チャンスを掴むには
そこで何が悪いかを判断して薬を出してもらいます。
基本的には処置をした後で、症状を緩和する薬を処方されてしっかり寝てお大事にというパターンです。
しかし後天的で慢性的な病気や肩こりなどは、原因があってその症状が出てしまっています。
それを薬で騙し騙ししていても、根本的な解決にはならず、薬の副作用のリスクも増えていきます。
この
「根本的な解決」
というのが今日の1つ目のテーマで、現場で言えば色々ありますが、例えばバフで剥離周期を伸ばしても根本的解決ではないということですね。
経営的に言えば赤字と分かっていても仕事を請けてしまったり、単発の継続性のない仕事を請けてしまったり。
苦しい時だからこそその仕事をしてしまうのですが、しかしいつしかそれが普通になってしまいませんか?
どこかで意識してそれをやめていかないと会社は赤字物件という悪い病気を持ったまま生きていくので、いつか大きなダメージを喰らいます。
そして以前のコラムでも書きましたが,数字に見えない赤字物件というものが存在します。
目に見えない赤字とは
数字上は利益は出ているのです。
しかし目に見えない経費がかかっていて実際は赤字になっているということ。
たとえば報告書の作成だったり、事前に鍵を受領して、また後日鍵の返却に行ったりと、その時間の自分の人件費を経費に入れていますか?
中小企業の社長のあるあるで「自分の人件費だからお金かかっていない!」という一言。
いや、その会社の中で一番人件費高いのですよ。
誰かにそれをやってもらって利益が出ないのなら、その物件赤字なのですよ。
社長の仕事は、その人じゃないとできない仕事をすること。
ある程度収入を確保すると、誰でもできる仕事はやるべきではないのです。
そしてメインのテーマの「チャンスを掴むには」
という話につながっていきます。
この仕事はめっちゃチャンス!という仕事はあるのに、現場を回しきれないから受注できないということはありませんか?
私もこの仕事をしていてそういう会社をたくさん見てきました。
その仕事をやれば安定もして利益が出るのに、単価の安い単発の仕事ばかりでそれに追われてその大きなチャンスを得ることができないという残念な会社。
そりゃ安い単発の仕事に追われているので、ずっとしんどいままですよ。
この業界の必勝パターンは、
・いかに定期の物件を増やすか
・定期物件の利益を増やす為に設備投資を行う
・無駄な見積作業や日程調整などの営業や管理業務を減らし利益を増やす
(例えば日程調整を毎月第1土曜日というように固定すれば調整は不要ですね)
といったところが鉄板ですね。
単価が高いから!と単発の仕事をやるのなら、工事業をした方が絶対的な金額が大きい工事業の方が正解なのです。
うちの会社も総合管理をしていますから、エレベーターのリニューアルで1000万とか、空調のリニューアルで2000万円とかあるわけです。
しかし1回1000万円の仕事より、年額120万円の仕事の方がはるかにいいですね。
利益率の違いもありますが、10年で1200万円、20年で2400万円です。
話は逸れましたが、チャンスを掴むには、掴む手を開けておかなければならないのです。
そしてその手を開けておくには、片手だけで必要な収入を稼いでしまう利益率が必要なのです。
利益率が低いからそれだけ数で稼ぐ必要があり、その分消耗もすればリスクも増える。
スケジュールが埋まるからチャンスを掴めないという悪循環なのです。
長くなりそうなので、次回に続きます。
次回は「働いたら負け」というテーマです。
----------ここからはオンラインサロンのみの投稿です----------
2021年01月14日 10:00