何のために学ぶのか12
前回からの引き続きで経営を学ぶという話です。私事ですが、先日実家の相続用として株式会社をひとつ作りました。
わたし1人なら必要なかったのですが弟がいるもので。
この会社はマイクロ法人どころではなく本当に何もしないナノ法人レベルで、すべてを仕組み化してあとは何もしないことにこだわったので、毎月銀行口座と同期された会計ソフトの仕分けを承認するだけ。
毎月定額で入金されて自動で支払いの振込され、まったく手間のかからず、給与支払いもないので源泉徴収や住民税の支払いも年金保険料も労働保険も要りません。
これは非常に極端な例ですが、いかに仕組み化して手間をかけないかということが目に見えない経費を圧縮し、実質的な利益率を向上させます。
手間もお金もかからないから利益が残るのです。
Appleの創業者スティーブ・ジョブズの名言で「何をしないかを決めることは、何をするのかを決めるのと同じくらい大事なことだ」という言葉があります。
会社や事業主はより売上を稼ごうとあれやこれややりたがります。
そして不況になると本業である利益率の高い部分のみ残してあとは事業ごと売却したりやめたりします。
それなら最初からそんなところに手を出さなければ良いのです。
以前京都の老舗の話を例に出したことがあります。
いわゆるそういった企業は本業以外に要らないことをやらず、無駄に拡大せず、その規模での利益最大化をしています。
例えば和菓子のお店だと、
・宣伝広告は一切しない
・作れるだけ作り売り切れたらその日は閉店(短時間営業)
・たくさん売れてもたくさん作れる設備投資はせず単価を上げる
と効率よく展開していきます。
次回は京都の老舗のやり方を我々の業界へ落とし込むとどうなるかという話です。
2024年09月09日 00:00