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養生の仕方

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前回、ナノプラスの洗浄液は養生は必要ありませんという話でしたが、剥離剤を使ったり、浸透剤(仮)を20倍希釈くらいで使う場合は養生が必要です。
この業界を見ているとそもそも養生の仕方を間違えている方も多いようなので、こちらを書かせて頂くことにしました。


まず養生に必要なのは、貼る対象部分を綺麗にするところからです。
土砂や埃がある上から養生を貼る方がいらしゃいますが、テープが引っ付くはずもなく、剥がれたところから洗浄液が滲み出ていきます。
先にウェットダスターで土砂や埃を取って表面が乾いてからテープで仕切りましょう。


次にビニール付きの養生テープを先に貼ったテープの上に貼りますが、大切なのはこの貼る向きです。
↑の写真のように貼ってビニールを折り返して堤防を作るのが正しいやり方です。
ほとんどの人がこの逆に貼ってしまいます。
逆に貼るとビニールの上を洗浄液が流れた場合染みて結果ワックスに洗浄液が染み込んでしまいます。
しかも乾きにくいようにビニールが蓋としているので、余計に反応して取れてしまいます。
だいたいは上に立ち上げてペール缶などにテープで止めるのですが、そんなことをしていてもテープはすぐに外れビニールは洗浄液の上に落ちて残念なことになってしまいます。
こうやって巻き込んでおくことで、ビニールの上に洗浄液が乗ることもありません。


最初からビニールを折り返して撒いて堤防のようにしておけば、人や道具の出入りも簡単ですし、余計なリスクを負うこともありません。
たかが養生ですが、これを知らない人の方が多く、知らないからこそ変なことになってしまっているのです。
知ってしまえばどうということはないのですが、そもそも教える仕組みがない業界自体がおかしいとも言えますね。
2023年07月17日 05:55