コロイド洗剤の成れの果て…

まずは↑の写真を見てください。
Instagramには動画でアップしています。
昔コロイド洗剤で洗いまくったカーペットを多機能還元水125倍・まないのきよみず125倍を大量に噴霧しポリッシャーに白パッドをつけ洗浄している写真です。
このあと何回もエクストラクター(多機能還元水1000倍・まないのきよみず1000倍入り)をかけました。
界面活性剤を使っていない洗浄液ですから泡立つことはないのですが、よく泡立っていますね。
つまりは蓄積した界面活性剤を抜く作業です。
いわゆる疏水基のナノコロイド洗剤というやつですが、一般的な洗剤に比べ汚れにくいという謳い文句です。
あくまで「一般的な洗剤に比べ」です。
ここを間違えてはいけません。
普通の洗剤が1年で汚れやすくなるところ、コロイド洗剤なら2年くらいになるという程度のことです。
そして疏水基のコロイド洗剤は残留して乾燥すると普通に洗うだけでは除去が難しいのです。
一般的な界面活性剤にも増してガムというか餅のようにねっとりして汚れをひっつけるので、毎月アップライトをかけていてもその違いは一目瞭然で、明らからにアップライトの時間が変わります。
カーペットはPタイルの200倍以上の表面積があると言われ、裏を返せば200倍手間をかければ同じように綺麗にできます。
しかし200倍も手間をかけるなんてなかなかできません。
今回の↑で述べた残留した界面活性剤を抜く作業では、泡が出なくなるまで何度も同じところをエクストラクションしました。
最後の仕上げにはワンドで水を吹いて回収しながら、泡立ちや出てくる水の黒さを確認して仕上げましたので、狭い面積にもかかわらず結構な時間をかけました。
昔、銀行の頭取室のような場所ばかり仕事をしているカーペット職人の話を人伝てで聞いたことがありますが、表面積がそれだけあることを意識して、それだけ手間をかけるのだそうです。
次回へ続きます。
2025年09月22日 00:00