現場でできる簡単な排水処理

多機能還元水とfinish+の洗浄汚水は排水規制を難なくクリアできるわけですが、必ずしも下水道に流すわけではなく、浄化槽に流すこともありますし、場合によっては配管につなぎまちがいによって、下水道に排出していると思っていたら河川に放流してしまっていたなんてことも実際にあって大変なことになった現場もあるのです。
(配管のつなぎまちがいについては最初からトイレに排水しておけばそんな事故にはならなかったのですけどね)
古民家なんかだとそもそも浄化槽すらないなんて家が令和の今でもあったりするのです。
浄化槽への排水についてはナノバブル水を使うことでむしろ浄化槽の状態は良くなりますね。
汚水は昨晩多機能還元水250倍で洗って、汚水15Lにクエン酸1.5%水を混ぜたもの(ポリマー回収のため)
ひと昔これも色々と実験をしたことがありました。
とはいえ亜鉛の数値についてはどうやってもクリアすることができず、finish+は亜鉛フリーとなっているわけです。
これをさらに回収することでss(浮遊物)やBOD,CODの数値を下げます。
今回は100均とmonotaro縛りで
・100均の茶漉し
・monotaroの業務用出汁取りの袋(不織布)
・100均のコーヒーフィルター
で実験しました。
写真ですが、洗浄汚水から比べるとかなりの量をフィルターで取ってしまっていますから効果十分と言えるでしょう。
排水データにおけるSSを下げるのであればこんなやり方もあるのです。
最後は多機能還元水やアルカリ電解水でphを整えます。
コーヒーフィルターは目が細かい分時間がかかり現実的ではありませんが、業務用の安い濾過フィルターで良さそうなものも見つけてあります。
すこし薄めて流せば特定事業所の排水規制にすらかからないという記事は書きましたが、ひと手間加えるだけで数値はかなり抑えられます。
それができることを知っているかどうか、また規制が厳しくなった時に対応できる余力を持っているかどうかということが大切なのです。
数値自体がゼロに近づきただの水に近づけばそれだけ環境負荷は下がりますし、排水管の負荷も下がるのです。
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と、まぁ2月初旬にこれを書いていたのですが、1ヶ月も立たないうちに色々と目処が立ち、クエン酸を使わずにもっと全ての数値を簡単に落とすところまで行き着いて、3月6日本日の夜最終的な実験と処理した汚水を検査に出すというところまで実験することとなりました。
この排水の実験の目指すところとして、
・現場で簡単に手間をかけずその場ですぐに処理できる
・排水を持ち帰らない
・極力、ホームセンターやmonotaroやAmazonなどで揃うものだけで行い特殊なものは使用しない
・コストも極力抑える
こういったことができていないと、時間をかけたり、汚水を持ち帰ったりしていては実際の運用は難しいと思います。
(実際に排水処理の専門家には最初に持ち帰って大きなタンクに貯めてなんて言われました)
事務所でテストしたレベルでは既に簡単にできていますから、実際に現場でやってみてどうなるかというのは非常に楽しみです。
こちらの結果は排水の水質検査の結果が出次第またコラムに書かせていただき、HPにもアップいたします。
2025年03月06日 00:00