誰でもできるから難しい
2020年8月13日の記事のアーカイブです。簡単と思えるシンプルなものほど難しいものはないのです。
床を洗ってワックスを塗ると一言で表現してもそれを何工程でやっているかと考えると人によってかなり異なります。
レベルの高い人ほど工程数が多くかつ短時間でそれを処理しています。
工程数が少ない人は粗く、多い人は緻密と言えます。
たとえばダスターをかける際に、隅や角をスクイジーで掻き出してからダスターをかけていますでしょうか?
ダスターをかけた後に洗浄液を塗る前、予備洗浄をかけていますか?
油汚れの多い現場や土砂の多い現場、汚れの多い現場では本来予備洗浄が必要です。
油汚れが多い現場では、油汚れがある部分とない部分があると思います。
そこを同じ洗浄液で同じように洗うとどうなるかというと、油汚れが多い部分が減膜量が少なくなりますね。
なので予備洗浄で油汚れを除去しておくことが必要なのです。
ここの油汚れを土砂や他の汚れに置き換えても同じことが言えます。
ちょっとしたことですが、年間で見るとかなり変わるものです。
そういったことをどこまで認識して仕事ができるかで1ヶ月では差が出なくても、1年、3年、5年とどんどん差の開きは大きくなっていくのです。
↓ここから過去記事
よく言われる話ですが、「清掃なら自分でもできると思ったから応募しました」という求人への志望動機。
「誰でもできるでしょ?」とか。
ナノプラスなら確かに誰でもできるでしょう。
しかしただできることと、上手くできることはまた違うのです。
誰でもできると言われるもの程、上手くやるのは難しいものはないのです、
料理でも一番難しいのは、白いご飯を美味しく炊くこと。
シンプルなものほど難しいのです。
例えば洗浄ワックス作業
一言で言えば洗ってワックスを塗ればいいというだけの作業。
しかしそれぞれ個別の作業を紐解いていくと、全てに理由があるので、それを理解して施工していく必要があり、その理解度が耐久性となり、それが収益性となって明確に現れます。
ただ白いご飯を炊く人と、炊けるまでのやるべきことを細分化し、必要なことができているかどうかですね。
以前仕事のやり方のコラムに書きましたが、業務の細分化をするように、現場作業の細分化をする必要があるのです。
そしてどこまで細かく細分化して動いているか(実質的にこなしている作業量)が重要で、あまりにざっくりざっくりやる人は、それだけ雑な結果にしかなりません。
営業も現場も経営も、仕事のできる人は仕事のできない人に比べ、仕事自体が細分化されて工程数が多いのです。
それをどうやって最適化してシンプルに仕組みかするかがポイントで、ブレやクレームの発生を抑えることにつながります。
アップライトやダスターも
アップライトも使い方によって大きく結果が変わる機械です。
正しく使えば定期清掃で洗わずに綺麗にしてしまえることもあります。
ダスターであっても、同じ環境で使う人に人によって、光沢の維持期間も変わりますし、定期清掃であれば洗浄機のタンクに入るゴミや、スクイジーに挟まるゴミの量も明確に差が出て、品質や作業時間に反映されていきます。
細かい仕事ができる人の方がそれだけ生産性が高い仕事ができているというのが分かりやすいですね。
細分化して作業するには、洗浄ワックス作業の解説動画を観るのが一番です。
1回観て全て理解して全てできる人などいません。
分かったと思っていても、できていないことは多く、理解できていないのです。
結果を出している人は何度も観ているようです。
2023年10月05日 05:55