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アーカイブ 考えることをやめていくこと

コラムのイラスト.001
2019年3月19日の記事のアーカイブです。

考えると言ったり考えるなと言ったりどっちなんだという意見もあると思います。
つまりは考えるべきところは考え、そうでないところは考えること自体が時間や品質のロスなので考えるなという意味なのです。
考えるということはそれだけ選択肢があり、考える人数が増えればそれだけ選択肢が増えます。
そして経験や知識のある人が全体を見て考える選択肢とそれが不十分で一部しか見えていない人が考える選択肢は大きく異なります。
例えば大手さんになると本社でそれなりの経験がある人が仕様を考えるのですが、現場で勝手に変えるということがこの業界のあるあるです。

わたしも経験がありますが、現場目線で見れば「なんでこんな中途半端な仕様にしているんだ」と勝手に仕様を変えて作業したこともあります。
しかしそれは現場単位で見れば正解なのですが、全体の均質化を狙った仕様であることもあって、100点を出せるけど、全国全てでそれができるわけではないので、あえて70点平均にして均質化するという意図が隠されていたりします。
その中で120点とか出してしまうとそれがクレームの原因になってしまうのです。


↓ここから過去記事

nano+の目指すことは考えることをやめること。
最初の話は管理面での考えないということ。

洗剤の希釈をどうしよう、どのパッドで洗浄しよう、ワックスを塗るのかバフをするのか、現場では考えることがたくさんあります。

使用する資機材と作業内容を考えていくと選択肢は無数となり、導き出される仕上がりは無数になってしまいます。

それが品質のバラツキとなり、クレームの原因にもなります。

実際にはそれらのバラツキ×季節や天候×建物の環境による掛け算で結果の数が出てきます。

地域による気候差なんかは冬になるとかなり大きな差が出ます。

雪が積もる地方の1階の店舗だと、そういう時期はワックス塗布をせずに光沢復元洗浄で終わるようにした方が良いことが多いですね。
そしてさらに作業する人が多ければ多い程ありえない結果が出てくることがあり、クレームが発生してしまうこともしばしばというのはこの業界のあるある。

 


 

 

謎な仕様書の意味

大きな会社になればなるほどそのズレをなくしていく仕様書というのが必要になるんですね。

なのでよくあるのは毎月洗浄ワックス2層塗布、年1回剥離。

ご自身で作業される方には、今時そんな仕様は無いだろうと言われる方も多いと思います。

私も以前はそう思っていました。

しかし全国に展開する企業さんだとこの仕様は一番間違いないという結論に行き着くこともあります。

その現場で作業している人は数え切れないレベル。

資機材が違い人数も数えられないくらいだと現場で出てくる答えは無数。

意味のわからないクレームが上がってきたりするんですね。

なのでせめてワックスを指定したり、洗剤を指定したりと対策をする訳です。

この仕様書を分かりやすく分解すると、

・ワックス2層塗布⇨光沢面のクレーム防止

・1年で剥離⇨黒ずんだ床のクレーム防止

を抑える為の仕様書という意味なんです。

作業している人が多いと勝手に判断して、バフで逃げたり、洗剤の希釈を守らなくて黒ずんだり、色々とやってしまいクレームが起こるんですね。

 

選択肢を設けない

選択肢とは分岐点。

nano+だと選択肢がないので、現場品質の差というのは極力少なくて済みます。

そして万が一ビルドアップしたかなと感じた時は、新品のUS SPPパッドを使ってやればかなり減膜してリセットできます。

計画的にやるとすれば毎月洗浄UAフィニッシュL1層としいておいて、比較的気候の良い時期は新品のUS SPPパッドで洗浄して大幅に減膜する月を設けておけば多少作業が悪かったとしても年間を通じて剥離剤を使わずに良い状態を平均化することが可能になります。

もちろんその後は光沢が落ちますので、塗り込みが必要となります。それもあって気候の良い時期にというのがポイントになるのですね。

現場で作業される方のコンディションによってもある程度左右されはしますが、これはまた別の話で。

 

毎月の仕様書をnano+に置き換えると

年6回洗浄UAフィニッシュL1層、うち1回はUS SPPパッド新品で洗浄UAフィニッシュL2層で耐久性がこれまでより高くなりますので、十分に管理は可能になります。

