対ヒューマントラブル③
前回からの続きです。前回は社長自身がヒューマントラブルではという話で終わりました。
社長が現場から抜けたいのにいつまでも抜けられない問題はこの業界の大きなテーマです。
生涯現場で現役で活躍したい人はそれで素晴らしいことだと思いますが、年齢とともに体は動かなくなりますからどこかで考えなければいけない問題です。
でもそれは自ら仕組みを作ったり、人を育てることを放棄して目の前の仕事をこなすことしか考えていないから起こっていることです。
先日からのコラムで手前から見るのではなく、奥から見るという話をしていますが、それができていない人はそういった傾向にあります。
経営者でなくどこかの会社にお勤めの方でもそうです。
昇進しようと思ったら、自分の上司の分以上の仕事をできてかつ、部下に自分の仕事をさせることのできるよう育てることのできる人こそ昇進するのです。
以前もコラムに書いたように、課長は部長の仕事ができ、部下の主任に課長の仕事ができるように育てるから課長から部長になれるのです。
どれだけ部長がポンコツで古株だからという理由で部長でも、課長で部長の仕事までこなしてしまっている人を評価しない会社はあまりありません。
わたしが昔勤めていた会社は5部門の責任者を兼任して取締役相当の仕事をしていたのに主任だったのでその会社に見切りをつけて起業したという珍しい会社もありますw
会社の経営者自体がヒューマントラブルだったのでその対策は起業でした。
我々の仕事は労働集約型なんて表現をされますが、人がいて成り立つ仕事で、どれだけAI化や機械化が進んでも当分はさほど変わらない業界です。
確かに一部では徹底的にAIロボット洗浄機などを駆使してコストを下げている会社も存在します。
でもそれができるのは一定の条件がある建物に限られ全体から見ればごくわずかです。
まだまだ人に依存するこの業界で、人に依存しない仕組みをどれだけ作るかというのが管理者としてそれぞれの仕事だと思います。
現場で作業をすることが仕事ではなく、その現場での経験を元にそれを考えるのが仕事です。
2024年04月22日 00:00