上がります。
パッドを買う時は15000円くらいかかりますが、それをどのくらいの面積使うでしょうか?
㎡単価に落とすとさほど高くはなく、洗浄スピードの向上と光沢復元幅の向上によるワックス塗布を減らす結果は大きな人件費削減に繋がります。


そしてパープルで洗った場合は光沢復元洗浄した後からfinish+と塗布するかそのまま終わるかを決めることができます。
なので洗う場所によってパッドをわざわざ変えて洗う必要もありません。
(SPPパッドを使う場合は減膜量を増やす時だけです)
うちの現場ではポリッシャーと洗浄機のパッドドライバーが2セットずつあり、パッドをつけかえるのではなく、パッドドライバーごと交換します。
その方が早いですからね。
しかしパッドを変えなくてよいのならその方が早いに決まっています。
つまりはパッド側をパープルに固定して、多機能還元水の希釈とfinish+の塗布量でコントロールしていくのです。
どうしても減膜量を増やしたい場合は、SPPパッドを洗浄機につけて予備洗浄しておくのが一番簡単です。
表面を飛ばして表面積を増やしながらも洗浄作業で表面を整えられるので、減膜量は増やしながらfinish+を塗る時には軽く塗れるようになります。
下手にSPPパッドで洗浄してしまうとパープルに比べて表面が荒れますからfinish+の塗布量も増えがちで、光沢も上がりにくくなります。


finish+は湿度が高かったり、低温でも普通のワックスに比べて乾燥しやすいですから、これからの時期でも薄塗りなら十分に施工できます。
また耐アルカリ性が高いですから、凍結防止剤の撒かれる地域でもこれまでより被害を抑えられます。
被害があっても多機能還元水で簡単に剥がせますからさほどストレスもないかと思います。
そう考えると雪の多い地域でも大きな改善になりそうです。
ぜひお試しください。
2025年01月27日 00:00