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個別効率と全体効率3

前回からの続きです。


我々の業界の現場でも同じようなことがあります。
・さほど粗利益は取れていないけど、ほとんど何もしなくても毎月利益を確実に生み出す現場。
・粗利益は結構取れるけど、営業や管理に時間がかかっている現場
これを比べた場合に、後者の方が残る利益は少ないなんてことはよくある話です。
忙しくないのであれば後者の方ももちろん継続した方が良いですが、我々の業界は人と車、機械があって成り立つのであって、1ユニットの利益の最大化というのがテーマです。
車や機械はいくらでも増やせますが、人を集めて教育していくのは大変な仕事です。
なのでただ拡大すればよいという話ではありません。
また利益率が、高・中・低とあると低いものから単価や仕様変更の交渉をして整理するというのも人手不足の現代では必要なことです。


すこし業界から話が離れますが、以前、JR東海の東海道新幹線の例を出したこともあります。
JR西日本の山陽新幹線では乗車人数を考慮し、のぞみ16両、ひかり(さくら)8両、こだま6両と車両の数だけでなく、車体もそれぞれ違う(N700S,N700A/a,700,500)ものが走っていますが、
JR東海ではN700S(A/a)の16両しか走っていません。
同じ車体であれば部品は共通、故障が起こって入れ替えても席数は一緒です。
500系のぞみが東海道新幹線から追い出されてしまった原因の一つは席数は違いでした。
故障の代替えで使えないというのは大きな問題のようです。
東海道新幹線は多い時で1時間に17本(のぞみ13本、ひかり2本、こだま2本)走っていますが、現在はほぼ満席に近いパンク状態です。
実はこれを書いている新幹線も平日お昼の12時台なのにグリーン車までほぼ満席という状態でした。
3分30秒に1本という過密ダイヤでそれらの多くが満席に近いと、故障などで代替車両が1編成準備できないだけで他のダイヤにも影響が出ますから大切なことです。


乗客数が東海道新幹線ほど多くない山陽新幹線は個別最適で東海道新幹線は全体最適です。
どちらが良いかはその企業の置かれている状況によって異なりますが、これまで経営的な研究では、結果的に全体最適は細かい部分ではコストアップになっている部分もありますが、総合的に見れば大きな目に見えないコストダウンによってうまく効率化できているということがわかってきました。
そして事業を展開していく場合には、全体最適ができていないと拡げることが難しいというのも明らかですし、これは企業規模が大きくても小さくても同じことが言えます。
特に目に見えない経費が大きいビルメン業では、ここに意識を残したまま改善を行っていかないと、1人あたりで作業できる面積や1人あたりの管理できる現場数が減ってしまい、現場ごとの利益はしっかり出ているはずなのでなぜか販売管理費に喰われてさほど利益が残らないということになります。
我々の業界だと現場管理ソフトや勤怠管理ソフトとかを自社に合わせて作るのは個別最適、巷にあるソフトに合わせて会社の仕組みを変えるのは全体最適と言えますね。



次回へ続きます。
2025年01月13日 00:00