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個別効率と全体効率2

前回より個別効率と全体効率の話をはじめました。
個別効率というのは全体効率があってこそで、全体の効率を下げる個別効率はそこだけ見れば良いかもしれませんが、わずかの効率化で全体の大きな効率を下げてしまいます。


皆様、切手印紙帳というのを作成されていますでしょうか?
作成されている方にしてみれば当たり前のことを…と思われるかもしれませんが、意外と作成されていない会社も多いものです。
切手帳も全体効率という面で見れば切手を在庫せず、必要な時に郵便局へ出しに行くというルールにしてしまえば必要ありませんからそれも選択肢のひとつです。
しかし切手帳には税務上(対税務署)でも会計上(対金融機関)でもとても意味があるのです。
切手や印紙を購入し決算まで使わなかった場合は経費ではなく、資産の在庫となり、使ってはじめて仕入れの経費となるのです。
いわゆる商品の在庫と同じです。
切手帳がある会社と会社では、どちらの決算書が税務上でも会計上信頼性が高いでしょうか?
たった数百円かもしれませんがそれは大きな違いで、税務調査での定番の調査項目です。


これをワックスや洗剤に置き換えると、決算間際にまとめて購入される方もいらっしゃいますが、決算までに使用しなければそれは在庫であり、損金に計上されません。
毎月だったり年度末に棚卸しをして決算書に商品という勘定科目で在庫を載せている会社は少ない業界です。
棚卸しをしてまとめて購入した在庫が使われてなくなったものは仕方ありません。
大切なことなのでもう一度書きますが、
棚卸しをしてまとめて購入した在庫が使われてなくなったものは仕方ありません。


棚卸しをしている決算書とそうでない決算書も切手帳と同様です。
棚卸しなんて面倒だと思われがちですが、これをするだけで税務上重要な意味があるのです。
現場という経営の中の個別なもので見れば手間でしかありません。
しかし経営という全体で見れば経営効率が上がるものになり、棚卸しの時間なんてすぐに元が取れてしまうのです。


棚卸しをすると無駄な在庫を持っていることがよくわかります。
うちの棚卸しは現場在庫と商品在庫がありますが、使うものが限られていますのでとても短時間で事務のスタッフが済ませます。
在庫の商品名・数量・金額を作成済みの表に入力すれば自動で計算され、それを合計し棚卸し資産として会計ソフトに計上するだけです。
上記に示したように使うものが限られているというのが全体効率の上で大きなポイントになるのです。
極端な例ですが、棚卸し資産の数が100ある会社と10ある会社ではその手間も変わりますし、当然不良在庫の数も変わります。
いろいろな会社へ訪問させていただきますが、このワックスはいつのでしょうか?なんてこともあります。
5年前のワックスなんて保管状況なども考えて使えるはずがありませんし、使っておかしなことになったら剥離するしかなくなり、剥離にかかるケミカルコストや人件費の方が高くつくので廃棄した方が正解ですね。
つまりは棚卸ししていくなかで本来は廃棄期限も定めておくべきです。
種類が多くて回転しない在庫が多いとそれも必要なのですが。種類を少なく回転率が高ければそんなことを考える必要もなくなります。


使うものが限られているということは、現場管理も教育も在庫管理や補充などそのコストは非常に軽減されます。
以前ある製造業の役員と食事に行った際に、商品点数が多すぎるので減らしてはどうかという話をしました。
A,B,Cという商品がメインでZという商品はたまにしか出ないけど買ってくれるお客さんが少数いる。
Zという商品はBから派生したものですこし違うだけ。
であればそのお客さんには悪いのですが、ZはBに統合させた方が良いのですよね。
製造業では商品が一つ増えるだけでもかなりの負担になります。
たとえば洗剤であれば、ラベル、SDS、在庫管理、製造管理、原料の増加など様々なものが増えていきます。
それをカバーできる分だけの利益が取れるのなら良いのですが、売れていない製品というのは得てして見える数字上の利益は出ていても、目に見えない管理コストを考えるとその利益が取れていないのです。
一般的な床用ワックスでは、一部の特殊なものを除けば、多少の違いはあれど絶対にこれでなければならない代替品がないというものは少ないと思います。
30種類のワックスが15種類になったら営業面では他社の製品に流れるお客さんがいて多少のマイナスは出るかもしれませんが、製造コストや管理コストで見ればとてつもないコストダウンです。


今日はここまで。
次回に続きます。
2025年01月09日 00:00