洗浄液の量の大切さ 4
前回からの続きです。ビルクリ方式でポリッシャーから洗浄液を出しながら左右にポリッシャーを動かして下がっていくなんてのは洗浄液の量は圧倒的に少ないですし、パッドが通ったあとに洗浄液は反応していますし、どうにもならないのですが、10数年いい続けてきてもまだそんなことをしている人がいるんだなと驚きます。
わたしもひとりでエレベーター移動のある多層階の作業する時は道具を減らすために、洗浄時間はすこしかかりますが、ポリッシャータンクに多機能還元水の希釈液を入れ洗浄液を出しながら時計回りに回して洗浄液をたっぷり撒いて、その後反時計回りに洗浄するということをすることがあります。
洗浄液の塗布機やモップ、モップを入れておくペール缶など、道具が増えると積み下ろしや準備片付け、階の移動が大変なのでひとりの場合にはその方法が有効だったりします。
先述したようなビルクリ方式と同じような作業に思えますが、やっている内容は随分と違いますね。
洗浄液の量も多く、放置時間もしっかり取れます。
この洗浄方法ですが、UAフィニッシュLからfinish+への塗り替えの際に界面活性剤ゼロで洗う方法として多機能還元水250倍で行うことでUAフィニッシュLでも多機能還元水が弾きません。
ただしfinish+の性能を引き出すには下地に左右されますから、UAフィニッシュL部分は剥がしてベースのUAコーティングを出すのが理想的です。
とりあえず一度finish+を塗ってしまえば次回からは多機能還元水250倍を塗っても塗布量が正しければ弾きませんからnano+クリーナーを使わず界面活性剤ゼロでfinish+へ移行する洗浄方法としてはひとつの手段といえるかもしれません。
塗布量が正しければと書きましたが、150cc/㎡以上というのがここでは顕著に出てきます。
本来の洗浄方法は、
洗浄液を150cc/㎡以上塗布して10分程度放置し、水を塗布して伸ばしてから洗う。
です。
これにはいくつかメリットがありますので、次回はそれを解説していきます。
2025年05月12日 00:00