ナショナルブランドの良い部分
以前のコラムで汎用性の話をしましたが、ワックスで言えばUAフィニッシュLやUAコーティングは製品としてみればナノプラス専用品という位置付けです。
しかし一般的販売されている汎用品(ここでいう汎用品とは安いものという意味ではありません)であるナショナルブランド製品が劣っているかというとそうではありません。
UAフィニッシュLやUAコーティングはナノプラスのコンセプトに合わせて創ってあるのであって、用途によってはナショナルブランドの製品が優れている点もあります。
UAフィニッシュLやUAコーティングには初期光沢という面は最初から重視してなく、むしろ初期光沢が低い方がメンテナンスしやすいと思っている項目です。
初期光沢は7〜8000円くらいの安いワックスの方が高いですね。
これはメンテナンス屋さんというより、1回そこを綺麗にして終わる掃除屋さん向きの製品です。
掃除屋さんから見ればUAフィニッシュLやUAコーティングよりそういったワックスの方が優れているのです。
当社でも気になるナショナルブランド製品のテストは行なっていて、例えばアルコールのワックスの溶けが気になる現場ではUAコーティングで対応できなくもないですが、ユシロ化学さんのバリアコート(正式名称はバリア機能付き低臭コート)をUAコーティングの上に塗ってメンテナンスすることで対応できます。
アルコールの被害がひどい部分だけバリアコートを使って、あとはUAコーティングのみだったり、上にUAフィニッシュLを使ってメンテナンスします。
UAコーティングはベース剤としての能力も非常に優秀ですから、そういった局地的な用途ではその性能に優れた汎用品をトップコートとして使用するというやり方です。
ナノプラス専用品でそういうのはないのかというお声も頂くのですが、既にこのような素晴らしい製品があり、ナショナルブランドで性能の割に安く販売されている製品があるのであれば、それをうまく使った方が良いのです。
アルコールに強いということは、別の部分では捨てなければいけない項目があるということですから、その他の部分ではUAフィニッシュLやUAコーティングが優れるという裏返しです。
また一般に多く販売されるナショナルブランドの良いところは安いということです。
パッドで言えば、昔はトレールパッドシリーズというのがありましたが、現在のメンテナンスではコンセプトが違うのでそれは不要になってきており、3MさんのSPPパッドで十分(SPPパッドは3Mさんの製品ですが、国内では販売店さんの在庫を除けば当社しか流通がないようです)なので、そちらを選択しています。
SPPファインやSPPエキストラもありますが、あれらはまったくナノプラスに合いません。
たくさん売って儲けたいという企業であればすべて専用品にしたいのでしょうが、わたし自身そんなことは考えていませんので、良いものが安くあればそちらをナノプラスの標準とさせて頂いています。
ですので、ナノプラスは良いものであればどんどん色んなものを取り入れていく為、様々なメーカーさんからの提案も受け付けています。
2023年06月01日 05:55