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カーペットのリンス率

コラムのイラスト.001
カーペットの表面積はPタイルの200倍以上あるので、それに見合った手間をかけなければ同様の清潔さにすることはできません。
だからこそ手間がかかり、メンテナンスの単価が高くなってしまうのですが、不思議とそうではなくなっているのが昨今の業界の事情です。
その結果、表面だけをさらっと洗うようなメンテナンスになり、白パッド+多機能還元水250倍というメンテナンスにシフトしていったという経緯があります。
とはいえ、エクストラクションしてしっかり洗わなければならない時もありますので、今日は洗浄におけるエクストラクション作業のリンス率についての話です。


しっかりアップライトで吸塵して、洗浄液を多めに細かい霧の状態で噴霧、時間をしっかりおいて洗浄して、最後にエクストラクターで濯ぎながら回収という作業手順になりますが、ワンドなりエクストラクターでさっと引いてリンスするだけで本当に良いのでしょうか?
なにげなく、さっと引いて終わりにされている方も多いと思いますが、ちゃんとそこにも理論が必要です。


ポイントはリンス率
エクストラクターによるリンス率はバキューム力、使う水の量、スピードによって変わりますが、概ね70%程度と言われています。
1回目のリンスで残留は30%ということになります。
それでは汚れを溶かして黒い水を作りまたカーペットに吸わせているようなもので、リンスできているとは言えませんね。
洗浄で汚れをしっかり落とす為、ハードフロアならウェットダスターでしっかり除塵しますが、カーペット床ならゆっくりアップライトを引いて可能な限り吸塵することで、洗浄時に汚れをしっかり落とせるようになります。
その落とした汚れをどれだけ回収できるのかで、汚れていくメンテナンスなのか、汚れないメンテナンスなのかが変わります。


細かい検証をすると大事ですが、単純に回収率が70%なら、作業前を100とした場合、1回目の残留は30、2回目は残留した30を70%回収するので9になります。
毎回の定期清掃で30も残留していたのでは、かなり濃い黒い水を作ってカーペットに吸わせている状態です。


それではいけないので、エクストラクションをする時は、水を噴霧する幅の半分ずつでエクストラクションしていきます。
↑のイラストにもありますが、そうすることで同じところを2回リンスできていることとなり、残留は10%未満にすることができます。
また弾くスピードもゆっくりにすればそれだけ多い水をすすげるので、残留はさらに少なくなります。


少し長くなりますので、次はどうメンテナンスしていくのかという話に続きます。
2022年10月31日 05:55