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なぜそうなるのか理解する③

前回からの引き続きです。


最初に除塵しなければどうなるかという話ですが、どんな床材でもバキュームする時にゴミや埃がスクイジーに引っかかることで汚水のすじができて回収率が落ちてしまいます。
回収率が低いということは落とした汚れが回収できていないということなので、綺麗になっていないことを示します。
ナノプラスであれ、なんであれこれは同じことで、メンテナンスシステムの設計をする際には希釈と回収率によってその残留率を計算し、リンスが必要か不要かの判断を行います。
一般的なメーカーの洗剤や剥離剤によくある「ノンリンス」はまったく意味が異なります。

そういったことからウェットダスターに加えて、洗浄機で1パスして予備洗浄しワックス表面の汚れやワックスに刺さった土砂を先に除去する作業を行うこともあります。
また美容院ではインスタにもリール動画で投稿しているように、先にシャワーヘッドで水を撒いて髪の毛を回収してから洗浄を行います。
ドライバキュームを使う人もいますが、細かい毛が舞い上がり自分自身がそれを吸い込むことになりますし、洗浄した後くらいの時間に落ちてきますから結果的に綺麗になったとは言えません。
この1工程をしないと道具が髪の毛だらけになってしまって洗い物の時間の方が長くなってしまいますし、何より落とせるものも落とせません。
つまりは十分に減膜ができないのでその後ワックスを塗ったとしたらワックスが増膜し、それを継続することで剥離が必要になっていくのです。


カーペットでは歩行で潰れたカーペットのパイルのままアップライトをかけても起毛できず中の土砂埃が取れませんから、パイルリフターによってブラシとブロワで起毛させる作業を行います。
中にはパイルリフターだけでアップライトをかけないなんて人もいますがこれは大きな間違いです。
パイルリフターで確かに回収できる埃はあります。
しかしパイルリフターはバキュームではなくブロワですからそもそもの目的が違っています。
パイルリフターをめったに使わない人は起毛するためにポリッシャーにナイロンブラシや白パッドをつけてドライで回すことで起毛してからアップライトをかけるなんていう荒技もありますね。


次に続きます。
2024年03月28日 00:00