トレールモップで光沢復元②
前回に引き続き本題のトレールモップで光沢復元洗浄ですが、これができることに気がつけた人は業界トップレベルです。
今のところ、うちのスタッフで1番ダスターが上手なスタッフを含め3人しか自分自身でそこまで辿り着けた人はいません。
原理は非常に簡単ですが、トレールモップの繊維は捻ってループになっています。
マイクロファイバーはたくさんの細かい手が汚れをキャッチしてなんていう説明がされますが、我々の業界の汚れはそれよりはるかに大きなものばかりです。
ですので、繊維を捻ってループにして大きな汚れも小さな汚れも両方に対応できるようにしています。
ワックス被膜というのはよほどきっちりレベリングさせられる量をコントロールして塗れる人でなければ見えないレベルで波打っていますし、普段の歩行によって傷が入ることはどうやっても防ぐことができません。
トレールモップの正しい使い方は、作業の図解のところに記載があるので復習してみてください。
ハンドルの上を親指で持って、そこに胸を当ててしっかり体重をかけまっすぐ押していくのが正しい使い方です。
そうすると、細かい傷の角を飛ばしてくれます。
波打った頂点や傷の頂点や角は体重がかかったトレールモップによって飛ばされて丸くなっていき、結果それが光沢の復元に繋がります。
光沢復元洗浄のように大幅に減膜するわけではないので驚くほどの光沢復元にはなりませんが、毎日の積み重ねは大きいものです。
さらに多機能還元水2000倍(週1回1000倍)を入れた洗浄機(光沢により白もしくは黄パッド)をかけることでさらに光沢は戻ります。
傷がひどいところはダブルスクラブ(スクイジーで回収せずに2回目を洗う)と洗浄液の量が増えるのと反応時間が増えるので減膜量が増え、光沢復元の幅が増えます。(モップで塗ってからやるのも良いですが、手間がかかるのでダブルスクラブの方がオススメです。)
日常清掃の方でここまでできる方がいらっしゃれば定期清掃自体が数年は不要です。
定期作業でも多機能還元水を塗ったところを洗うだけですからやっていることは変わりません。
日常清掃での希釈をコントロールしてしまえば同じ作業です。
ちなみにトレールモップをドライのままで同じように使うと傷が入りますのでご注意くださいね。
そもそもドライで使ったら埃は舞いますし、回収率も落ちますから、何のためにトレールモップを使っているのかという話です。
2023年06月29日 05:55