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アーカイブ ワックスを溶かさない洗浄液は

2019年2月10日の記事のアーカイブです。
元記事はこちら


ナノプラスの洗浄液は滑りにくいので通行を止めずに作業が可能です。
洗浄液の流れた跡がつきません。
なんて言ってもほとんどの人は信じてくれません。
でも実際に境目を養生なんてせずに洗っているのですよ。
今日は過去記事の後にも結構大切なことを書いてあるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。


↓ここから過去記事
 

ワックスを塗る前の洗浄で使用するnano+洗浄液は多機能還元水500倍とnano+クリーナー500倍。

nano+の洗浄液はワックス塗布前の洗浄とセラミックタイルの定期洗浄ではこれしかありません。

それ以外の場合は、多機能還元水500倍希釈(日常の洗浄機のみ2000倍希釈)のみ。

希釈は必ず多機能還元水からして下さい。

良い水を作ってから洗剤を入れるというコンセプトです。

この洗浄液はただ単にワックスが落ちるというだけでなく、作業を楽にしたり様々な効能があります。

今回は特にワックスを溶かさない洗浄液であるという特徴について取り上げたいと思います。

 

 

メリット1

洗浄作業中に滑らないので通行止めをせずに洗浄作業が可能です。

人の往来を気にしない分精神的な負荷が大きく減ります。

滑らないので作業で疲れにくくなります。

精神的負荷が少なく疲れない作業は作業効率を下げることなく、作業が継続できますので作業時間の短縮につながります。

地味なポイントですが、人の往来がある病院と誰もいない深夜のスーパーでの作業を考えてみて下さい。

同じ時間で作業できる面積は大きく変わります。

 

 

メリット2

洗浄液がワックスを溶かさないので、洗浄しない部分に洗浄液が流れても、スクイジーで回収すれば擦らない限り跡になりません。

スーパーの通路と売場、病院の通路と病室のように養生が必要な場合でも養生が必要ありません。

養生の時間短縮と、漏れて跡になった場合の無駄な手直しがなくなります。

 

 

メリット3

ワックスの下地を傷めないので綺麗な増膜ができ、光沢の上昇が早くなるというメリットがあります。

一般的な洗剤は除去するワックスだけでなく、洗った後下にあるワックスも傷めてしまいます。

その際にワックスの組成もダメージを受けて綺麗な増膜ができず、十分な光沢が出せません。

またnano+は光沢復元洗浄で表面のレベリングが取れますので、写像性と光沢の上がりが一般的なメンテナンスに比べ早くなります。

 

 

メリット4

ワックスを減膜できる洗浄液で洗いムラができて困った!という経験がある方は多くいらっしゃるかと思います。

その原因は適切な洗浄液の塗布量が塗られてなく、洗浄前に乾かしてしまった場合に起こります。

ワックスを溶かさないとそういったところもラフに洗える安心感があります。

失敗しにくいので安心して使えます。

 

 

おまけですが

多機能還元水は下地のワックスをも柔軟にしてくれる効果があります。

あまり気にされていないかと思いますが、時間が経つにつれワックスはだんだんと硬化していきます。

ある程度の硬化は必要ですが、ある程度以上硬化すると密着率が落ちていきます。

私自身、以前やったいたことですが、酸や次亜水を使ってワックスを硬化させるとその瞬間は被膜は硬くなり、初期の光沢維持はしやすくなりますが、3ヶ月〜6ヶ月程度で過度に硬化してしまい密着率もみるみる落ちていきます。

あと剥離性も落ちていきますので、濃い洗剤を使用することとなり、洗剤コストが上がってしまいまし、汚れた被膜が除去できなくなるので黒ずみの原因になります。

下地ワックスの柔軟性の違いについては既存被膜でも3回目ぐらいの定期清掃から変化が分かります。

また1年以上定期清掃に入らない場合も、中間で多機能還元水500倍(nano+クリーナーは入れない)と白パッドや黄パッドで洗浄してやると光沢の復元と柔軟性の復元ができ、さらに長期的に使える被膜になっていきます。

日常清掃で多機能還元水2000倍で洗浄してもらえれば理想的です。

多機能還元水は汚れを落とすだけでなく、被膜を良い状態にしてくれる効果もあるのです。


↑過去記事ここまで


実は上記でも体感しにくい微細な滑りというのがあります。
それは洗浄中のワックスとパッドの滑りです。
この滑りが多いと反応した被膜が取り切れず残ってしまいます。
洗浄の方程式における、摩擦抵抗値の部分ですね。
実際かなり滑るのですよ。
だからポリッシャーは17インチ180rpmくらいが理想的なのです。
しかし洗浄機は220rpmくらいのものが多いですね。
そして20インチともなれば同じ回転数でもさらに外周速度が上がります。

だからこそSPPパッドや黄パッドが必要な訳で、SPPファインやSPPエキストラ、白パッドでは滑って不十分なのです。
しかしこれが量子フロアメンテナンスになり、界面活性剤ゼロになるとこの限りではないのです。
そうなるとさらに1段階レベルが上がったメンテナンスが可能になるのです。
洗って復元して終わってもいいし、塗ってもいいし、どちらも1枚のパッドでできるのだとしたらすごく面白くないですか?
これもう実際にやっているのです。
光沢復元洗浄を16年研究してきてやって答えの出せた理想系です。
洗浄1層で2層分の仕上がりになります。
実際のところ光沢があっても被膜は減っていくのでどこかで塗りこんでいく必要はありますが、毎回塗るなんてことはさらに減るでしょうね。

量子フロアメンテナンスについては時期を見てどのような形で発表するか検討中です。
それなりに時間も研究開発費もかかっているので、バランスが取れる形でのリリースをしたいものです。
2022年05月12日 05:55