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アーカイブ 負のスパイラル

2020年7月30日の記事のアーカイブです。


以前、ワックスモップを作っているワックスメーカーさんから

「おたくのワックスモップは薄く塗れてワックスもあまり含まないから洗った時に捨てる量が少なく困っている」

という半分冗談のような話をされたことがありました。
おおよそ250ccくらい全国のビルメンさんが洗う時に捨てるワックスはチリツモで結構な量だという話でした。
たしかにハウスクリーニングをされていたり、小さなの物件の管理をされている会社では塗る量より捨てる量の方が多いかもしれませんね。
ビジネスとしては確かにたくさん消費するのがメーカーの売上ですから正しいのかもしれませんが、地球環境にとってはマイナスでしかありません。


先日もこれからは規模を追い求める時代は終わるという話をしていました。
人口減少で市場が小さくなる時期に規模を拡大するのは逆の方向を向かって走っているようなものです。
もちろんある程度の規模は必要です。
しかし首都圏では既に人手不足で日常清掃だけでなく、定期清掃すらままならないという状況のところもあるのです。
いずれはじまるベーシックインカムによってそれはさらに加速するでしょう。


以前京都の老舗の記事を書いたことがありましたが、要は効率なのです。
これまでも純粋に拡大なら良かったのですが、会社の内容が拡大で薄くなり、拡大ではなく膨張になっている会社も多かったように思えます。
膨張した会社に社会の大きな変化による人手不足が直撃した場合ひとたまりもありません。
この3年間におけるコロナ禍はそれを見直す時期とも言える時期でした。
負のスパイラルのようなことは終わりを迎えていきます。
早くそれに氣がついて次の手段を打てる会社かどうかが今後を決めます。




↓ここから過去記事

この間のコラムでチラッとでたこの業界の「負のスパイラル」
私が7年くらい前に清掃システムを作った時に提唱した負のスパイラル。
実際に私が経験してきたある意味業界のタブーとも言える負のスパイラル。
一般的な話で全ての会社がそうという訳ではありませんので、一般的な話としてお読み下さい。



ワックスメーカーというのは
黒ずむワックスを作り、よく汚れワックスを傷める洗剤を作ったもらって、たくさん定期清掃をしてもらい、たくさんビルドアップさせてたくさん剥離剤を使ってもらい、塗り直しでワックスをたくさん消費するというのが売上を伸ばす仕組みです。
この方法だとどんどんケミカルが消費されますので、本当によく売れるのです。
その為にビルメンさんにはあまり賢くなってもらっては困るのです。
ワックスモップも使い終わった後、絞るとたくさんのワックスが出てきますね。
ワックスメーカーさんがワックスモップ作っていませんか?
トレールワックスモップはそれが少ないので、トレールワックスモップ単体でもあちこちに売れていくとワックスメーカーの売上は落ちてしまいます。
トレールワックスモップは水で濡らして絞って使うので、ワックスモップを絞っても捨てる量が少ないのです。
そして洗いやすいので、ワックスが固着しにくく何年も使えて、ワックスモップが売れません。
某メーカーさんから、「そんなワックスモップが出回ってしまうとワックスの消費量が減ってしまう」と笑いながら言われたことも・・・
全国でビルメンさんが様々な現場でワックスモップを絞ってSKに流しているのはいったい何Lあることか・・・
nano+自体もそうですが、トレールワックスモップを作った時からメーカーのそういったビジネスモデルと向き合っています。

最近では中小のメーカーだと会費をとったり、研修費をとったり、フランチャイズロイヤリティのようなものを取る阿漕な会社まで出てきました。
特にサブスクリプションが流行っている現代では、それを真似てサブスクリプションの本質を理解せず会費を取るようなことをする会社もあるようで、それはユーザーさんの為になっておらず、もはや自社の売上のことしか見ていないようにしか見えない、新しい負のスパイラルか?と思ってしまいます。



マシンメーカーはどうでしょう?
現在マシンは日本だけという考え方はなく、世界展開をベースにしており、統廃合が進んでいます。
元々自動車のように台数が出ないものなので、台数を増やしてコストを下げようという流れになっており、日本のマーケットは世界で見れば10%未満。
早い話が見向きもされていないのです。
それでも10%弱あるという見方もありますが、色んなマシンメーカーがある中で、マシンの理論を正しく理解できていないメーカーが多くあることも事実です。
つまりは販売力で売れればいいと。
当社はテナントカンパニーの代理店を昔からやっていまして、テナントというのは非常にそういったマシンの構造を研究し、工夫されている会社です。
洗浄機の後ろをモップで拭いて歩くようなことはありません。
とはいえ、最近のマシンは日常清掃に特化しすぎて定期清掃では使えないので、古いタイプのマシンを使っています。
元々業界に入った時からテナントマシン育ちの私からしてみると、洗浄機の後ろをモップで拭いて歩いているのを見た時に、逆に衝撃的でした。
しかしまだまだそういう光景を見ることがあってたまげます。
本当にダメなものを売らないで頂きたい、売るのなら正しい状態で使えるよう教育をした上で販売をして欲しいと思います。
私が洗浄機を販売する時は、日本全国津々浦々赤字になっても訪問して自分で取り扱いの説明を行っています。


とメーカーだけでも色々とあり、管理会社、施工会社、販売店、コンサルタントとそれぞれの立場での負のスパイラルはあるのです。
重要なのは、この業界がどういうビジネスモデルで成り立っていて、それは誰の為にあるのか?
本来お客様の為にあるはずなのに現実そうではないのです。
お客様というのはビルのオーナーや店舗のオーナーなど、そのお客様の要望に応えることが仕事であり、お客様が思われている斜め上をいく「おぉ!」とお客様を唸らせる会社が生き残る会社なのです。
時代が変わっているのにまったく変わらないこの業界。

本当にもうお客様の為にならない業界慣習は無くなって欲しいものです。
nano+はそれをなくして、みんなが幸せになるものだと思っています。
2023年09月07日 05:55