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アップライトとパイルリフター

10:13セミナー次第.002
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意外に知らない人が多いこの違い.
某メーカーのパイルリフターを某メーカーがOEM供給されている説明を見ると,OEM元の説明にはブロワと書いてあり,OEM先の説明はバキュームと書いてある.
またメーカーはブロワと謳っているのに,販売店がバキュームと謳っていたり.
結局のところ業界全体でも分かっている人は少ないらしい.



まずは整理しましょう(私が知っている限り)
アップライト:カーペットを吸塵することが目的
       カーペットに刺さった土砂を剥がして吸塵するバキューム
パイルリフター:カーペットを起毛することが目的
        ブラシとブロワでカーペットの繊維を起こして歩行感を良くしたり,アップライトで中の土砂まで取れやすくするブロワ.
カーペット関係の機械だと,スイーパーはバキュームでなくブロワなのです.

ちなみにカーペットでポッド型バキュームは論外.
うちの現場では,入口のマットと,エレベーターのマットだけでもアップライトを現場に導入しており,土砂を確実に除去することで,建物へ入る土砂の量を極力減らしています.
バキュームで吸うのは綺麗になった気がしているだけで,ハンディバキュームと同じように表面の見えるゴミを,コロコロで取っているのと同じです.
カーペットに刺さった土砂は,バキュームで取ることはできません.



カーペットを洗浄する前に
ポッド型掃除機ではダメですか?という相談をよく受けます.
それならカーペットは洗わない方が綺麗です.
やる前から結果はわかっているのです.
ワックス床をダスターをかけずに洗っているのと同じ.
汚れが取れる環境になっていないのに,いくら頑張っても綺麗になることはないのです.
トラックマウント(車の後ろに搭載するエンジンタイプのパワーのすごいやつ!)を使う会社には,アップライトやバキュームですらかけない会社もあります.
「どうせ吸うから一緒!」と言われますが,そもそも吸える状態になっていないのです.
トラックマウントを使われている会社の方が車からトラックマウントの機械を降ろされていて,聞いたことがありますが,ショッピングセンターの管理ですら,アップライト→多機能還元水噴霧→白パッド洗浄で十分だそうです.
私の感覚でも同じで,トラックマウントの準備をしている間に,ほとんど作業が終わって,十分に綺麗です.



カーペット洗浄の基本の「キ」
ドライの汚れがほとんどでドライの汚れはドライのまま取りましょう.
でも,ほとんどの方がそれをできていないのです.
メーカーがパイルリフターのデモで,こんなにホコリが取れますよ!と見せてくれるやつがありますが,その後アップライトをかけるともっと取れるのです.
正直タイルカーペットではパイルリフターは必要ありません.
歩行量が多く,毛足が短い商業店舗のカーペットはパイルリフターではほとんど起毛できません.
そしていかに起毛せず,中を濡らさないように表面だけをさらっと洗って早く乾かすかが成功のポイントです.
営業時間の長い店舗でエクストラクションなんてしようものなら,翌日の夕方にはカーペットは洗う前に戻っています.
これは常駐管理して見ていないとなかなか気づけないところです.
洗った時に綺麗なのは当たり前.
しかしお客さんは綺麗が継続することに対して費用を払っているのであって,1,2日くらいでまた汚れるんならやらない方が良いのです.
そして作業した経過観察をしない人が多いのも問題です.
私も新規の定期現場では,3回目の定期清掃までは,どれだけ遅くなっても翌日は必ず確認にいって状況の確認と,お客さんの反応を確かめるようにしています.



色々と話が飛んでしまいましたが,
道具はその本質をよく理解して使いましょう.
また結果が出ないものでいくら頑張っても時間と体力の無駄にしかなりません.
日常清掃でアップライトを入れるとコストが合わないし,あまり使うところがないからポッド型のバキュームで!なんて会社をよく見かけますが,そのアップライトって1日あたりいくらですか?
うちで販売しているテナントのアップライトが税込で6万円ちょっと.
あまり使わないなら,5年も10年も持つでしょう.
たとえば3年で考えても,1ヶ月あたり1666円.
それでワックス床が維持しやすくなるなら安いものだと思うのです.
もしそれでもコストが合わないというのなら,それは明らかな見積ミスですね.


必要な道具は正しく理解して適切に揃えていきましょう.
適切でないから現場は汚れていき,人件費がかさむのです.
2020年10月26日 10:00

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