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アーカイブ 作業効率さらにup⤴︎と必要洗浄液量の話+α

2018年4月27日のアーカイブです。
過去記事はこちら

現場にコードレスポリッシャーを入れた話です。
ポリッシャー自体の洗浄がどうという話ではなく、コードレスポリッシャーによって洗浄機がより活きるようになったという話です。
狭いところが苦手な大型の洗浄機でもこのポリッシャーがあれば、効率よく使えますし、すみこすりも不要になりました。



↓ここから過去記事

最近話題のペンギンワックスから発売されていますリチウムイオンバッテリー搭載のコードレスポリッシャー。
うちの現場にも導入しました。
メインで使うのは、すみ擦りの代わりに使います。
なので店舗の什器の際に入るよう17インチに換装しています。

長年の研究で手作業のすみ擦りは長期的に考えた場合、様々な理由でほとんど意味がないということがわかってきました。(やらないよりはやった方がいいのですが)
すみ擦りの代わりにこのポリッシャーで走ってから洗浄機で洗う段取りにすると隅まできっちり洗えてかなり早い。(そして疲れない‼️)
ポイントになるのは、洗浄機のスピードを落とさないようにターンする場所や入りにくい場所は先にポリッシャーで洗ってしまい、洗浄機を真っ直ぐしか走らせないように段取りすること。
建物が凸凹していたり斜めになっている部分も洗浄機のロスを減らす為に、ポリッシャーで洗ってしまいます。
また狭いところをポリッシャーで洗えることでT5(28インチ)のような大きな機械を使える現場が増えてきます。
そりゃT5-700とコードレスポリッシャーだと見たことがないような速度で作業が終わります。
ちなみにですが、どうしてもポリッシャーが入らない場所は手作業ですみ擦りをします。
クオリティさんのステンレスブラシ「ぴかQ」がオススメ!


 

コード式のポリッシャーでは?

同じことができなくはないですが、コードがあると洗浄機はポリッシャーがいなくなるまで動くことができません。
コードレスポリッシャーなら同時作業をしても問題なく、同じ17インチで同じパッドをつけていれば、洗浄機が遅い場合にはポリッシャーで洗ってしまい、洗浄機は回収作業に回ることもできます。
ポリッシャーの方が回転数が低く、さらにきっちりと洗えるというメリットもあります。
狭い現場なら洗浄機を使わず、ポリッシャー+手作業回収の方が早いですね。
nano+の洗浄機は回転数が低いマシンや摩擦抵抗が高いパッドに相性がいいですから、ポリッシャーとは相性抜群です。


 

機械の特性で得意な動きの方向が違います

ポリッシャーは横の動き(人間に対して)
洗浄機は前進の動き(機械に対して)
洗浄機で隅や角を洗おうとするとゆっくり前後に洗うようになります。
これが大きなタイムロスで、減速→前後に洗う→向きを変えて加速という動きになりますので、10秒はロスします。ポリッシャーならロスは2秒ぐらい。


 

ロス時間を考えてみましょう

8秒のロス差と考えるとします。
角が30箇所ある現場があったとします。
240秒のロス。
1秒あたりどのくらい洗えるでしょう?
T2-430mmで実効200mm×1.2m/秒=0.24㎡/秒×240秒=57.6㎡
まあ小さな現場一つ分違うわけです。
長方形で1フロア50㎡の10階建ての事務所ビルだと角は40箇所。
320秒のロスで面積に換算して76.8㎡なので1.5フロア分違うんですね。
これまで10階建てであったビルが8.5建て分の作業負荷で済むのは大きいですね。


 

洗浄液は先に塗る方が早く洗浄が終わります

ポリッシャーを使う人がタンクから洗浄液を出す人が多いですが、これにはデメリットばかり。
・洗浄液の量が足りないので汚れもワックスも落ちない
・ゆっくり洗浄しないと落ちない
→結果作業時間は遅い‼️


 

先に洗剤を塗るのが手間という人がほとんど

しかしそれではポリッシャーの速度は私が使う1/5ぐらいのスピードで、トータル時間は遅い上に綺麗になりません。
いくら硬いパッドでゴリゴリやっても落としやすい状態でないものは落ちません。
洗浄液を塗布して汚れやワックスが落ちやすい状態にしてしまえば走っても洗えます。
つまり先に洗浄液をまいてしまえば、洗浄スピードは5倍あげられるということです。
それを早く簡単に安全にまくためのトレールモップなんですね。
ワンタッチモップは巾木や壁に洗浄液を散らしてしまうリスクがありますが、フラットなトレールモップ400セイワ用はそのリスクが低くなっています。


