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安全や環境に良いという定義

相対的な表現と絶対的な表現があり、それらは分けて考えないといけません。
例えば青酸カリ(致死量10mg/kg体重)だとサリン(致死量0.42mg/kg体重)より安全です!と謳うとこれは相対的な比較ですね。
しかし体重あたりの量からするとどちらも危険なのです。
これ絶対的比較ですね。

ビルメン業界のケミカルにも、そういった表現はあるのです。
また比較するのも、当社汎用品比較とか、その汎用品がどのくらいの絶対値を持っているのかが分からない比較。



 

洗剤であるのは、ナノコロイド洗剤

汚れにくくなります!と書いてありますが、これは一般的な洗剤と比較して汚れないという意味です。
カーペットの定期清掃だとよく分かりますが、普通の洗剤なら1年、コロイド洗剤なら2年で洗剤の残留による汚染が目に見えて分かってきます。
これも相対的比較ですね。
でも現場では相対的な比較は要らないのです。
界面活性剤を使わなければ、それを原因とする汚染など起こらないので。


話は脱線しますが、数年前コロイド洗剤は色々と研究しました。
しかしコロイドのことを本当に理解して使っているメーカーはありません。
本来の使い方と違った扱われ方をしているのです。
コロイド洗剤のメリットで書かれていることは、デメリットの裏返しでもあり、例えば剥離剤にコロイドを添加して使うというやり方が昔からありますが、正しく理解できていないと作業性は良くても剥離性は悪くなります。
どのメーカーもこれは理解できないので、本来やるべきことと逆のことをしていると思います。
そして汚れにくいバリアを作るとあっても、汚れてしまい、ワックスの密着も阻害します。

またカーペットに残留して固着化した場合は、コロイド洗剤は粘りがあり、汚れやすいだけでなく、構造上コロイド界面活性剤を抜くのが大変になり、完全復旧までがかなり大変なことになります。
コロイド洗剤自体が悪いというわけではありません。
要はそれを正しく理解して、どう使うように洗剤を設計するかですね。



 

例えば次亜水

弱酸性次亜塩素酸水で、カビクリーナーで使われている混ぜたら危険の塩素(次亜塩素酸ソーダナトリウム)とは異なります。
次亜水は安全安全と謳われていますが、次亜塩素酸ソーダナトリウムより安全という意味で、希釈によってその安全性や効果も大きく異なります。
いつも言うように空間噴霧は厳禁で、呼吸器内科の医師がやってはいけないと言っています。
強酸化物質を空間に噴霧することで除菌しようとする行為ですが、菌が死ぬと言うことは人間にもダメージがあるのです。
そしてそういったものに耐性を持つ菌やウイルスの発生を招いてしまい、それが医療崩壊を起こします。
コロナショックで意味のない消毒を勧める会社が増えてきていますが、商売のためにやっているのか、ウイルスのことを分かってなくてやっているのかというところです。
清掃の仕事では洗剤のことを勉強される方は多くいらっしゃいます。
しかし、その相手側のことを勉強する人は少ないのです。
色々と他にも問題はありますが、これまでもコラムに書いてあることなので割愛致します。



 

アルカリ電解水

多機能還元水がよく比較されるのはアルカリ電解水ですが、違いとしてはアルカリ電解水の方が油汚れが落ちます。
その反面多機能還元水を汚れの種類を問わず対応できるので、アルカリ電解水ではできない水垢の除去ができます。
多機能還元水とアルカリ電解水は相性が良いので、油汚れの洗浄で合わせると非常に効果的です。
アルカリ電解水の安全というのも、一般的なアルカリ洗剤と比較して安全という意味であり、「素手で使っても大丈夫です!」なんて話もありますが、1日中使っていれば手は荒れてしまいます。
カーペット洗浄で使う人もいますが、カーペットの油分を過剰に抜いてしまい汚れやすくなってしまいますね。
とにかく綺麗になればいいというお掃除屋さん感覚ではそれでいいのでしょうが、それだといつまで経っても労働することによる対価のお金しかもらえないので収入は上がっていかないのです。
労働しないことによる対価を追求していかない限り、収入には限界があります。
究極はやらずに対価がもらえる状態を作ることですが、汚れなければ綺麗が維持ができ、やっと時より綺麗ということより、ずっと綺麗な方が価値が高いですね。
これが清掃とメンテナンスの違いです。
汚れないとお金がもらえない清掃というステージで仕事をしている限り、楽にはなっていかないのです。
お客様にメンテナンスの価値を理解してもらう努力をしないとメンテナンスにシフトしていけません。


今回は安全性について3つの例を取り上げましたが、環境に優しいと謳うものにも、世の中にも業界にもこのようなことはよくあることなのです。
環境に良いと謳っていても、使うこと自体環境に優しいのかどうかといいう見方もあります。
使わなければ環境負荷は発生しませんし、どのくらいの希釈で、どのくらいの量を使うかにもよりますので。
それ自体がどういった基準で安全か環境に優しいか、それをどういった場所でどのように使って安全で環境に優しいかということも考慮しなければなりません。
2020年05月18日 10:00