ワックスのコスト計算 1
ごく当たり前の話ですが。ワックスのコストはワックス単価cc × 1㎡あたりの塗布量 × 床面積 ×塗布回数
で決まります。
ですが床面積からワックスのコストを逆算されている方は少ないものです。
同じ2層塗るにしても伸びの良いワックスとそうでないワックスのコストは大きく変わります。
18L9000円のワックスで例えると、
・ワックス単価0.5円/cc × 12cc/㎡ × 1000㎡ × 2層 → 12000円(120円/㎡)
・ワックス単価0.5円/cc × 20cc/㎡ × 1000㎡ × 2層 → 20000円(200円/㎡)
同じ2層塗るだけでも塗布量が異なればワックスコストは変わるのです。
ワックスというのはその不揮発成分によって粘度があるという話をしたことがありますが、一般的には
20%程度のワックス10cc(1800㎡/18L)
25%程度のワックス15cc(1200㎡/18L)
というように塗れるような粘度設定になりがちです。
5%しか違わないと思われますが、20%と25%ですから2割違う上に、塗布量は1.5倍ですから、単純に5%しか違わないというのは違うのです。
作業の図解にワックスを塗布する正しい方法を記載してあります。
この塗り方であれば、垂らす量によって塗布量はいくらでもコントロール可能です。
1800㎡/18L:10cc/㎡のワックスでも900㎡/18Lで塗れば20cc/㎡になります。
ただし一定量で塗るという技術は必要で、その技術に期待していないからワックスメーカーはワックスの粘度を調整してある程度の量に収まるように設計をしているのです。
ワックスモップに染み込ませて塗るとどうやっても塗りはじめが厚く、塗り終わりが薄くなり、一定の厚みにならず乾燥時間も一定になりません。
だからこそ図解で示した塗り方になるのです。
ちゃんと測って塗るという訓練をすれば、広い面積を2層塗っても、1層目のボトルと2層目のボトルの残量が同じ量で塗れるようになります。
塗布量はいくらでもコントロール可能です。
と書きましたが、1㎡あたりの最低塗布量は洗浄後のワックスの表面積によって決まります。
一般的な洗い方で洗ったワックス表面はガタガタで拡大すると表面積が大きいですから、その表面積に見合ったワックス塗布量が必要で、足りない場合はかすれます。
ナノプラスでは光沢復元洗浄が基準になり、洗浄後の表面積はフラットですから表面積が少なくなり、かすれにくく薄くも塗れてしまいます。
次回へ続きます。
2025年03月13日 00:00