天王山を読めるか?
良いポジションで事業を展開できるかどうかという話です。
経営の勉強会では、レッドオーシャンではなくブルーオーシャンを進みましょうなんて話もありますが、みんながブルーオーシャンに行くのですから目に見えるブルーオーシャンを目指しても仕方ありません。
何か重要なのかというと、目に見えるブルーオーシャンではなく、目に見えないもっと本質的なブルーオーシャンを見つけることが天王山を取ることにつながるという意味です。
それはビジネスモデルなどではありません。
見えるものは真似をされてしまいますからね。
どういった想いを持って事業をしているか。
そこは意外と真似をされないのです。
そしてそれが企業内に浸透していった時には企業風土に変わっていきますね。
トヨタ自動車やJR東海はそれがわかりやすい会社ですが、他の自動車メーカーがトヨタの「カイゼン」を真似しようと繰り返しますが、改善することをいくら見よう見真似でやっても「カイゼン」にはならないのです。
ナノプラスも同様で、ただ資材として使うのか、何のためにそれを使っているのかを理解して使うのかでは結果はまったく変わってきます。
↓ここから過去記事
以前ポジション取りのコラム(2020年5月7日アップ)も書きましたが、それに関連する話です。
↑はサントリーさんのHPから拝借したヤマサキ蒸溜所の画像
天王山とは、1582年の中国大返しをした羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)と明智光秀が戦った山崎の戦で、ここに陣取れば戦いを有利に進めることができるから、是が非でもここを取らないといけないということですね。(諸説あり)
他でどれだけ勝っても、ここが取れないと大局で勝てないということですね。
結果、天王山を取った秀吉がその後どうなったかはご存知の通りです。
昨今歴史認識は変わりつつありますが(歴史は勝てば官軍で、書き換えられるものなので)
で、何が言いたいかといいますと、
「事業において、自社の天王山が見えているかどうか」
ということなんです。
どんな会社でもここは落とせないというのは数字上の話は誰でもわかる話。
そうではなく、事業の展開を考えた時に、
・その現場はどれだけ赤字を出しても結果を出さないといけない現場だったり
・その現場をやることで知識や経験が身につくのでその後の展開に大きな影響を及ぼすものであったり
・人間関係によって、赤字でもやりきることであったり
そこを踏み越えることで、事業が優位に進むまさに「天王山」なんですね。
それがこれ!と分かりやすければいいのだけれど、それは後で結果的に分かることでもあります。
超1流の営業マンはこの「天王山」を見るのに優れていますね。
ここだけに注力して動きます。
伸びない会社って、この天王山を必ずと言っていいほど取れていないのです。
気がついていなかったり、予定をつめすぎて作業日程が取れなかったり。。。
チャンスを得るにはチャンスを掴む手は開けておかなければならないのです。
我々の仕事はそれぞれの会社にキャパがあり、できる仕事できない仕事はあるかもしれません。
2人しかいない会社が、応援も呼ばずに毎月30万㎡の洗浄ワックスの物件をこなすのは難しいでしょう。
毎日30日間作業をしても1日1万㎡、まともに作業してできる人は世界にもいないでしょう。
これは極端な例ですが、しかし人間と一緒で、会社もこれはちょっと無理かも?と思うような仕事をこなしていかないと伸びていかないのです。
そういった中には高い確率で「天王山」があるのです。
できないとお客さんに迷惑がかかってしまうので、もしそういった物件があればご相談ください。
できないものをできるようにしてしまうのは得意です。
1人や1社でしかできないことでも、集まれば色んなことができてしまいます。
2023年10月12日 05:55