finish+の洗浄汚水データについて

また検査の結果について解説させていただきます。
最初に以前も排水について解説はしましたが、前提条件として1日の排水量が50㎥以上あるかないかで排水の基準が違います。
例えばコンビニレベルの店舗ですと50㎥ありません。
以前コンビニの現場でも話をしていたことがありますが、我々の排出する汚水より普段コンビニの揚げ物などを洗っている汚水の方がはるかにひどい数値だと…
ただ法律がそれで良しとしていても、建物の排水量によって使う資材を使い分けるのは先日まで記事に書いた部分効率としては良いのですが全体効率では良くないのです。
だからこそ厳しい規制にそろえておくことで間違えて現場の人が使ってしまって事故になったというヒューマンエラーを防止する。
これが全体効率の考え方です。
・ph(水素イオン濃度)
多機能還元水しか使っていませんし、finish+のph7.1で反応して下がりますし、ポリッシャーや洗浄機から水を出しながら洗浄して洗浄液は薄まっていきますので、汚水は中性域となります。
多機能還元水は一般的なアルカリ洗剤に比べphは下がりやすいです。
・SS(浮遊物)
汚れやfinish+のポリマー分などになります。
この数値を下げるのにクエン酸水を汚水タンクにおいてポリマー分を凝集しネットで腰取ることで数値を下げることができます。
その際クエン酸によってphが酸性に傾きますから多機能還元水で調整します。
・COD(化学的酸素要求量)
有機物の分解や無機化学物質の酸化に必要な酸素量
多機能還元水の還元効果が高く酸化しにくいと言えます。
環境的に他の物質と違い、多機能還元水は分解の必要もありませんし、排水に酸化物を添加することで数値を下げることが可能です。
・BOD(生物化学的酸素要求量)
酸素の多い環境でバクテリアが有機物を分解に消費する酸素量
ナノバブル水を使って多機能還元水を希釈していますから、溶存酸素量が多く、BODは低くなっていることからナノバブル水の効果が大きいことがわかります。
・亜鉛
一般的にワックスは亜鉛架橋されているので洗浄でも亜鉛はでます。
また元々土壌に亜鉛は含まれているので、土砂が建物に入る限り微量検出されますが、今回は規制値内の数値になっています。
finish+は亜鉛以外のもので架橋していますから検出されず、また亜鉛でないから耐久性が高いともいえます。
一般的なワックスだと、被膜溶解型洗剤や剥離剤などによってワックスを剥がした量がSSと亜鉛の数値に反映されますから頑張れば頑張るほど基準がクリアできなくなっていくのです。
下水道に排水しますから生活環境項目に係る排水基準ではなく、下水道法に基づく数値となります。
すこし薄めるだけで概ね基準はクリアできますから下手に処理をせず薄めながら流すというのが正解です。
また多機能還元水とfinish+なら永久に剥離がありませんから、剥離汚水は発生せず、剥離汚水の処理費用も必要ありません。
なお、洗浄汚水は下水道法関係ですが、剥離汚水については産業廃棄物法になりますので、排水量50㎥/日未満の建物でも希釈して数値が合えば流して良いということにはなりません。
(どのみち亜鉛の数値クリアができないです)
PRTR該当物質も含まない上、排水基準も簡単にクリアできますから、工場でも安心してお使いいただけます。
1社が1現場で排水するものについては大した量ではないかもしれません。
しかし全国のすべての建物でビルメン業界が使用している水の量はすごい量で、ショッピングモールレベルでは日常清掃で使用する洗浄機の水の量は1000L/日を軽々超えるところもあります。
その奥は下水処理場で処理されますが、これまでは環境に悪い水を流していました。
しかし環境により汚水を流せるようになるとどうでしょう。
新たな製品として、水の質を変える水(1000倍希釈で添加)、ナノバブルアダプターの新しいバージョン(既存のものからバージョンアップできるようにする予定です)によって水の分子構造を変えて多機能還元水の希釈を薄く使うという技術もすでに確立して実験を進めています。
ここまで来ると塩素の入った危険な水道水よりはるかに安全な飲める水で床を洗う時代になってきました。
洗浄液が良いということは汚水もこれまでより良くなるということを指します。
全国でこういった技術や製品が広まることで地球環境を改善していけることはこの仕事をしていてこの上ない幸せです。
2025年01月30日 00:00