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アーカイブ 被膜の話

2018年1月26日のアーカイブです。
被膜に関する基礎的な話になっています。


過去記事はこちらから

↓ここから過去記事

最近お客様から頂いたご意見

・nano+のUAコーティングの類似品が他社もあるが、長い目で見ると明らかに差が出るね。
・施工した時はそんなに変わらないけど、半年もすると明らかに違いが出る。
・類似品は洗剤の反応が悪く剥離性が悪くなり、洗剤の希釈が濃くなりケミカルコストが高くなる。
・洗浄のスピードを落とさないといけないので作業性が悪い。
・復元するのに洗浄スピードを落とす必要があるので塗った方が早い。
・剥離性が悪くなるので、ビルドアップし、汚れもサンドイッチになってしまう。

といったお話がありました。
nano+自体は施工直後のことだけでなく、長期的に考えたバランスも取っていますので、それらが起こらないように設計していて、そんなことは当たり前なんですが、机上と想定だけで真似をしても、長期にわたり現場で検証した真似ができない根本的に違う部分ですね。
結局は被膜のこと、洗剤のこと、機械のこと、作業のことそれぞれを正しく理解できていないので、バランスが取れるということはありません。
できているつもりの方も多いようですが、被膜を正しく見れる人間がみれば何をやっているかは一目瞭然。
ということで今日は被膜の話です。

 

被膜はどうなっているか

被膜は日々酸化していきます。
また洗浄の度にワックスやコーティングの可塑剤も抜けていきます。
その結果、被膜を固くなりもろくなります。
そして密着率が落ちていきます。
耐久性の高い被膜は剥離性も悪いので、一般的には洗浄やバフで光沢を復元していき塗布回数を減らすようなメンテナンスになります。
しかし、ワックスやコーティングも塗り足さないと可塑剤補給ができないので、柔軟性のある被膜は維持できません。
なのでドライワックスにはそれ相応の仕掛けをした設計になっています。
これを知らずウェット用ワックスでやってしまうと数年後に痛い目に合います。

また洗浄で酸化した被膜を還元し柔軟性を維持するという考え方もありますが、一般的な還元洗剤やアルカリ還元水では、下地になる被膜までを十分に還元させることができず、柔軟性を取り戻すことはできません。
昔は次亜水やクエン酸で強制的に酸化させたこともありましたが、被膜を継続的に研究していると長期的に見てそういったのは絶対にダメです!
施工してすぐは硬化が進むので耐久性は伸びますが、上記のような問題が加速しますので、だいたい3ヶ月経過後ぐらいから?やれどもやれども耐久性が維持できなくなります。


多機能還元水はそこをカバーできるように開発しています。
 

被膜の耐久性を決めるのは硬化より密着率

耐久性を左右するのは密着率。
密着率を決めるウエイトが大きいのは実は洗浄液なんですね。
他はパッドの種類や洗浄スピードなども関係してきますが。
nano+の洗浄液はHPにも全て記載していませんが、それを考えた上で開発しています。
一般的には、汚れやワックスが落ちるのがいい洗剤ですが、現場では必ずしもそうではありません。
密着率が高くなる洗浄液にしておけば、あとポイントになるのは良い乾燥と良い硬化。

 

良い乾燥とは

ワックスやコーティングを塗布する前に、被膜やタイルに含まれる水分を確実に抜いてから塗布すること。
塗布後は、送風機やエアコンの風が直接当たるような乾燥させないこと。
また正しくレベリングした上で乾燥する必要があります。
薄く塗って3分程度で早く乾燥させると、被膜表面は見えないレベルでモップの痕がついて乾燥するので、表面にかかる衝撃を面ではなく点で受けるようになってしまい耐久性のある被膜にはなりません。
 

良い硬化とは

ワックスやコーティングを塗った場合、乾燥して歩けるがベタつきがある時間があります。
このタイミングで2層目を塗ってしまうと1層目が溶けてしまい密着率が落ちてしまいます。
良い硬化には乾燥時間と同じぐらいの硬化時間がかかります。
歩けるようになるまでが15分なら硬化時間も15分とる必要があります。
ただし既存被膜がある場合は、nano+の洗浄ではUS SPPパッドであっても表面のレベリングが取れて光沢が復元するので、ワックスを1層しか塗る必要がありません。
1層で仕上げる場合は、15cc/㎡ぐらいと少し多めに塗ってやるといいですね。


気温が高く湿度が低ければ乾燥は早くなり、硬化は床温に左右されます。
だから夏の方が質の良い被膜ができて耐久性が高くなるんですね。
 

実際の作業でどうするのが一番か?

乾燥を早くするには、換気が一番ですので、外の湿度が高くなければ窓を開けて空気を入れ替えるのが一番です。
またエアコンをつける(ただし風は下に吹くと変な乾燥になるので上向き)
洗浄作業中は洗剤を塗布しますので、その水分を空気が吸い込んでしまいます。
その湿度が上がった空気にワックスやコーティングの水分を吸わせようとしても、部屋の空気は既にお腹いっぱいなんですね。
なので、空気の湿度をさげるか、空気ごとフレッシュなものに入れ替えてしまうのが一番なんですね。
 

質の良い被膜だと

数年前に正しく施工し、正しく管理ができるお客様の現場でUAコーティングだけで初期施工をした病院がありましたが、その現場は2年間定期清掃なしの日常清掃の洗浄機だけで維持ができていました。
今の技術だと以前より当時より3倍以上の耐久性が出せるので病院でも最大5年程度の定期清掃スパンでいけるようになるのではと思います。(もちろん環境や技術もあります)
病院をUAフィニッシュLで運用されているお客様の現場で見ていても、3ヶ月、6ヶ月と見ていてもまだまだ定期清掃の必要性がないので、UAフィニッシュLで1年ぐらいでしょうか。

 

実際の運用は

病院や介護施設、事務所ビルだと店舗のように痛むことがありません。
痛みがあまりない場所はUAコーティングの耐摩耗性と密着性の高さで徹底的に作業回数を減らすことをお勧めします。
逆に店舗や病院でも診察室などの痛むところはUAフィニッシュLの剥離性による洗浄スピードを生かしてコンスタントに作業された方がコストは安くなる傾向になります。(下地に1層UAコーティングがあってその上に3、4層UAフィニッシュLがあれば洗浄だけで終了できる回数が増えるので理想的)
一般的にはUAコーティングの方が耐久性が高いので痛む場所に使いがちですが、実は逆なんですね。


色々と細かい部分はありますが、だいたいの概略だけわかっていればnano+の運用は難しくありません。
製品の技術的な情報があってもなくてもnano+は現場での結果に大きな違いが出ないように開発していますので、気軽にお使い下さい。
とりあえず今日はここまで。

↑過去記事ここまで


過去記事にもありますが、上質な被膜を作るには
正しい
・洗浄
・乾燥
・レベリング
・乾燥
・硬化
がポイントになってきます。
たったこれだけなのです。
これらをどのレベルまで深く掘り下げて作業できるかが技術上達への近道なのです。




---ここからはオンラインサロンのみの投稿です---

量子フロアメンテナンス(QFS)になると、界面活性剤を使いませんから、それだけでワンランクもツーランクもさらに上質な被膜を作ることができるようになります。
 
2021年11月11日 11:11