予備洗浄の重要性①
洗浄機1パスだけであっても予備洗浄は大切です。予備洗浄あるなしでは明らかに減膜量が違います。
予備洗浄なしではそれだけワックスに刺さった土砂や汚れが洗浄液に溶け込み、ワックスが溶けやすい状態ではなくなっているということです。
汚れの少ない事務所ビルや病院、老人ホームレベルでは予備洗浄は不要かもしれませんね。
しかし減膜量が違いワックスが取りやすいと綺麗になるだけでなく、洗浄液を塗った後にポリッシャーや洗浄機で洗うスピードも上がります。
洗浄機1パス通すだけで結果的にトータルの時間が短くなるのです。
多機能還元水だけの洗浄液は一般的な洗浄液とは異なり、非常に汚れやワックスなどが取り込みやすい洗浄液になっています。
だからこそ普通の被膜溶解型洗剤では出せないくらいの灰色の濃い汚水が出せているわけです。
それでも青果売場から出た土砂をケースでひこずられワックスに押し込まれた土砂などのダスターでは取れないものがあったりで効果的な減膜ができていないと言えます。
一般的な洗浄液の中身は洗剤+水で、洗剤の割合が多い分水の割合が少なくなります。
被膜溶解型洗剤の場合は洗剤の希釈が濃いので割合的に水の量が少ないのに被膜の反応量は多いので、反応した被膜が除去しきれないという現象(目には見えないレベルです)が起こり、その上に塗るワックスの密着率を低下させます。
リンス洗浄をしても浸透圧の関係からそれは除去しきれません。
予備洗浄をしていればまだ良いですが予備洗浄なしでそれをすれば水が足りないのは明らかですね。
ワックスを減膜するにしても、洗浄機に多機能還元水250倍希釈液を入れ、清水を最大量で出して新品のSPPパッドで洗浄するとかなりのワックスを減膜できます。
それはその汚水が物語るように、汚れ(黒)+ワックス(白)→灰色の濃さでわかります。
カーペット床は立体的でワックス床は平面的という表現をカーペットメンテナンスする人は言いますが、ワックス床も立体的なものです。
その立体的な容積をどれだけで減らすのかワックスの減膜であり剥離です。
洗浄機1パスというのは非常に簡単な作業で効果的に減膜が可能ですから、減膜を目的としている現場に着いたらダスターをかけて予備洗浄をゆっくりかける作業をまずは先行させ、他の道具の準備などはその間他の人がやっていれば準備が整う頃には非常に良い洗浄表面が整います。
次回は具体的な減膜作業の話です。
2024年09月16日 00:00