どんな業種と取引するか
以前、得意先ポートフォリオの話をしたことがありますが、概略は、どんな業種をターゲットにして事業展開していくかという話です。
コロナショックによって、業種が偏っていた会社は、ひどい目にあった会社も多くあったかと思います。
鉄道、飲食店などは本当に大変でしたね。
そこで消毒だったり、光触媒などの事業に手を出した会社も多くありました。
もちろんそれがなかったら苦境を凌げなかったということはあるかもしれません。
しかしそういったものは毒りんごであり、これからデメリット見えてきますからご注意ください。
私が手を出していないのはそういう理由があるからです。
それをやることで売上が上がり利益が出るかという問題ではなく、それをやることの意味はあるかということを判断材料にされていくことをオススメします。
顧客は賢く、これからみんなもっと賢くなっていき、嘘のつけない時代になり、知らないことが罪になってしまいますので。
当社の管理現場でも
ある特定の取引先の伸び率が高いので、売上構成比率が上がり気味ということはあります。
新築のお話を頂いていて、構成比率からすると、受注できればできたでもいいけど、できないならできないでもいいかと思うようになりました。
売上構成比率が上がってもできる対策も以前ご案内していますね。
負け惜しみではなく、これだけ時代の変化があるとと言いますか、大きな変化が起こるのはこれからですが、これまで絶対安泰と言われていた業種が瞬殺されるように無くなっていく業種があります。
このコラムを読んでいて世界の変化に気がつき、自ら調べることをした人は何が起こるのかを知っているでしょう。
このコラムを書いていたのは3月ぐらいだったと思います。
現在アップする前に編集しているのは4月。
その短い間にも色んな価値観の変化があり、↑でいうようにその仕事をやる意味ということに対して以前にも増して重きを置くようになりました。
仕事が増えることで自分の時間が削られるからやりたくないというように。。。
人間必要な分だけ食べていければ、自分の時間を犠牲にしてまでたくさん働かない方がいいのです。
今の私は、仕事1割未満、将来の勉強9割以上です。
業種によらない得意分野
実務的な話に戻りますが、これを持っておけば業種を選ぶ必要もなくなりリスク回避もしやすくなります。
それは単純に基礎技術を磨くことなのです。
床であれば、ただ床を洗って塗るという技術を徹底的に突き詰めていけば、どんな業種の建物であっても利益を出すことができるのです。
特殊なスキルを身につけることも良いかもしれませんし、特殊な設備投資をするのもいいかもしれません。
しかしその特殊なものって月に何回使いますか?
昔ドライメンテナンスが流行った時に、多額の設備投資をして始めた人達の多くは、気がついたらマシンのリース台を払う為に仕事をしている状態でした。
ドライメンテナンスの仕様に合う現場がそんなになかったのですね。
日本ではマッチしにくいシステムですから。
階段のようにバフが使えないところでは、30000円もするようなドライメンテナンスのワックスが6000円の汎用ワックスに見劣りしてしまいます。
ワックスのコンセプトが違うので当たり前なのです。
そんな特殊ではなく、日常的に使う技術などをベースアップする方が大切なのです。
ナノプラスは清掃システムとは言いながらも、フロアメンテナンスの基本です。
ナノプラスだからこうやって作業しなければならないという人が結構いらっしゃいますが、それは本質が理解できていないのであって、どんな資機材を使おうが同じです。
他の資材だとリンス作業が発生しますから、水をまいて回収という工程が増えてしまいますね。
これから物ですら色んなものに変わっていきます。
しかし自分自身の経験や知識は蓄積され、スキルとして生きていきます。
それは現場の施工を行ったり、管理を行う技術であったり、経営の技術であったり。
先行きが見えない時だからこそ、自分自身の基礎的なスキルを磨いていきましょう。
---ここからはオンラインサロンのみの投稿です---
2021年05月03日 10:00