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アーカイブ カーペット洗浄汚水の比較

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2018年4月24日のアーカイブ記事です。
元記事はこちら

前回のアーカイブに引き続いて、カーペットの話です。
カーペットの洗浄も、ワックスの洗浄も汚水によるデータは多いものです。
カーペットの場合は、アップライトの掛け方が不十分だと土砂が溶けてしまい、思うように汚れが溶けないという現象が起こります。
また洗剤自体が水の飽和を早くしてしまうので、汚れが十分に取りきれません。
多機能還元水だと飽和を防ぎながら洗えるので、↑の写真の(黒い方)のようにペール缶の底に数センチしか貯めていない汚水でもそこが見えないほど色が濃い黒になりますね。
その分だけ汚れを回収できているということで、同じ1Lの水でも回収量が高くなるということを示しています。


↓過去記事はこちらから

フロアメンテナンスは汚水から様々な情報を得ることができます。
このカーペットの洗浄汚水はこの数日うちの現場のカーペットを洗浄して撮った汚水。
上半分は洗剤分が残渣した汚水。
下半分は洗剤分が残渣していない汚水。

まぁ、よく洗剤が蓄積したもんです。
洗浄液というのは、水温によって溶かせる量が変わります。
アイスコーヒーとホットコーヒーではホットコーヒーの方が砂糖が溶けますが、我々はアイスコーヒーで床を洗っているようなものです。


洗浄液は、既に洗剤が溶けているので、アイスコーヒーに砂糖を溶かした状態です。
特に洗浄液が濃くなればなる程、汚れやワックスは溶けるスペースがなくなります。
しっかりアップライトをかけても汚れや洗剤が残っていれば洗浄で回収するものの量が増えます。
→同じアイスコーヒーにより多くの砂糖を溶かす必要がある。
 洗剤がたくさん残渣し、汚れが多くついていると、回収しきれないので、汚れを落としきれない状況に。

結局は残渣した洗剤がバランスを崩しているんですね。



 

ちなみに・・・

ワックス床の汚水ですが、黒い汚水は主に土砂汚れですね。
油とかもありますが。。。
しかしワックス定期洗浄した時の色は基本灰色です。
ワックスを塗る前の色は白+土砂の黒
→灰色というわけで、剥離汚水も灰色ですね。
正しくダスターをかけていてもワックスには土砂が刺さっていますので、黒が混じり灰色になります。
しかしダスターをかけずに洗って土砂の量が多いとワックスが落とせず汚水は灰色になりません。
その状態はワックスが落とせずに塗り込むので、ビルドアップの原因にもなりますね。



ドライの汚れはドライで取ることで、汚れの回収率を上げることができます。
ハードフロアはウェットダスターを正しくかける。
カーペットはアップライトを丁寧にかける。
この基本中の基本が確実なメンテナンスを支えます。

特にアップライトのブラシと床の接地はざっくり言うと面ではなく、線です
面で接地していませんので、ブラシの回転数で稼ぐのですがこいつがくせもの。早いので滑って食いつきません。
滑るということは効果が十分でないんですね。
そのあたりはテナントのアップライトのブラシはよく考えてまいます。
とはいえ線で接地しているので、綺麗にしようと思っても、ササっとアップライトを引いたのでは十分な効果は出ません。
汚れのひどい場所はゆっくりかけないといけないんですね。

↑過去記事ここまで


どのような洗剤であれ、界面活性剤が入って入れば、その種類を問わず汚れる原因となり、蓄積によってガムのように粘り、接着剤のように汚れを引っ付けるようになります。
そうやって引っ付いた汚れはアップライトを除去するのはなかなか難しいのです。
汚れやすいカーペットは定期清掃頻度を短くして、さらに洗浄作業にかかる時間が長くなります。
アップライトで取りきれない汚れの量が多いということは、水の量が多く必要になりますね。
そして多くの人が汚れが取れないから洗浄液を濃くしていきます。
そうなると洗剤の残留が増え、さらに汚れにくくなっていくというループに入っていきます。

蓄積した界面活性剤の除去には、それに見合う量の水が必要です。
①アップライト
②多機能還元水250倍噴霧
③10分放置後、ポリッシャーで白パッド洗浄
④多機能還元水250〜500倍希釈を入れてエクストラクション
※ウールのカーペットを除く


これで↑のような泡のすごい汚水を出て回収できることがわかります。
作業のポイントとしては、水の絶対量が必要なので、通常の2〜3倍の噴霧量でタイルカーペットをベタベタにして、エクストラクターもゆっくり引きます。
そうすると片側から水が漏れて回収できない状態になりますので、半分ずつ被せて洗っていきます。
最初の半分で汚れた汚水をしっかり回収して、次の半分でしっかりとリンスをするようなイメージです。
それだけの量の水を使えばカーペットは24時間経っても完全に乾燥することはありません。
なので、乾燥不良のところに土砂を持ち込んで汚れてしまうことには、界面活性剤を抜き切るまである程度目を瞑ります。
また乾燥時間が長くなることで衛生面の心配もあり、お客様の健康に配慮して作業後翌日まで空調を除湿や冷房にしておきたいと事前に打ち合わせをしておきます。
「お客様の健康に配慮」というキーワードを出せば断られることもないでしょう。
この空調を一晩つけるというのは大きなポイントになります。

これまでのカーペット管理では界面活性剤の蓄積を防ぐことは、アルカリ電解水ぐらいしかありませんでしたが、カーペットの繊維が傷んでしまうので不十分な結果しか出ませんでした。
多機能還元水だけで管理できるようになると、カーペットが汚れにくく、白パッドで回すだけで終わることが増え、作業時間もかなり短くなります。
ショッピングモールでは、入り口のような土砂の多い場所は別として、それ以外の場所は、高性能なバキュームやスイーパーでも十分対応可能になり、コストを大幅に圧縮できますから、ぜひお試しください。




 
2021年12月16日 10:00