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得意先ポートフォリオの話1/4

ポートフォリオとは投資などでよく使われる用語ですが,簡単に言えば,個人やファンド,国(実際はGPIF)が年金は株,国債など,どんな金融資産にどんなバランスで投資していくかということ.
会社経営でも色んな事業を行う会社では,事業のポートフォリオを行っていき,この事業にはこのくらい人員や予算を振り分けようとしますが,それを我々の業種に落とし込んでいきます.
いわゆる清掃の部門ということで考えた場合,床,ガラスなどの定期清掃があったり,日常清掃があったりですね,
うちの会社だと,
・総合管理
・床の定期清掃とそれに付随する日常清掃
・マンションの供用部の定期清掃と巡回清掃
でそれ以外は対象になりません.
その領域を超えて仕事をすると無駄が増えて効率的に利益が出ないのです.
元々定期物件しかしないという縛りもありますし.



なんでもやるようになります
長く仕事をしていると,だいたい最初は仕事が少ないので,あれもこれもやるようになります.
それは当然のことだと思います.
それを続けていくと,物が増え,人が増え,専門性が低くなっていきます.
専門性が低いということは人が育ちにくいと言えます.
物が増え,人が増えると,倉庫が大きくなり,事務所が大きくなり,パソコンやスマホの台数も増えていきます.
果たしてそれで税引き後の最終利益が残るでしょうか?
人が育たない→現場での利益率が上がらない
人が増え,倉庫や事務所が大きくなる→販売管理費が大きくなる
つまり売上が上がれば上がるほど利益率は落ちるのです.
現場の利益率を上げながらこれができる仕組みづくりができる管理者がいる会社は,売上が10億を超えても高い利益率を出しています.
が,それはその人の能力が高すぎるのです.
普通の人には無理なのです.

会社経営は額ではなく率です.
特に最近の経済はそういう方向に変わっていっており,金融機関がつける評価基準の多くは率なのです.
1円の利益を出すのに必要な売上が低い→つまりは利益率が高い方が,リスクも少なく,効率的に事業展開ができているといえます.
そこで重要なのが,

 
率が良くなる形で事業を展開すること

なのです.
ここがずれてしまうと,いくら頑張っても思ったほど見返りはなく,代表者の体力と精神力がだんだんと削がれていきます.
時間も仕事を回すことに100%使われてしまうので,将来に対する投資ができなくなってしまいます.
ここでいう投資というのは,お金を投資することではなく,自分への投資,自社への投資のことです.
株主的な目線だと,流通業のように経常利益1%とか2%だと,不動産投資とか金融商品に投資した方がいいじゃんという話になってしまいます.
バブルの頃の郵便局の定期だと年利7%とか8%なんていうのもありましたね.



あれもこれもやると
率が下がっていってしまうのです.
そしてそれぞれの専門の会社と競合しても勝てるはずもなく,事業領域の幅で勝負しようとしても,業界の大手には勝てません.
日本全国津々浦々から今やアジアまで展開していて,なんでも業務ができて安い会社に総合力で勝負しても勝てるわけがありません.
この業界,規模で勝負するなら大きな親会社がない限り無理なのです.
大きい物件には,必ず子会社で管理会社があるので.
だからこそどこかの時点で,事業の領域がどこか(事業ドメインはどこ?なんて言い方もありますね)をSWOT分析なども含め,明確にしなければいけません.
それが絞れるまでは大きな投資をしないのが一番です.
大きな投資をすることによって,その投資の元を取るまでそこから撤退できない経営者が多いですから.
マシンなどを借入やリースで購入した場合は,なかなか撤退できませんね.



今回の主題は得意先のポートフォリオでしたが,少し長くなってしまったので,次回②に続きます.
2020年09月28日 10:00