企業の社会的責任を考える
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE019ZY0R00C21A9000000/↑先日出ていた日経の記事です。
「外国人就労の無期限化」
https://news.yahoo.co.jp/articles/f765f7d9a332291efd683b3267852f0c9e5f7a07
↑そして翌週出ていた記事
「雇用保険料引き上げ」
おそらく最初の記事で喜ばれた会社もあったのではないでしょうか。
しかしこの2つの記事、中身が矛盾していることにお氣づきですか?
日本人失業者が増える中、外国人研修生は増やして、雇用保険料率を引き上げるという矛盾。
我々の業界はこれに対面していますが、本質的な問題は人手不足ではなく、企業の魅力不足であり、技術不足で、経営者の手腕が問われるところです。
日本人の多くが失業しているのに人手不足というのはおかしな話ですね。
色んな支援もあるとはいえ、困っている同じ国民を助けることなく、海外から人を入れるということ、わたしは違和感を感じています。
低賃金で労働条件が悪ければ、人なんて集まる訳もありません。
そして日本は世界的に見れば、研修生制度などの労働条件が悪い為、実は不人気な国なのですよ。
人気なのは中東やカナダなどになっていますね。
実際には日本人が働きたくない仕事を押し付けている状態ですから、奴隷労働になるという見方をする人もいます。
その根底には
利益が出て自分だけが潤えば、働く人は低賃金でも良いという利己主義から脱出するという良い勉強の時期にきています。
以前にも話に出しましたが、UBI(ユニバーサルベーシックインカム)によって、毎月最低限の生活ができるお金が支給されれば、悪い労働条件で働く人はほとんどいなくなりますから、その会社は社会的に不要になっていきます。
つまりは遅かれ早かれ、その対応を迫られているのです。
まだまだ先の話と思わず、企業として社会的責任を考えて事業を展開していく時期に来ています。
その前提として、それだけの収益が出せる事業構造にしておく必要があったり、日常清掃という概念も無くなっていく中でどうやって対応していくのか。
など考えることは様々です。
これまでのこのコラムの中で、収益性の向上というテーマで何度も伝えてきましたが、最終的にはここに行き着くのです。
それをクリアした上で、先日のコラムにも書いた社会的生産性を重視していく必要があるのです。
今すぐそれに対応するのは難しいでしょう。
しかし変わる努力をしていなければ、将来的にそれに対応していくのも難しいと思います。
2021年12月20日 10:00