新年のご挨拶と新製品のご案内②
前回長くなりましたので、今回は新製品と既存製品のバージョンアップの話をさせていただきます。普段はインスタでネタを小出しにするだけでリリースまでギリギリ公開しないのですが、いつも急に変わる!と言われることもありますので、今年のリリース予定を先に説明させていただきます。
うちの現場の話になりますが、昨年はfinish+によって大きく現場管理が変わり、とても楽になりました。
管理したり定期メンテをするわたしも、日常清掃のスタッフも違いを体感しています。
ワックスの3倍以上の耐久性を持ちながら多機能還元水だけで洗え、剥離も光沢復元洗浄も希釈で思いのまま。
また誰でも界面活性剤ゼロで洗浄できて環境対応となり、亜鉛フリーで排水についても時代に対応できるものとなりました。
アルカリ電解水で洗っても減膜せずツヤぼけしないので、油汚れの多い現場でもハードに洗えるというUAフィニッシュLではできなかった新しい面も出ました。
finish+はかなり特殊なフロアコーティングになりますが、今後はfinish+がメインになり(当社の現場でUAフィニッシュLとUAコーティングを使う現場はなくなりました)ますので、finish+に合わせてナノプラスを調律していきます。
finish+によってUAフィニッシュLとUAコーティングを使う意味がないという結論を出してはいますが、まだUAフィニッシュLやUAコーティングも使われたい方もいらっしゃるようなので当面廃番の予定はありませんし、それもあるのでnano+クリーナーもバージョンアップいたします。
ただ、スーパーや事務所ビル、学校や総合病院、工場まで色んな建物の用途と色んな仕様がある当社のすべての現場で、メリットが高いからfinish+に統一したという意味は、ナノプラスを正しく理解できればそうなるという意味ですから、ただUAフィニッシュLの方がワックス単価が安いからという安易の判断をされず、UAフィニッシュLからfinish+に切り替えてどうやって利益を出すのかということを考える機会にしていただければ、業界課題だけでなく自社の課題解決につながっていくものになっていくと思います。
ただケミカル単価を抑えたいのであれば、食器用洗剤で洗って7000円くらいの安いワックスを塗っておけば良いのですが、それでは何の解決にもなりませんし、ケミカル単価の安さにフォーカスすればするほど利益が出ない体質から抜けられなくなってしまいます。
この半年では以下の4つのリリースを行う予定です。
・トレールモップ400セイワ用の色がゾーニングタグへ変更
これまでの縫糸によるカラーリングから4枚(青、赤、黄、緑)のタグ付けタイプに変更となり、使用されるエリアのタグのみ残してハサミでタグを切って使っていただく形となります。
4枚の任意の色のタグを残してそれ以外を切る、もしくはすべて切る(白の扱い)ことで5色のゾーニングに対応となります。
こちらによりこれまで生産が追いつかず、納期がかかっていたのも若干改善されます。
ひと段落してからになりますが、ご希望があれば納期、追加費用、発注ロットなど条件はありますが、450/600/900についてもタグ付けの対応を行うことも検討中です。
・トレールモップの生地リニューアル
タグ付けタイプリリースより後になりますが、トレールモップも生地が16年ぶりのバージョンアップとなります。
当社の現場でも継続的な検証を行っていますが、ウェットダスターとしての回収率アップや耐久性向上になり性能は大きく向上しました。
わたしが世界一ダスターがうまいと評価しているうちの日常スタッフは、トレールモップのウェットダスターだけでワックスの光沢を復元してしまいますが「新しい生地が最新のマイクロファイバーだとしたら、これまでのものはぼろ布レベル」と耐久性や性能の評価をしており、わたし自身も使っていて大きな違いを感じます。
またバージョンアップの最大の目的はfinish+を塗るためのワックスモップです。
これはUAフィニッシュLやUAコーティングでも効果が出ますが、これまでのワックスモップに比べ、圧倒的なレベリング性能を持ちます。
finish+はその速乾性からレベリングする前に乾燥してしまうという問題がありましたが、新しいワックスモップでは塗った段階でレベリングが違うことが見てわかるくらい変わります。
これまでは10分のレベリング時間を必要としていましたが、その時間を短縮でき、薄塗りでの耐久性も出しやすくなりましたし、光沢度や写像性も目に見えて変わります。
