洗浄液の余力
先日とある案件で、セラミックタイルの定期清掃を洗浄機1パスで終わらせて欲しいという依頼を受け、実際に現場で微調整を行い十分な結果を出すことができました。詳細はここではまだ触れることができませんが、多機能還元水をうまく使って、洗浄液を先に塗布すらしない、そして転倒事故の発生も防止するというチートなものです。
コンペした某大手メーカーの洗浄液ではそもそも転倒事故が起こりますし、洗っても汚れが落ちない、洗剤が残留して照明がぼやけて見えるという想像通りの結果でした。
よく考えたら多機能還元水500倍や250倍でも十分ワックス管理ができている訳で、それより濃い部分になっていったらどうなんだという質問も頂きます。
実際に上記の案件で色々と調整しましたが、予想の希釈より濃い希釈でも実験しましたが、濃すぎると良い結果は出ませんでした。
普段は500倍や250倍でワックスを減膜して光沢復元洗浄(ワックス塗布前の洗浄はnano+クリーナーを添加)をしている訳ですから、それと同じ希釈でカーペットを洗っていると考えると、それより汚れの落ちる洗浄液というのもなかなかないのではないでしょうか?
ワックス床でもちゃんと減膜ができているだけで結構な洗浄力があると言えます。
phをあげればカーペットの油分が抜け過ぎます。
これと同じことがよくわかるのは中華鍋です。
料理で使った後に水で流して洗いますが、鍋の汚れを水を流し大体落とし、少したまった水に多機能還元水を1プッシュして洗うと良い感じに油分が鍋に残った状態で洗い上がります。
鉄の中華鍋ですから、適度な油分を含む状態がちょうど良い状態で、これはカーペットと同じなのです。
同じようにアルカリ電解水も添加してそれをやると油分が全て取れてしまうのです。
カーペットの場合は汚れで不足した油分を補充しようとしますから汚れやすくなると言えますね。
油汚れが多い現場では多少のアルカリ電解水を入れた方が良い場合もありますが、わたしは重曹を使っています。
どちらも100円ショップで入手可能ですから安上がりですね。
界面活性剤を含むアルカリ洗剤を論外と言えるでしょう。
実際に大型ショッピングセンターでも多機能還元水でカーペットのメンテナンスをされていますから、そのスペックとしては十分と言えます。
カーペットを洗う時は多機能還元水250倍に重曹をすこし添加するとなかなか仕上がりが良いですよ。
今の時期は重曹は溶けにくいので、先にお湯で溶くのがコツです。
2023年12月11日 05:55