品質を統一するには①
これに重要なのは、現場での選択肢を減らすこと。
作業する人の数、現場の数、季節や天候によって、現場品質は左右されます。
本来それによって左右され幅をせまくするのが仕様であり、決まった洗剤やワックスなんですね。
ところが様々な仕様を見るとこの中から選んで使ってねというように選択肢のあるものが多く、洗剤の希釈の指定もなければ、ワックス塗布量の指定もない。そしてパッドやモップについては指定もない。
洗剤に種類があったり、現場の状況であれこれ混ぜたりなんてのは不可能‼︎
最終的には現場の判断でとなっているのが実情です。
実際に現場の判断でやらなければならないことは多くあります。
しかしそうなってくると選択肢は無限に広がります。
現場品質を安定させようと思うと、現場で選択肢を持たせないのが1番です。
そしてそれがシンプルかつ簡単で誰でもできること。
作業される方は自身の考えで色々考えて選択をするでしょう。
事件は会議室でなく現場で起こっていますからそれも正解ですが、本当に正しい判断ができているかというとそうではないから現場は長期的に美観を維持できません。
メンテナンスのコンセプト
仕様やフロアメンテナンスシステムには、明確なコンセプトがあることがあります。
nano+は当社のHPにあるようにコンセプトがはっきりしています。
重要なのは何を使うかでなく、そのコンセプトを達成する為にそれをどう使うか。
ドライ管理の流行った時期によくある話でしたが、このドライワックスはいいから全ての現場でこれを塗ればいいんだと。
トイレとか階段とかせまいところとか、バフの当たらないところにも塗ってしまうんですね。
ドライワックスというのは日常的にバフをかけてやることでその効果を発揮するワックスコンセプトです。
日常でバフがない現場や、バフが入らないところでは、値段が安いウェット用ワックスにはるかに劣ります。
適材適所というのがあります。
だからこそ、そのメンテナンスのコンセプトにあったものを使わないといけないのですね。
コンセプトのない場合は、無いもの同士を組み合わせて作り上げる必要がありますが、それは最も難しく時間のかかる作業です。
作業環境、洗剤のこと、ワックスのこと、パッドのこと、機械のことetc...
知っておかなければいけないことがたくさんあります。
運転免許で言うところの、全ての免許持ってないとできませんというやつです。
幸い私は、管理会社、施工会社、販売店、メーカー、コンサルタントと清掃の業界におかれた立ち位置の全てを経験したことがあり、20,000㎡の店舗の管理責任者にように面積も経験させて頂いたことがあるので、全ての免許を持っているのに限りなく近いというのが強みです。
そして実際に現場で検証して判断していくこと。
現場をやっていないと理論だけで組み立てたシステムは必ず破綻します。
現場では想定しないことが起こりますので。
システム開発者が現場をやらなくなったなというのは、そのシステムを見ていてよく分かります。
ので、私はいつになっても検証すると決めた現場だけは、どれだけスケジュールが厳しくても現場に行き作業するようにしています。
と長くなってしまいましたので、②に続きます。