もし飲食関係のように油汚れを洗浄する必要のある現場では、ワックス塗布の間の月は、多機能還元水500倍希釈と3Mの黄色パッドで洗浄のみの作業を入れて管理するとワックス塗布の時間分短くなるのでコストを抑えることができます。
nano+はフロアメンテナンスの基礎ですので、掘り下げれば掘り下げるほど耐久性も品質も上がっていきます。
当社でも、一般の清掃会社さんが毎月やっている物件を、年1回の洗浄だけで管理しています。
しかし、。広く展開していく場合、必ずしも100点を出す必要はないのです。
100点・50点・0点の3チームがいたとしたら、50点・50点・50点の方がクレームにならず正解なんです。
それをnano+のようなシステムを使って75点・75点・75点と平均点を上げていくというのがシステムのメリット。


 

作業中に考える・・・

次に現場の作業中に考えないという話。
作業中次は何をやるのだったかなと考えながら動いている方は多いと思います。

また現場の責任者から指示が出て動いたりとか。

それすらも無駄な時間。

それをなくすことは作業時間の短縮につながります。

これをなくす為には、同じ作業を継続して行っていくのが一番。

うちの現場の話にはなりますが、最大500㎡程度を1セットに2人1組で、

①ダスター作業・作業準備

②洗剤塗布機で洗剤を塗る・トレールモップで洗剤を伸ばす(距離が離れないように)

 全て塗り終わって塗布機を片付ける。

③ポリッシャーで隅を洗浄・洗浄機で真ん中を洗浄

 干渉しないよう反対側から作業する

 全て洗浄してポリッシャーを片付ける

④隅の汚水をかき出す・洗浄機でバキューム

⑤道具の片付け・吸水ラーグで残った水分を除去

⑥道具の片付け・ワックス塗布

という風に、道具の持ち替えを減らしたり、行ったり来たりを減らすこともありますが、作業を単純化(製造業ではセル化といいます)し、考えなくてもいいように作業を組み立てることで作業時間は大幅に減らすことができます。


「人数が多ければ極端な話、1人1作業しかさせない。」

当社の作業を見学頂く際に、作業が仕組化できていると言われることが多いのですが、仕組化しているのではなくて単純化しているだけなんですね。

2人1組ですが、4人になればさらに作業が早くなります。

3人だと・・・バランスが悪く1人やることがなくなってしまいます。

ウェットバキュームがあると3人目がやることがあるかもしれません。。。

 

 

2人1組の作業班が組めます

だいたい洗浄ワックス作業は3人1チームで行われることが多いですね。

nano+導入で考えるロスがなくなり、2人1チームで同じ作業面積をカバーできるようになりますので、単純に1名分人件費を削減できるようになります。
2人1チームは非常に効率がいいですね。
軽の箱バンでも、nano+なら道具が少ないので17インチの洗浄機資機材1セット積んで現場へ行けます。
3人になると積めないのでハイエースが必要に・・・(一気にコストが上がります)

 

 

 

考えないことで思うこと

ポリッシャーを回す時に考えながら回すでしょうか?
回し方があるので、最初は考えるかもしれません。
しかしそれは身についていきます。
これはスポーツと一緒で、反復練習=毎日の現場の作業の繰り返しで身につくものですね。
だからこそ間違えたやり方で反復練習をたくさんしているベテランさんの方が、nano+を導入しようとしてもなかなかnano+にシフトできなかったりします。
正しいやり方で反復練習することでさらに作業時間を減らすことが可能です。



↑過去記事ここまで


上記では大手さんの例えでしたが、大手さんでなくても一緒なのです。
自分にしかできない仕事をやりがちですが、それをやるといつまで経っても自分自身が現場をこなさないといけませんから、病気も怪我もできませんし、仕事が増えても外注先に頼んでもそんなことはできないのです。
物件の中には自分自身が最高のものを提供し、それに見合った単価を取ったり、研究材料としては必要ですが、全てでそれをやるとかなりきついです。

こちらのコラムでも何度か書いていますが、なるべくシンプルに統一するのがお勧めです。
うちの現場でも大きく二つに分けていて、
・一度被膜を作ったらひたすら洗う現場
・洗ってUAフィニッシュLを1層塗布
一度ベースになる被膜を作る時以外は、いずれも自分自身が行く必要ができませんね。
そしていずれも品質もコストも選択肢がないので振り幅が小さくなります。

あまり意識されていませんがナノプラスの本来の使い方はこういった全体をうまくシステム化して管理する為の仕組みだったりするのです。
2022年10月13日 05:55