アーカイブ なぜ利益率を上げる必要があるのか
2020年7月23日の記事のアーカイブです。
この問題はすごく簡単で、利益率が低いと量で稼がなければならないのでしんどいということです。
今のご時世美味しい仕事なんてありません。
あれば他社が取っていきますからね。
それを取られないようにしたり、単価は安いので利益率が高いから美味しい仕事に変えてしまっていたりというのは、単純に知識や技術力の差です。
知識や技術のない人は、体を動かすしかありません。
だからこそ勉強する必要があるのですよね。
この業界だけでなく、経営者の集まる勉強会へ行くと、経営の知識がない経営者が非常に多いことに驚きます。
3年で9割、10年でその9割の企業がなくなるなんて近年では言われていますが、最低限の知識もないまま経営していれば当たり前です。
そして我々の業界でも、最低限の知識がないのに現場で作業をするから、事故やクレームが起こるのです。
昔、学ぶのは嫌だからこの業界にいるんだ!と言われたことがありますが、学ばないということは昨日と変わっていないのですから、収入が増えることはありませんね。
特に我々の業界は物販のように1人が100億円でも物を売れる業界ではなく、限られた時間で体力を使ってする仕事です。
限られているということは、限られた経営資源で最大の利益(収入)をということになりますね。
だからこそ利益率を上げるのは大切なのです。
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少し最初にお金を話をしたいと思います。
お金に対する価値は時代とともに変わっていっています。
スティーブ・ジョブズが最後に言ったとされる「お金はあの世に持っていけない」という話。
色んな富豪が残す言葉ですね。
過剰にお金があっても使えない、短い時間で必要なお金を稼ぐことで、やりたいことに時間を使えるようになり、人生を豊かにできるということでした。
お金を持っているからそんなことが言えるのだと思いがちですが、そうでなくても同じことで、お金を持っていてもやりたいことでできない人生は幸せとは思えません。
人はやりたいことがあれば多少はお金がなくても楽しくてやるものです。
そしてそれは最近の若い人の傾向でもあります。
給料は少なめでもいいので、自分の趣味に時間を使いたいと。
労働に時間を取られてばかりだと、せっかく休みがあっても疲労で余暇を楽しむこともできません。
その仕事がやりたいと趣味と同じように好きでやっている人はいくらでも仕事をしたらいいのです。
逆に仕事は仕事と割り切って趣味や家族との時間を楽しむ為に週休3日や4日で今と同じ収入を得ることができればその方がいいですよね。
経営者にも大きく分けて2種類いて
自分がその事業をやりたいからやる人ともう一方はお金の為にやっている人。
お金の為にやっている人は、言い方が悪いかもしれませんが、お金に使われているという見方もありますね。
現代の信用経済では、お金の為に事業をしている人は信用がなくなるという時代になってきました。
日本の経営者は、後者の方が多く、やりたいことよりお金を見て仕事をしている感じに見えてしまう経営者が多い気がします。
そして昨今単純に儲かるという事業より、社会課題の解決を目的とする事業の方が投資家の人気も高いようです。
いい車に乗りたい!いいブランドの服が着たい!とこれまで人は憧れを持って頑張ってきましたが、それは資本主義に踊らされているだけで、最近の本当のお金持ちは逆で、タクシーで良い!ユニクロは中身の割に安いな!という価値観はコロナショックにより加速しました。
そういった人たちはお金にとらわれず自分のやりたいことをやる!と社会課題の解決に取り組むのです。
正しいことをやっていれば儲けは後でついてくるからとあまり気にしていないのです。
資本主義の闇とか終焉なんて最近では言われたりすることもありますが、お金は使うものであって使われるものではないと言われるようになりました。
物欲という言葉がありますが、物を持たない方が楽なこともあるのです。
持つ時代からシェア(借りる)時代、データも端末に入れる時代からクラウド保存の時代へなっていて、私自身も物を持たない生活に切り替えましたが、物に縛られない人生は本当にラクで、生きるのがラクなのです。
世界が10年単位で変化する時代から1年単位で変化する時代になると、物は持たない方が変化に強いということが起こってきます。
物があると物に縛られます。
長期的な設備投資なんて考えたくもない時代です。
10年後どころか3年後がどうなっているなんて想像もつきません。
物を買う時代から体験を買う時代へ
一部で言われていることですが、物でなく体験の方が価値があるという話。
世間一般のオンラインサロンで起こっていることですが、お金を払って働く人が結構いるのです。
働くといってもずっとではなく、何かイベントがあった時のお金を払って裏方のスタッフをする権利を買うのです。
ライブやミュージカルがあった時に、
・スタッフになれるチケット
・S席チケット
・A席チケット
・B席チケット
があるとスタッフ→S→A→Bの順番でチケットが売れていき、一番価格が高いのはスタッフチケットなのです。
そのイベントを一緒に作っていく体験を買っているのですね。
nano+も実は「最幸の現場体験を」と書いてあって、提供しているものは製品でなく、現場の結果であり、また最終的には経営の結果なのです。
話は逸れましたが
利益率が低いと倒産の確率が高くなるのも1つの理由。
総合スーパーや家電量販店は、昔から利益率が低い業界として有名ですが、例えば経常利益率が2%しかない会社は、粗利がたった2%以上ブレると赤字に転落してしまいます。
物の販売を行う事業と違い、現場の状況により収益が異なるビルメン業の利益率変動は大きいので高い利益率の確保が必要なのです。
売上に重点を置きがちですが、それ以上に利益が必要ですが、
最も重要なのは利益率
粗利率、販管費率(細かいところまでいえば税引き後利益率)といったもののバランスが取れていなければ、いくら頑張っても最終的に利益が残ることはないのです。
売上が上がれば、仕入れも増えれば、経費も増えていくので思うほど利益は残らないのです。
そして利益率が高い会社は、フル稼働しなくても会社が維持できます。
つまり収入を得る為の活動に経営資源全てを使う必要がなくなり、将来のことに対して時間が使えます。
それは勉強であったり、既存物件の利益率改善の行動であったり、営業活動であったり。
最初にあったスティーブ・ジョブズの話のように、現代で高い生産性を出している人はあまり働かないのです。
生活水準を落としても時間を開けて趣味に没頭したり、大切な人との時間を大切にしたり、そして将来のことに時間を使うのです。
自分の時間を100%労働に使ってはならないのと同じで、
会社も経営資源を100%収入を得る為に使ってしまうとそこから生産性は上がらなくなります。
nano+を導入することで利益率は上がります。
その上がった利益率でさらに利益率を上げるということができるようになっていきます。
なので、利益率を上げる必要があるのです。