洗浄液の量の大切さ 2
前回からの続きです。他のメンテナンスでも同じことなのですが、希釈の薄い洗浄液を大量に撒いて、放置時間を長く取って摩擦抵抗値の高いものでしっかりアジテーションして洗うのが理想的な洗浄です。
希釈の薄い洗浄液をたくさん撒いて時間をおけば残留が少なくリンス性も良くなります。
希釈が濃ければそれだけ反応も早く時間短縮になりますが、すすぎ工程で時間を取られてしまいます。
すすぎ性という評価項目はビルメン業界ではほとんどといって良いほど評価されない洗浄液の項目ですが、現場で使う側からするととても重要な項目です。
日常清掃でも泡立ちのよい洗剤が好きな方もいらっしゃいますが、泡が消えるまですすぐのに時間がかかり、それは作業時間の間延びを意味します。
すすぎというのは洗剤分のすすぎに加えて汚れが残留しないようすすぐ必要があります。
多機能還元水のように泡立たず、残留しても問題のないものであれば、汚れの残留がなければ良いだけですから、それだけで作業時間は短縮できているのです。
以前にも書いたことがありますが、コンビニチェーンや飲食チェーンでは、1秒でもオペレーションタイムを削るべく日々研究が行われています。
我々の業界だと「たかが1秒」と思いがちですが、1日の1秒は1年で365秒、そして短縮できた365秒はそこから毎年短縮できるのです。
だからこそワックスを毎回塗らずに光沢復元洗浄で終了できる現場づくりができると、毎月の定期であれば月1時間×人数(例としてここでは3人)×12ヶ月→36時間×@2000円/h→72000円が今後削減でき、それは1現場だけの数字でそんな現場を増やせば増やすほど掛け算になっていくわけです。
3人の作業現場で72000円/年の利益が出てくることは相当大きなことです。
次回へ続きます。
2025年05月05日 00:00