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リンスの深掘り②

コラムのイラスト.001
前回のリンスの話を続きです。


リンスでもっと大切なことは汚れにくい状態を維持できることです。
つまりは界面活性剤の除去ができているかという話なのです。
しかし界面活性剤のリンスほど難しいものはありません。
水を撒いて回収すればいいじゃないかと言われる方も多いですが、そんな簡単なものではないのです。
これはカーペットを洗浄すればわかりますが、洗剤分が残留したカーペットを多機能還元水250倍以上で洗浄すると大量の泡が出てきます。
残留した界面活性剤を引き抜いていると言えます。
これは水で洗っても、多機能還元水500倍で洗っても泡が出てくる訳ではないのです。
250倍でもそれでも完全に除去するのは回数が必要で大変なのです。
普段洗濯洗剤で洗われている衣類を洗面器にお湯を貯めて多機能還元水を入れたもので洗ってみるとよく分かります。
その界面活性剤の残留が嫌で当社でも多機能還元水でタオルやモップを洗濯するようになりました。
タオルやモップがパリッと仕上がって、畳んだ時に角もピタッと合うということだそうです。(当社現場スタッフ)


ではこれはカーペットではなく、ガラスなどに置き換えてみましょうか。
ガラスのシャンパーで洗ってスクイジーで切ります。
そこからリンスする人はいますか?
そんな人はいませんね。
だからガラスはまた汚れて洗浄が必要な状態になるのですが、多機能還元水だけで最初からメンテナンスしていればことは変わります。
年6回のガラス清掃が年1回でも維持できるという事例もあります。
5回減ると身入りが減るじゃないかと言われる方もいらっしゃいます。
なのでお客さんに提案する際には年3回にして単価を引き上げます。
そして綺麗な状態がこれまでの2倍続きますと提案すればお客さんには大きなメリットです。
床と同じで空いた残り年3回には別の仕事を差し込めば良いのです。
そうしなければ単価が上げることはなく、収入を量で稼ぐという悪循環から抜け出すことはできません。
また別の会社が同じような提案をしてきた際には一瞬で契約解除で、その時に「うちでもできます」なんて言ったとしても、余計に信用を失うことになってしまうだけでうまく進むことはないでしょう。



多機能還元水は残留することで悪影響を及ぼすどころかむしろ良い結果を残します。
日常清掃で汚れがひどい場合は汚れの残留を防ぐために、通常1回目:洗剤 2回目:水という作業でスプレーヤーは2本必要です。
多機能還元水は残留しても問題ありませんから、1本のスプレーヤーでスプレーして拭き取る作業を2度行うことができるのです。
そしてリンス率が高くなるだけでなく、万が一残留しても汚れが落ちにくくなるどころか落ちやすくなる効果もあるのです。


汚れは落として終わりではありません。
落としたものを確実に回収し、洗浄対象を汚れない状況にすることまでが洗浄作業で必要なことなのです。
当たり前のようなことですが、ここまで深掘りしている人は少ないかと思います。
1回汚れを落とせば終わりではなく、綺麗な状態を維持することで価値が大きくなりますから、実は結構重要なポイントであり、現場ではよく落ちる洗剤=よい洗剤ではないのです。
2022年10月17日 05:55