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洗浄液とパッドとワックスの摩擦抵抗②

前回はパッドの形状と単位荷重の話でした。
今回はパッドの大きさと回転数と摩擦抵抗についての話です。


・パッドの大きさと回転数
12インチと17インチのパッドがあったとします。
それに合わせて回転数200rpmの12インチと17インチのポリッシャーがあったとします。
さてポリッシャーの回転速度はどちらが速いでしょうか?
どちらも200rpmだ!と答える方が結構多いです。
実際には外周の大きい17インチの方がはるかに速いです。
洗浄機でも20インチで220rpmなんてスペックの洗浄機もあります。
しかしそんなスペックのものではまともに洗えません。
12インチで220rpmくらいなら良いのですが、17インチや20インチになると外周が大きい分回転速度が速くて滑ってしまって洗えないのです。
速度の遅い内側はセンターロックやパッド台が空洞で当たっていませんし。
雪道を夏タイヤで走ろうとして発進できず滑っているようなものです。
ナノプラスでは洗浄液はパッドの摩擦抵抗の関係から、17インチ220rpmでも使える設計にしています。

・パッドの摩擦抵抗
そこで重要になるのがパッドの摩擦係数です。
ナノプラス設計当初SPPパッドとSPPファインとSPPエキストラを比較したことがあります。
同じSPPと名前が付いていても全く別物です。
パッドの目が詰まっているか開いているかも違いますが、摩擦抵抗が別物で、SPPファインやSPPエキストラは滑っています。
この滑っているという感覚は一般の方にはなかなか理解ができないと思います。
反応して取れるようになったワックスを洗った時に摩擦係数が足りず滑っていると反応したワックスが除去できないのです。
つまりは減膜できないのです。
そして面倒なのが反応して取れる状態になったものを取りきれずその上にワックスを塗るからワックスの密着率は出ず、耐久性に乏しいのです。
この業界の99.999%の現場はそんな感じになっているからスカッフと言われるような恥ずかしいものが入ってしまうのです。
あれはワックスが密着していないから入るものです。


反応させたワックスはきちんと除去するのに摩擦係数が必要でパッドも重要になるのですが、その摩擦係数には前述のパッドの回転速度も大いに関係してきます。
速度が速すぎると摩擦係数の高いパッドでも高いパッド圧がない限り滑ってしまいます。
なので氣の効いたポリッシャーって17インチ180rpmくらいなのです。


特に被膜溶解型の洗剤を使うと被膜が多く反応してそれ自体が滑りますからより滑りにくいパッドが必要です。
次回は床材やワックス、洗浄液の摩擦抵抗について触れていきます。
2024年02月01日 00:00