評価されない項目③ 道具の量と汚れにくさ
先日お客様から頂いたLINE。油汚れのひどい飲食店をnano+に変えることで作業時間が短縮できた現場の翌月の話。
洗浄作業だけで済むから道具も少なくて済みますよという話を前の月にしておりました。
そして道具が少ないと準備片付けの時間まで含めると早く終わるという結果に。
作業時間の短縮まで含め、2人で5.5hの現場が2人で3.5hまで短縮され、駐車場代も安くついたと。
都内中心部は駐車場代高いですからね。
そして道具が少ないのは、すごい工程削減だと。
そこまで削減できれば疲れも変わってきますね。
ちなみにこの道具が少なくて済むというのも、一般的には評価されない地味な項目ですが、威力は強烈です!
一般的なワックスですと油に侵食され、そんなに簡単に洗浄しても油汚れは除去できず、きついアルカリ洗剤を使いますから、下地ワックスは痛み光沢の上がりも少なく、リンス性も悪いのでワックス硬化を邪魔したり、密着率の低下を招いたりという問題があります。
UAフィニッシュLだと油汚れに反応せず(UAコーティングも同様)、油汚れが付着しにくいので、部分的にUAフィニッシュLを塗った場合は、そこだけ明らかに汚れないことが目に見えてわかります。
汚れにくさと一口にいっても
・汚れを呼びやすいか呼びにくいか・汚れが付きやすいか付きにくいか
・汚れが被膜に反応するかしないか
・付いた汚れが除去しやすいかどうか
など、色々な見方があるのです。
例えば一般的にあるガラスコーティングは、汚れを呼びやすく、汚れが付きやすい、被膜に反応しない、汚れは剥がしやすいと評価できます。
UAコーティングだと、一般的なワックスと比較した場合、汚れを呼びにくく、汚れが付きにくく、被膜に反応せず、汚れが剥がしやすいという評価になり、UAフィニッシュLだとUAコーティング以上にこれらの性能が上がっています。
現場の全てを塗り替えてしまうと主観的な比較になってしまいますので、部分的な塗り替えで評価するのが良いでしょう。
昔、食品スーパーに塗られたガラスコーティングの上にUAコーティングを部分的に塗って、その部分は定期清掃をなしにする実験をしたことがありますが、他のガラスコーティング部分は毎月の定期洗浄をしていましたが、UAコーティングは1年後に見ても他の部分より綺麗な状態が維持できていました。
ワックス管理の現場であれば、UAフィニッシュLは目に見える差が出ます。
しかしこれまで現場でそんなことを評価することがあったでしょうか?
そしてこれらを達成できると定期清掃が洗浄だけで終わり、作業時間は大幅に短縮できます。
よく説明することですが、nano+は食品スーパーやショッピングセンターのような歩行密度の現場で使用することを想定していますので、飲食店の来店客数を考えると被膜が傷によって痛むことは日常的な清掃をしていればほとんどありません。
飲食店の床管理でワックスが黒ずむことなく、毎回の定期清掃が洗浄で終わることができるということはこれまでの業界では非常識かもしれません。
これが特殊なことをしていれば大変なことかもしれません。
しかし、洗浄してUAフィニッシュLを塗っただけで、何も難しいことをしていません。
つまり誰でもこれはできることで、こういった管理が標準になっていくのです。
毎回洗ってワックスを塗って数年に1回剥離をしている会社と、毎回洗浄のみで簡単に終わらせて常に綺麗で永久に剥離がない会社。
お客様がどちらを選ぶかは誰でも分かる話。
そしてどちらが収益性が良いか。
これも簡単に分かる話ですね。
評価されない項目でも内容を突き詰めてバランスを取っていくと、たったこれだけのことで、会社の生き残りを左右することにもなるのです。
2019年07月30日 17:08