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商業店舗のメンテナンスにおける洗浄液の話

前回は病院のメンテナンスにおける洗浄液の話でしたが、今回は商業店舗についてです。
特に大きなショッピングモールやGMS(総合スーパー)、食品スーパーやドラッグストアなどですね。


ナノプラスの洗浄液は、ワックスを擦らなければ取れないので養生も不要ですから、通路と売場だったり、ワックスを塗るところを塗らないところの養生も要りません。
境目をポリッシャーで通しておいて、はみ出た洗浄液はスクイジーで回収すれば、ポリッシャーの通ったところだけが綺麗に洗えて、洗浄液の流れたところは変化しません。(長時間おくと変化があります)
これだけで作業時間は大幅に短縮されるだけではなく、作業中の精神的負荷が減るので、結果的に作業が楽になり、疲れにくくなることで、作業完了まで動く量も作業の質も落ちることはありません。


そもそも毎月全面を洗ってワックスを塗るなんてことは500㎡くらいの店舗であり得ない話です。
毎月それをしなければならないというのは、日常的なメンテナンスに問題があったり、日常がまともに機能していなかったとしても定期のメンテナンスで正しい被膜が作れていないから、光沢復元洗浄だけで終わることができないということが多いです。


全面を洗って塗ると、それはそれで大変で、時間もコストもかかりますから利益は出ません。
例えば1000㎡のスーパーで真ん中部分は痛みませんから、年1、2回くらいのものです。
外周は痛むので毎回洗って塗るにしても、真ん中部分はダスター→洗浄機だけならかなりのコストカットとなり、その部分がまるまる利益となります。
スーパーやドラッグストアは単価が安いですから、そうやってエリアを分けていかないと利益は出ません。
毎月のメンテナンスで真ん中の売場の1本ずつワックスを塗っていけば毎月平均化した作業ができます。
年に1、2回まとめてやってしまうなんて人もいるでしょうが、通路にものがある店舗の場合は、物の移動先が外周となり、邪魔になってしまいます。
ダスター→洗浄機をかけた後の通路に物を入れておくと邪魔になりませんね。
だからこそ分けて作業するのが大切なのです。


そうやってワックスを塗る時は部分的の補修をかけていくという話を先日したところ、ワックスを塗ったところと塗っていないところで差が出るというご意見を頂きました。
面積が大きくなればなるほどそんな境目があるのは当たり前です。
1晩で10,000㎡できる会社なんてそうそうありませんから、どうやってもエリアごとに区切って作業するようになります。


それをうまく処理するテクニックとしては、境目に向けて薄塗りに変えて目立たなくすることだったり、2層目を塗る場合は、塗らないタイルから1枚ずつ階段のように、0枚(塗らない)、1枚、2枚とずらして塗っていくことで分かりにくくなります。
0層と2層では境目くっきりですから。
店舗の場合、そもそも買い物に来るお客さんは下を見て歩きませんから、あまり気にする必要もありませんが、お店から言われない程度にというのもあります。


商業店舗を例にしましたが、こういったちょっとしたテクニックはどこにも書いてありませんし、他の建物でも使うことができますので、作業の際にそんなこともあったなと思い出して作業されてみてください。


養生の話が出ましたので、ナノプラスでは養生は必要ありませんが、剥離だったり、ナノプラスでも浸透剤(仮)を20倍希釈など濃く使う場合に養生することもありますので、次回は養生の話をしたいと思います。
2023年07月10日 05:55