トレールモップ400セイワ用/450/600/900の生地も順次新しいバージョンへ変わっていきますが、ワックスモップのみ先行して生地を変更する予定です。
400セイワ用については、生地のバージョンアップ+タグ付きの変更になります。
・nano+クリーナー
これまでのものより洗浄力をさらにアップし、特に油汚れに対する洗浄力やワックスの減膜量が増加させたものをリリース予定で、既存のものは在庫次第廃番とさせていただきます。
ワックス管理の現場ではfinish+を使うことでnano+クリーナーは不要になりますが、既存被膜の大幅な減膜や、UAフィニッシュL・UAコーティングの現場ではさらに効率が上がります。
標準的な使い方としては、これまで通り多機能還元水とnano+クリーナーの組み合わせで使うのが理想的な結果になりますが、幅広く外注先さんなどに展開される場合のシンプルさを考慮し、ある程度妥協した形として多機能還元水を使わずnano+クリーナーの250倍の1液+SPPパッドだけでも使えるようにもなっています。
(その分耐久性は100点は出せませんが、一般的な洗剤やワックスと比べても優位性があります)
一般的な減膜用洗剤は滑りやベタつきの問題がありましたが、そういった洗剤に近い減膜量ながらその問題を起こさせない設計となっています。
またセラミックタイルの現場でも効果的で、一般的なセラミック用洗剤に比べてベタつきがなくさらりと使えるところがポイントです。
尚、原料変更により価格が上がる予定でしたが、容量を4Lから4.4Lにすることで値上げなく現在のLあたりの単価を維持します。
新しいバージョンへの切り替えは既存在庫がなくなり次第切り替えを行いますが、コラムおよび価格表、BASEの価格改定をもってnano+クリーナー4.4Lとしてご案内させていただきます。
・トレールパッド3の復刻
自動床洗浄機用マイクロファイバーパッドという世界初のマイクロファイバーパッド「トレールパッド」を16年前にリリースしましたが、多機能還元水の登場によってマイクロファイバーまでは必要ないだろうということで廃番にした経緯があります。
元々は日常清掃の自動床洗浄機でワックス床やセラミックタイルの洗浄で使用され、カーペットの洗浄でも使われるようになった当社の人気製品です。
今回新しいnano+クリーナーでセラミックタイルの洗浄のテストを進めていく中、汚れのひどい現場でマイクロファイバーパッドが欲しいという声もあり白パッドベースの洗浄面がマイクロファイバー生地のトレールパッドとして復刻させていただくことといたしました。
また多機能還元水とアルカリ電解水それぞれ100倍希釈を自動床洗浄機に入れてとレールパッドで1パス洗浄することで汚れの蓄積が少ない現場では塗り洗いすることなく定期清掃を終わらせることができるようになりました。
以前販売していた頃とは価格はずいぶんと変わってしまいますが、ワックス、セラミックタイル、カーペット、木床、石床など様々な床で使え、日常清掃で500,000㎡以上の耐久性という実績も持つパッドですので、一般的なパッドと比べて㎡単価でみるとかなり割安になります。
それぞれ既存の在庫との関係もありますので時期は目安ですが、
3月タグ付きモップへの変更/トレールパッド
4月新しいnano+クリーナーへの変更
5月ワックスモップの生地変更
6月その他のモップ/トレールR3の生地変更
あたりの予定で見込んでいます。
それぞれ一部限定で先行販売を行ったり、要望や現在庫によって前後する場合があります。
まとめてご購入の方は事前にご相談いただければ早めに準備して出荷させていただくことも可能です。
詳細や価格などについては、リリース前に資料や価格表などをHPにアップする予定です。
昨年までは研究開発の時間を多く取っていましたが、研究開発や新製品リリースの準備もひと段落したこともあり、セミナーなども増やしていく予定です。
いくつかお声がけいただいているものあり、活動的に外に出て動きますので、伺っての座学や実技のセミナーなどご要望ありましたらお声がけください。
仕事の関係で東京の事務所にいることも多くなりそうです。
ナノプラスは今年も変わらず、良い業界にしていけるよう製品や技術を情報として残していく活動を行っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
2025年01月02日 00:00