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簡単な剥離の方法

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↑の写真の説明は後で出てきます。

nano+では洗浄でどんどんワックスが減っていくので、基本的には剥離は行いません。
剥離剤自体も体に良いものではありませんし、汚水処理の問題もあるので。
しかし、お客様からのご要望でどうしても剥離をしないとという場面に遭遇することはあります。
なまじ定期的な洗浄でワックスを減らすことができればある程度の状態なら剥離にならないのですが、逆に20年ぐらいワックスを塗り続けたようなひどいものばかり剥離をしなければならないということにもなってしまいます。
面積が小さければ床材を追い貼りすることで簡単にリニューアルできます。
床材の段差の解消については手段はいくつかありさほど難しくありません。
そんなひどいワックスを剥離しようと思うと絶対量が多いので、剥離剤も水をたくさん必要です。

剥離剤や洗剤のワックスを落とす仕組みですが、
1.ワックスが膨潤(柔らかくブヨブヨになる)
2.パッドやブラシでそれを細かく破砕する
3.細かくなったワックスは水に溶け込む
というメカニズムとなっています。

洗剤と剥離剤の違いをよく聞かれますが、
・剥離剤はワックスの下までストンと入る(ただしワックスの酸化状況により下まで入らない場合もあり)
・洗剤は上からどんどん浸透する。
という違いがあるので、剥離剤を薄めて表面剥離なんてことをしている人は論外ですね。



 

↑の画像のブロック壊しゲーム。

最近これにはまってしまっていまして、なかなか他のことが手につかなくなっております。
この手のゲームは下から順番に壊していっても時間がかかってクリアできないのです。
上下を逆にしているのは訳があって、上から落とすボールを剥離剤として順番にブロックを壊すと時間がかかってしかたないのです。
このゲームをクリアするにはいかに奥の方までボールを入れる道を作ってそこにたくさんボールが跳ね返るように放り込めるかというのがポイントになります。
これをワックス床に置き換えた場合に、ブロックが前面に敷き詰められているのと一緒です。
そこから剥離剤を撒くより、下まで穴を開けてそこに剥離剤をまいて剥離剤の当たる面を増やしてやることで効率よく反応させることができます。



 

具体的には・・・

以前のコラムでご紹介しております(こちらをクリック)が、剥離清掃の手順として、洗浄機やポリッシャーにハイプロパッドをつけて多機能還元水とnano+クリーナー100倍でゆっくり洗って下さい。
本当にゆっくりで大丈夫です。(清水タンクは後ほどしっかり洗浄して下さい。)
早く剥離剤をまきたいところですが、この作業をきっちりやっておけばあとがすごく楽に作業できます。
ワックスは2次元、カーペットは3次元と言われたりもしますが、ワックスも立体的な3次元の被膜です。
なので剥離剤や水が必要な量は、ワックスの容積に対して決まってきます。
剥離剤をまく前にその容積を減らすことができれば、剥離剤も水も少量で剥離が可能になります。
ハイプロパッドはセミナーでも説明しますが、目が開いていて床との接地面が少ないパッドです。
接地面が少なければ単位荷重が高くなるのでウエイトを置いたのと同じ効果があり、縦方向にざっくり傷を入れることが可能になります。
※ちなみにUS SPPパッドは接地面が多いパッドなので、縦方向に入りにくい特徴があります。

洗浄作業の場合そんな傷を入れるとあとの復旧が大変になりますが、剥離の場合はガンガン削り倒して結構です。
下手にケミカルコストがかかるくらいなら可能な限り物理的な方法で取るのが一番。
しかし、水とハイプロパッドでそうなるかというとそうでもありません。
ワックスというのは歩行による傷に対して強くできていますからそんな簡単に削ることはできません。
しかし多機能還元水とnano+クリーナーを使うことでワックスに柔軟性が出て削りやすい状態になりますので、それなら物理的に削ることも可能です。
汚水の色は剥離汚水そのものです。
もちろん完全に取れているわけではありませんが、半分取れてくれただけでもOKです。
2回で剥離するところが1回でできれば作業も楽でケミカルコストも浮きますから。



 

予備洗浄という考え方

nano+では洗浄液に余力が大きいので予備洗浄というのは滅多に行いません。
しかしワックスに土砂がたくさん挟まっている場合や油汚れがごってり乗っている場合は先に洗浄して汚れを落としてからもう一度洗浄液をまきます。
汚れを取る洗浄とワックスを減膜する洗浄は本来別物です。
多機能還元水を使うことで高い洗浄力と飽和しにくい洗浄液のおかげでそれなくしてもなんとかなっているということです。
洗浄機にUS SPPパッドをつけてダスターのあと全体を洗浄してから洗浄液を塗ることで、完全に汚れが除去され、ワックスの表面にも細かい傷がたくさんでき、ワックスの表面積が増えることで、同じように洗浄してもワックスの減膜量を増やすことが可能です。



ちなみに剥離剤に多機能還元水を100倍で添加することで、剥離性能は大幅に向上します。
剥離剤の原液でもワックスが反応しないカチカチで剥離しきれない被膜にも反応するようになり、汚水もサラサラで、ワックスも粘り気がなくなりパッドに詰まりにくくなって効率よく剥離をすることができます。
剥離でも効率の良い作業をして頂ければと存じます。

 
2019年07月04日 22:02