洗浄汚水の排水規制①
今回は排水についての話です。あまり意識されていない方も多いと思いますが、汚れを落として回収し排水するところまでが仕事ですから基本的なルールを知っておくことが大切です。
管理会社さんでお仕事をされた経験のある方は基本的なルールをご存知だと思いますが、業界には排水の法律に詳しくない方も多いようです。
先日管理会社さんとある小さい店舗の現場へ同行した際に、メンテナンスをされていた業者さんから「洗浄汚水の持ち帰りが大変なので元請さんに言ってもらえないかという話がありました」
剥離汚水は産廃処理という方向性になっていますが、洗浄汚水まで持ち帰れという不思議な店舗もあります。
そもそも店舗で使用している洗剤や油の排出の方がはるかに問題なのですが…
こちらの案件は他店舗展開されていて浄化槽の店舗もあり、使用するセラミックタイル用の洗剤が溶剤たっぷりで希釈もかなり濃いものだからという理由もあってそのようになっているようです。
むしろ持ち帰るための容器に移す時にこぼすリスクや帰りの道中で事故で田んぼに落ちたりして排出してしまうリスク(以前実際にありました)を考えると現場で流す方がリスクは少ないです。
持ち帰ったところで会社のトイレに流すだけですから下水道に流すことに変わりはないのです。
排水には法律がありまして、色々法律も関係していますし、自治体によっても違うところがあります。
こちらのサイトの説明がわかりやすいかと思います。
前述した小型の店舗ですと1日の排水量が50㎥もないので、そもそも一般家庭と同じで特に基準はありません。
つまりは持ち帰って産廃処理や下水道に排出なんてことをする意味がないということがわかります。
次回へ続きます。
2024年12月05日 00:00