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工場の現場における排水の対応

先日工場の現場における排水について相談を受けることがありましたので共有させて頂きます。


内容としては排水を中性域で排出したいとのことでした。
とはいえ、中性の洗剤で洗っていたり、多機能還元水やnano+クリーナーをph7になるまで希釈して使ったのではメンテナンスは成り立たず、剥離が発生して大量の剥離剤を排出してしまいますから本末転倒です。
ナノプラスのケミカルであれば元々他のケミカルに比べてphは低いですし、水を出しながら洗浄することによって薄まりますからphは下がっていき、水で薄めながら排水をすれば問題のないレベルです。


とはいえ最初から汚水を中性域にしておきたい場合は、洗浄機や汚水タンクにクエン酸を水に溶かしたものを100ccくらい入れておけば作業中にしっかりと混ざってくれて中性域の汚水になります。
入れる量によっては逆に酸性に傾きますから、汚水を捨てる段階でph試験紙などで確認し、ご自身の洗浄にあった量を見つけてくださいね。
酸性に傾いてしまったものは多機能還元水を1プッシュずつ足しながらphを見ていきます。


ここでポイントになるのは、
・クエン酸を水に溶かすこと
・汚水はネットで濾しながら汚水を抜くこと
です。


クエン酸そのものを汚水タンクに投入すると、ワックスの樹脂分が凝集してガムのようになり、取るのが大変になります。
水に溶かしてから入れておくことでガムのようにならずある程度取るのが難しくない状態のままネットで濾して回収することができます。


ph値自体が問題ではないのですが、法律上の問題ですのでクリアの仕方を持つことで作業の幅も広がります。
2023年04月19日 05:55