 

この写真から見る洗浄液の量

十分な洗浄液の量がまかれているのが分かります。
SNSで洗浄中の写真をあげている人を目にすることがありますが、洗浄液が泡泡になっている人がいます。
ありゃ完全にダメですね‼️
完全に水が足りていない状態。
まあ洗剤が濃すぎるのが原因。
洗剤塗布量が少ないのが原因。
とも考えられます。

水が足りないと、
反応した汚れやワックスが十分回収できない
 ⬇︎
その上をいくらリンスしてワックスを塗ってもワックスが密着しないので、十分な耐久性が出ない。
 ⬇︎
維持ができないので耐久性が高いものを塗ろうとする(耐久性が高いと構造上ワックスは剥がしにくくなる)
 ⬇︎
ビルドアップ・黒ずみになるので、さらに濃い洗剤を使う
 ⬇︎
この現象がさらにひどくなって進む

という無限ループに陥るんですね。
ポリッシャーのタンク出しは当然こうなりますし、洗剤を先にまいていても洗浄液とワックスのバランスが悪いとそうなります。


nano+を使われる場合は、洗浄液を先に塗り(100cc/㎡)ポリッシャータンクに水を入れて水を出しながら洗浄すると何も考えなくてもOKです。
洗浄液とワックスのバランスも考えてシステム化していますので、UAフィニッシュL1層塗布で管理していけば誰でも簡単と施工と管理が可能です。


 

あれこれやりたい考えたい

という方が非常に多い清掃業界。
考えても全体のバランスが悪ければ結果は出ません。
バランスを取るという意味が分からなければ考えても時間の無駄です。
考えること、決断することはもはや無駄なのです。
考えるとすれば、どうやれば作業が早く終わるかを考え準備すること。
基本作業はかわりません。
それを抜くと手抜き作業にしかなりません。
それよりは現場で無駄な時間がないように段取りをするのが1番近道。
昔の人は段取り9割とよく言いましたが、ホントそうです。


 

あれこれやりたいのは他社との差別化?

差別化という言葉に騙されてはいけません。
一般的な差別化はコストアップにしかなりません。
だいたい他社より綺麗にできますと謳うメーカーや会社は多いですが、光沢を出したければ、ワックスを余分に1層塗ればそれなりの光沢は出ます。
しかし、それはワックスを
もう1層分塗り、乾燥する時間がかかることを指します、
しかも光沢が出るのは最初の1週間ぐらい。
誤差の範囲ですね。
コストアップは競争力低下にもなり、収益性の低下につながります。
清掃業の最大の差別化は
・生産性向上=作業時間短縮による原価を抑えること
・シンプルでわかりやすく誰にでもできるようにすること
これは企業の大小を問わず、1人の会社も1000人の会社も同じことです。
nano+はこれの考えを現場でもっとも大事にしています。
もちろん今までより綺麗になります。
ただ綺麗になる以上にこの2つは重要なんですね。


↑ここまで過去記事



実際にうちの現場でも17インチの洗浄機で全て洗っていた頃から比べて、コードレスポリッシャーの導入によりかなりの効率アップとなりました。
最初は隅はポリッシャー、真ん中は洗浄機、途中から汚水回収を始めますから、ポリッシャーで全て洗って洗浄機は回収作業となっていきます。
コード式ポリッシャーでやればいいじゃないかという意見もありますが、コードの上を洗浄機が走ることはできませんから、基本的には同居が不可能なのです。


必要洗浄液量
これは非常に重要な項目です。
洗浄の方程式にも記載していますが、ここが少ないと落ちるものも落ちませんから、機械でゴリゴリやって落とすようになり、作業時間が間延びするのです。
洗浄の方程式は全て掛け算になっています。
これだけ長い間口を酸っぱくして言い続けても、150cc/㎡の塗布量をちゃんと計ったことがない人が多いのです。
逆に言えば可能な範囲で塗布量を増やしてしまえばさらに洗浄スピードは上がります。
うちの現場では200cc/㎡で作業するのが標準量になっていますね。
特に量子フロアメンテナンスに変わって、ちゃんんとした塗布量がまけないと作業できませんから、基本がしっかりできている必要があります。

普段の作業を振り返ってみて、通常まいている量と1.5倍くらいの塗布量にした場合と洗い比べてみるのが1番です。
とくに汚れの多い現場では差が出ます。
あまりに汚れがひどい現場の場合は、洗浄機1パス洗浄による予備洗浄が必要です。
2021年12月23日 10:00