アーカイブ 決断と習慣の話その1
2019年04月25日の記事のアーカイブです。元記事はこちらから
人は決断する度に精神的に消耗します。
例えば水を飲むか、お茶を飲むか、黒い服を着るか、白い服を着るか。
たったそれだけのこと?と言われそうですが、人間は瞬きするか、息を吸うか吐くかなど細かいところまでいくと日々選択によって生きていて、その閃滝雨が多ければ多いほど疲れるのです。
現場でもこの選択を減らす為に1番手っ取り早いのは「習慣化」や「選択肢を持たせない」ということだったりします。
↓ここから過去記事
先日HPにもアップ致しましたが、私が毎月参加している勉強会で出た「決断と習慣」の話のその1、今回は決断の話。
有名な経営者たちが毎日同じ服装をしているのは、決断することで精神的に消耗されるということで、決断することを減らす為に同じ服を着ているのはもはや常識。
という私自身も同じ服を何着も持っていて、いつも同じ服装です。
やはり決断すると消耗するので、勉強会に参加していたほとんどの経営者が口を揃えて、最近は疲れるので無意識のうちに小さな決断を自分でしないようにしていると言っていました。
私も製品や営業的な外部に関わることや、経営に関わる決断は必ず自分で行いますが、それ以外はスタッフからお伺いがあっても結論は出さずに「任せる!」と返答しています。
現場で使うタオルをどこで買おうが、事務所のコピー用紙をどれを使おうが会社としてあまり影響がありませんから。
また決断と同様に、我慢すること、無理をすることも同様に精神的な消耗になります。
普段しない運動をしないした時に、「普段使わない筋肉使ったわ〜」なんて言いますが、普段しないこと=習慣になっていないことをすると、普段使わない精神的な負担があるわけですね。
そういったこともあり、日常的に決断や我慢、無理することはエネルギー消費が大きいので脳はそれを避けるようにできていて、なるべく無意識=習慣で処理してしまうようになっています。
普段呼吸をするのに意識的に呼吸をしている人はいないと思います。それが体の習慣になっているからで、それでも集中して何かをしているとエネルギーが思考に行って、呼吸を忘れていることもしばしば。
つまり決断・我慢・無理はなかなかできないということなんですね。
これがどう清掃の現場に関係してくるかといいますと、お客様から伺う話で、nano+を導入しようとしたけど現場が使ってくれない、使ってもなかなか定着しないと。
大手の企業さんだと、会社の決定したもの以外を使うことは禁止!という会社があったり、うちの会社は決めた資材以外は基本的に現場にはおかず、新しくこれを使うと決めた場合は古いものは全て廃棄処分し、選択肢を与えないようにしています。
もちろん導入前には現場で使わせて意見を聞きますが、入れると決めたら会社の決定なので従わせています。
本来は会社が決定事項として決めたことに対して異議を唱えることはあっても、それを聞かないということはあってはいけないのですが、それがあるのが不思議な清掃業界。
普通の会社だと異動もしくは退職、これが軍隊だと上官の命令に逆らったということで軍法会議ものです。
戦場だと1人の勝手な判断で部隊が全滅ということだってあります。
清掃の現場でも1人の勝手な判断でチェーン店の管理が解約になって、多くの人が路頭に迷うことも。。。
現場にしか分からないことはあります、しかし現場では分からないこともあります。
全体が見えない中で決断などできるわけがありません。
会社は会社で考えがあってやっていることなので、まずはなぜそれをやるのかを経営者と現場で話をするところから始める必要があります。
工業製品レベルの品質の統一化を目指します!
ちなみに資材が数種類あって、作業方法が人それぞれ若干違えば、出てくる結果は無数です。無数=品質が安定しないということなんですね。
飲食店のチェーンで、行くお店ごとに食材とレシピ、調理器具が違うとどうでしょう。
100店鋪あれば100店鋪で味が変わります。
清掃の現場ですと100現場あれば100現場品質が違うということ。
つまりお客様に自社の提供しているメンテナンスにそれだけバラツキがあるということ。
お客様に対しては大変失礼な話です。
「資機材」「作業工程」を決める、統一するというのはそれを防ぐ為にあります。
それが本来の仕様書の役目ですね。
nano+では使用する資機材が限定され、作業方法も限定されるので、品質のバラツキが出にくいのが特徴です。
だからこそ工業製品レベルの品質の統一化も現場価格の松竹梅に応じて3種類でできるし価値があるのです。
できるひとは本当に現場を綺麗にできます。
しかしもっとできる人はその綺麗な現場を複数現場に広げても同じ品質で管理できる人です。
1人でできることは知れているので、出せる売上にも限界がありますが、複数の人を動かして同じものが作れれば売上は何倍にもなります。
だからこそ施工する人でなく、管理者の方が生産性が高く、収入を増やすことができるんですね。
私の好きな漫画である「魔王などがブラック企業の社長になる漫画」にも↑の画像のように書かれています。
ちなみにこの「魔王が社長」kindleで読めますが、経営者の方にオススメの一冊です。
なかなか笑えますが、下手な経営書籍よりはるかに簡単でわかりやすく説明されており、経営者の仕事の仕方が大きき変わる一冊です。
話が逸れましたが、
現場作業も同様で、習慣(無意識)で作業をしているので、新しいものを入れると非常に疲れます。なのでポイントになるのはこれをすることで楽になるということを認識してもらうこと。
日常清掃だと多機能還元水を入れることで「洗剤の1本化」「希釈が簡単」「すすぎが簡単」で楽になる!
ワックスの定期清掃だと「作業性が良い」「ワックスの乾燥が早い」「次回定期が楽になる」など
楽になるポイントを話をしてから使ってもらいます。
しかし最初からフルコースで入れてはいけません。
フルコースで導入すると普段と違うことが多いので本当に疲れるので使わなくなるのです。
どうやって導入するのかはHPのホーム部分にはアップしていますが、なぜそうなるかはその2に続きます。
↑過去記事ここまで
選択肢が多いということはそれだけバラツキが出るということです。
大手管理会社さんでもワックスだけを指定して品質を担保するんだという考え方がありますが、洗剤やパッド、作業方法が同じでなければ均質化はできません。
つまりは指定するものが多ければ多いほど選択肢がなくなり、バラツキは減っていきます。
そしてバラツキが減ると見えてくるものがあります。
どの時点でなぜ失敗したのかが理由が明確になるのです。
これは管理上重要なことです。
次回のその2では、具体的な現場での運用について述べていきます。
2022年07月07日 05:55