人手不足問題 2
前回からの続きです。近年のビルメン業を見ていると、管理物件までがかなり遠いイメージがあります。
そもそもビルメン業というのは地域密着型の産業で、物件までの距離、物件ごとの距離が近ければ近いほど収益性は高くなります。
距離が離れれば離れるほど、見えない経費がどんどん出ていき、結果的に利益は削られていき、決算で締めてみると思ったほど利益が出ていないという結果になります。
うちの現場は基本的に事務所から15分圏内で、それ以上遠い現場はよほどの理由がないとやりません。
15分圏内であれば会社出発〜作業〜会社に戻る〜事務作業や資機材のメンテナンス〜退社の時間を考えても十分に余裕がありますね。
それに現場では特定の物件を除いては最大で4時間程度しか作業をしません。(ほとんどは2時間以内に終わらせます)
作業自体が早いので4時間あればカタがつきますし、それ以上は疲れて効率も品質も落ちるばかり。
4時間だと会社に戻って資機材のメンテナンスや事務仕事をのんびりやっても行き帰りの時間を含め、8時間になりませんね。
作業を早くするのは走って作業をすることではありません。
無駄をなくしていくこと、そして無駄をなくすにはひとつひとつの作業を正確性を高めていくことです。
ダスターなら回収漏れがないよう
洗浄なら洗浄残しがないようにパッドを当てるよう
回収ならいかに少ないパス数で汚水を回収し何度も行ったり来たりしないこと
ワックス塗布は塗り損じなく、均等な量でワックスを塗布できること
だったり、必要な水を最初に汲んでおき、必要な場所に配置しておくことや、警備会社を呼ぶのなら到着までの時間を予測して連絡しておくことなんていうのもあります。
その上で、毎回ワックスを塗らずに光沢復元洗浄で済ませたり、ダスター→洗浄機で済ませたりということをするために、汚れない耐久性のある被膜管理ができるかということになってきます。
ワックス塗布なしで終われるということは、多少ラフに作業してもなんとかなりますし、多機能還元水を塗って洗浄機で洗って終わりなら日常清掃のスタッフさんでも簡単にできるのです。
次回へ続きます。
2025年06月19日 00:00