ナノバブル水
ナノバブル水(ISO規格ではファインバブルと呼ばれるもの)とは,
ミクロン:1mmの1000分の1:ワックス1層がおおよそ1〜2ミクロン
ナノ:1ミクロン(μ)の1000分の1
の泡を安定的に含む水のことです.
色んな効果が言われるのですが,これ単体で汚れを落とせる程の能力はありません.
あくまで補助です.
秒速200mの衝撃波で汚れを落としますなんてフレーズがありますが,それはただのスピードでしかありません.
秒速200mで蚊がぶつかって来ても痛くないですね.試したことはないけど.
でも秒速200m→時速に換算して720km/hでパチンコ玉が飛んできたらもはや弾丸と一緒で危険です.
つまりはないよりはマシということです.
それより別の目的があるのです.
できる過程
いくつか作り方はあるのですが,↑の写真を見てください.
ペール缶に水を溜める時にある程度圧力の高い蛇口を使うと少し白くなります.
これを見てナノバブルだ!なんていう人がいますが,それは大きな間違い.
これはマイクロバブル.
50ミクロン以下の泡が小さくなってナノバブルに変化し,見えなくなり透明になっていきます.
ナノバブルの効果が出るのはそこからですね.
空気を吹き込んで作るやり方もありますが,水流で作るやり方の方が清掃で使うものには向いています.
現段階ではまだ開示できず,いつか開示すると思いますが,水はエネルギーの研究をしているとわかることもあるのです.
使い方
ちなみにですが,アダプターの先をニップルにして使うこともできますが,写真のように泡沫金具で使う方が効果が高くなります.
この部分がミソなのです.
流量や圧力差などの関係により発生量を増やしており,この特殊な口径の泡沫金具をつける為に世の中に流通しない専用設計の変換アダプターもお金をかけて作っています.
もしニップルに変換して使う場合は,蛇口に近い方へアダプターをつけてください.
ホースが長ければ長いほど圧力損失が出るので効果は下がります.
類似品
世間には同様のものが色々とあります.
色々と試したことはありますが,能力が高くても水が貯まるのに時間がかかりすぎて使えないものや,能力自体が低いものもありました.
ショッピングセンターや空港のような大きな建物で走る洗浄機の清水タンクは100L以上あります.
そんなところで水量が出ないアダプターを使うとなると,コスト以外の何ものでもありません.
以前当社のものを真似てそういうものを作って痛い目にあった会社もありましたね.
水を入れている間は近くから離れることはできません.
ホースやジョイントが抜けて,当たりが水浸しなんて事故が起こることがあります.
まさかと思うような事故ですが,実際にあるのです.
近くにエレベーターなんてあった日には目も当てられません.
ナノバブルの本質
気体を水中に安定的に存在させるものなのです.
その気体のよりその効果は変わります.
オゾンなら消毒用
酸素ならグリストラップや水耕栽培
窒素なら農業
などなど,色んな気体を入れられる試作品を作って研究をしたことがありましたが,清掃には元々水道水に含まれている空気だけでも十分という結論でした.
まあ普通の空気でもグリストラップや浄化槽には効果テキメンです.
日常的に流していれば水中の酸素量は曝気装置のようなポンプでブクブクやるより多く,好気性バクテリアがガンガン働くので,汚泥は減っていきますし,嫌気性バクテリアのようにメタンなどの嫌に臭いを出すこともないので,快適になります.
あとお風呂につけると体の芯まで温まりやすくなったり,塩素をある程度封鎖するような効果もあります.
どちらも多機能還元水で代用できますが,うちのお風呂にはつけています.
どう使うかがポイント
以前はナノバブル水を使うことが標準でしたが,多機能還元水ができたことにより通常の作業ではなくても大きく支障をきたさず,むしろ早く水を入れる為にナノバブルアダプターを使わない方向でした.
実際に今でも通常の現場では使うことはありませんし,近くで荷物を降ろしている時にホースが暴れない為の重りにしかなっていません.
現在のナノプラスでは,浸透剤(仮)を希釈し安定させる為にナノバブルの疏水基を使って安定させています.
普通に水道水で希釈すると浸透剤(仮)は分離します.
また浸透剤(仮)を使う場合は,ワックスや汚れの減膜量が増えます.
少しでも浸透を早くした方が良い状態であり,また剥がしたワックスや汚れも作業性を良くする為に,洗浄液中に溶け込む量を減らして水中に浮遊させ,洗浄液がドロドロになりにくいような補助的効果も持っています.
ワックスの剥離作業や,汚れたものを洗浄液につけこんだりする時に使うと反応時間を短縮することもできます.
---ここからはオンラインサロンのみの投稿です---
2021年04月29日 10:00