UAフィニッシュLとUAコーティングの比較
簡単な例えとして、UAフィニッシュLとUAコーティングで比較します。汚れにくさや光沢など他の評価項目は今回は除外し、剥離性と傷に対する強さなどしか記載しません。
・UAフィニッシュL
UAコーティングに比べて減膜量が多いので光沢復元洗浄がしやすく傷が消し込みやすい。
もしビルドアップしてもアルカリ性の被膜溶解型洗剤で簡単に剥離が可能。
・UAコーティング
UAフィニッシュLに比べて剥離性が悪い代わりに強いのでそもそも傷が入りにくい。
剥離性が悪いので、UAフィニッシュLのように光沢復元洗浄幅が出せない。
この点だけ比較するとまったく逆のことが書いてありますね。
ベースワックスに求められる性能とトップコートに求められる性能は真逆ですからこのようになるのは当たり前と言えば当たり前です。
UAコーティングはベースコートで使いますが、トップコートでも使えるようにしてあるので、一般的なベースコートともまた異なります。
一般的なベースコートの場合は、寒い時期や乾燥が悪い場合にベースコートの乾燥が悪くトップコートが塗れなかった場合、ひどく汚れたりヒールマークが入って大変なことになりますが、UAコーティングの場合にはそれを解消するようにトップコートでも使えるようにしてあります。
UAコーティングの乾燥が悪くて硬化が不十分なのに仕方なくUAフィニッシュLを塗られる方もいらっしゃいますが、UAコーティングだけでやめておいて次回以降にUAフィニッシュLを入れれば大丈夫です。
これってちょっとしたことなのですが、現場を管理する上ですごく重要なことなのです。
極端にベースコートに振ったものも実はあるのはあるのですが、汎用性が下がるので製品化していません。
さらに透明感が高く、UAコーティングより多く塗れてボリューム感も出て、経年で柔軟性が低下しないので耐久性が高く、乾燥時間も20分でなく1時間まで耐えられるのですが、それ以外のマイナス面もあるのでUAコーティングよりさらに難易度が上がります。
ここまで来ると剥離性の良いUAフィニッシュLの優位性がよりわかるかと思います。
汚れたり傷が入っても剥がしてしまえば良いのですから簡単でわかりやすいですね。
次回はワックスの使い方とレベリングの話です。
2023年11月13日 05:55