嫌な臭いと菌管理の話
以前に書いていたコラムと同じようなネタが月刊ビルクリーニングさんに記事があり、ちょうど梅雨時期なのでこちらをアップ。
それぞれの会社によって考え方はありますが、私自身が医師や菌の専門家から聞いた見解も合わせて書いていきます。
現場の嫌な臭いといえば、喫煙所やトイレだったり、モップだったり、タオルやゴム手袋など生乾きの臭いなど今の梅雨時期は特に強烈ですよね。
菌の繁殖により嫌な臭いがしているということです。
つまり嫌な臭いがするということは、動物的に危険を体が感じているということ。
衛生的ではないということなんですね。
我々の仕事は衛生的な空間を維持すること。
自分たちで衛生的でないことをやっていては意味がありませんね。
菌の繁殖は水と餌が必要
菌も人間や動物と一緒です。
水と餌がないところに集まってきません。
サバイバルになった時にも最初に確保するのは、水と食料ですね。
つまり餌がないと菌は繁殖できません。
↑の画像はお客様が床を洗浄して拭き取り試験をされた結果。
また技術資料集にもあります、除菌データにもわかるように、その時に菌を除去するのは当然なのですが、重要なのはその後の菌の繁殖です。
また技術資料集にもあります、除菌データにもわかるように、その時に菌を除去するのは当然なのですが、重要なのはその後の菌の繁殖です。
多機能還元水は24時間後にも元々の菌数の48%しか増えていないのに対して、次亜水200ppmの原液は153%となっています。
菌の繁殖スピードは環境にもよりますが、1時間で2の4乗と言われています。
多機能還元水の場合は、48%なので1日1回の清掃をしていれば衛生的な環境を維持できます。
引き換え24時間で153%というのは1日に1回の清掃では衛生的な環境が維持できていないということ。
引き換え24時間で153%というのは1日に1回の清掃では衛生的な環境が維持できていないということ。
エビデンス(高名な医学者の先生がおっしゃるには、学会で発表され医学的根拠のあるもののことを言うのだそうです。)がいくらあっても、結果が出なければ、感染事故は起こってしまうので意味がなく、それを分かっている医師達は拭き取り試験を信用するのですね。
特に事故が起こりやすいオペ室は清掃後に拭き取り試験を行っていますね。
特に事故が起こりやすいオペ室は清掃後に拭き取り試験を行っていますね。
菌を除去しても繁殖する
菌はどこにでもいます。
いくら除菌しても菌は辺り一面からやってきます。
いくら除菌しても菌は辺り一面からやってきます。
医療行為を除いて、清掃作業の中で一生懸命殺菌すること自体がコストなのです。
と、某国立大学の感染管理マニュアルに書いてあります。
と、某国立大学の感染管理マニュアルに書いてあります。
つまりその場所の菌を殺しても、よそからすぐ菌は来て繁殖してしまので、菌の専門家は、綺麗にしておけば良いという判断をしているのです。
綺麗にしていることで、菌のエサがなければ菌は繁殖しないと。
菌のエサ=汚れなので、いかにモップやタオルなどを綺麗にしておくことが必要かということなんですね。
綺麗にしていることで、菌のエサがなければ菌は繁殖しないと。
菌のエサ=汚れなので、いかにモップやタオルなどを綺麗にしておくことが必要かということなんですね。
トレールモップの洗いやすさ
ワンタッチモップは特に洗うのが難しいのです。
洗うのが難しいということは、汚れ=菌のエサが残りやすいということ。
トレールモップは汚れが取れやすく洗いやすいので、定期清掃の資材を置く当社の倉庫には洗濯機がありません。
日常現場ではタオルなどもあるので洗濯機をおいていますが、床の管理でタオルを汚すことはないので。
ウェットダスターをかけたトレールモップはすぐに土砂ホコリをホースで飛ばして洗って、今度は洗剤塗布機に取り付けます。
そうすると多機能還元水で洗われるので、綺麗になってしまいます。
結果モップが汚れたことがないのです。
正しく多機能還元水で洗浄して汚れを取っておけば、菌がいても繁殖するエサがなければ
トレールモップの速乾性
他のモップに比べトレールモップを水を多く含まないので、乾燥時間も早めです。
換気の良いところなら半日もかかりません。
早く乾燥することで菌の繁殖を抑えることも可能ですね。
実は速乾性って重要なんです。
nano+の考える衛生管理
最終的には菌数の問題です。
どんなケミカルを使おうが、その時菌がいなくなっても1時間後に同じ数の菌がいれば衛生的には意味がないのです。
逆に考えると菌数を抑える為に、1時間後にはまた同じ作業をしないと意味がないということですね。
この洗剤や機能水を使えば大丈夫!なんていう人がいますが、それは大きな間違い。
この洗剤や機能水を使えば大丈夫!なんていう人がいますが、それは大きな間違い。
正しく作業ができているかにもよってその数値は変わります。
除菌できますと書いてあって安心する人は多いですが、現場で対象にスプレーして何分放置して拭き取っているでしょうか?
そんなに菌も一瞬で死にません。
そもそも水をまいて回収するだけでも、物理的に除菌はできるのです。
そもそも水をまいて回収するだけでも、物理的に除菌はできるのです。
なので拭き取り試験を行った上で実際の菌の増殖を確認することをオススメします。
除菌の作業をするということが重視されていますが、それは手段であって、目的は感染を防ぐことですので。
除菌の作業をするということが重視されていますが、それは手段であって、目的は感染を防ぐことですので。
我々はプロですので、あくまで結果にこだわるべきかと思います。
菌が死ぬということは
人間への負荷も大きいということです。
呼吸器内科の先生を中心に言われていますが、次亜水の空間噴霧や〇〇クラスターなどの強酸化物質は放出して菌を殺してしまうやり方は、危険であるとのこと。
多機能還元水はデータを取ると水道水より菌が死なないというデータが出ます。
呼吸器内科の先生を中心に言われていますが、次亜水の空間噴霧や〇〇クラスターなどの強酸化物質は放出して菌を殺してしまうやり方は、危険であるとのこと。
多機能還元水はデータを取ると水道水より菌が死なないというデータが出ます。
しかし物理的に菌のエサまで回収できるので菌の繁殖を抑えているのですね。
床もモップも多機能還元水を使って綺麗に管理しておきましょう。
ちなみにですが、多機能還元水は衣類の洗濯物にも有効です。
洗濯機に入れる前に、ペール缶や洗面器に2プッシュぐらいしてじゃぶじゃぶ洗ってから洗濯機に入れると効果的です。
汗染みなども残らずに落としてくれます。
自宅だとお湯を使われると効果的ですね。
自宅だとお湯を使われると効果的ですね。
洗濯機に入れるだけでは汚れは取れきれませんので。
今日はこの辺りで。
2019年07月01日 16:46